金融資産を増やすには、入金投資法が良策
やはり金融資産を増やそうと思えば、「人的資本をフル活用し、人的資本を用いて得た給与収入を出来る限り投資に回し、配当は再投資に回す」。
これに尽きるのではないでしょうか。
幸い2017年も2016年に引き続き株式市場は右肩上がりという良好な相場環境に恵まれたこともあり、資産は1年間で1,000万円増えました。
下図は2015年からの金融資産推移です。2016年あたりからFXから株式投資に鞍替えし、そこからは安定的に増えています。
1月のカード引き落とし分は、立替金が大宗を占め、40万円あります。なので、丁度1,000万円程増えた計算になります。
FXによって、資産変動に対する耐性がついた
2015年まではFXにのめりこんでいたものの、典型的なコツコツドカンでやられたことがあり、資産は伸び悩んでいました。長年やったもののトータルリターンは高くありません。
「もっと早くFXをやめて、株式投資に移行していれば…」
とも思いましたが、FXを長年やっていたことも無駄ではなかったと思います。
私は株式投資においては信用取引はせず、現物投資のみです。ですから、レバレッジを効かせたFXほど資産の変動幅は大きくありません。これは、資産の変動に対する耐性がついたという意味で、株式投資に活きています。
私がFXで学んだことと言えば、資産運用とは「相場と対峙する」というより、「自分自身と対峙する」という表現の方がしっくり来るということです。
結局自分の精神状態というのが、投資に影響を大きく及ぼすということです。資産の変動に対して冷静でいる、つまり不感症であるほうがパフォーマンスを伸ばせるのではないでしょうか。
給与入金→株式ガンガン買い増しという入金投資法が最適か
とはいえ、1年間で1,000万増えたのは、良好な相場環境に恵まれたこと、そして何より入金投資法とも言える「毎月給与収入の8割を株式の買付にまわす」ということを愚直に行ったことが大きいと思います。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) May 24, 2017
更に付言すれば、株式には躊躇なく投資をしていくことも資産拡大期には必要ではないでしょうか。
例えば、ポートフォリオの配当利回りは税引後で4%程度ありますが、これには以下事象が寄与しています。
- 暴落中にHSBCを拾った
- サオタ食品やビンホアンなどベトナム高配当株を大底で拾った
- 中国高配当リートであるスプリングリートを底付近で拾った
- AT&Tなどの高配当外国株をよい時期に仕込んだ
- 桧家ホールディングスなど高増配の日本株
- Oneリートやタカラレーベンインフラ投資法人・日本再生可能エネルギー投資法人など高配当J-REIT・インフラファンドの仕込み
キャッシュフローを最大化したいので、とにかく給与のほとんどを元手に、連続増配株・高配当株・リートをどんどん拾っていく戦略です。言ってしまえば、FIRE達成に至るKPIは総資産よりも、あくまで配当金というキャッシュフローです。
暴落中に拾っただのドヤドヤと書いてますが、結局投資元本の大きさが分水嶺になる気がします。
投資元本さえあればある程度同じような伸び率に収斂するのではないでしょうか。
配当の積み上げは、収入が相当ないとかなり時間がかかる
配当収入を積み上げていくというのは、至極地道で遠大に思えるやり方です。
誰だってゆっくりお金持ちになるより、手っ取り早くお金持ちになりたいですよね。
私も当然そう思っていましたし、だからこそ、FXにのめりこんだのだと思います。しかし、レバレッジをかけるということはそれだけリスクも高まります。ましてやFXはゼロサムゲームですから、株式投資のプラスサムゲームとはわけが違います。
それにしても配当収入の増加ペースというのは気長に構えないといけないなとは感じます。
配当の積み上げは、着実
「株式投資により配当収入の積み上げを図る」ということは、資金力がモノを言いますし、時間がかかる反面、やはり着実ではあります。
給与収入の多くを株式に投じ続ける限り、投資元本が増えますから、受取配当金も着実に増えます。
この「目に見えて着実に増えていく」というのは人間のモチベーションを高める上で一定の役割を果たします。右肩上がりのグラフというのは、やはり見ていて気持ちの良いものですよね。
何かを長期間成し遂げるのであれば、重要になってくるのは「原動力・モチベーション」です。その意味でも配当を積み上げて再投資していくのはひとつの手法と言えるでしょう。
結局、雪だるまを大きくするには、元本である原資をいかに大きくするか、そしていかに着実にしっかりと株式市場に資金投下を行い、複利効果を実感する程の規模感に高めるか。
最初が大変かもしれませんが、あとから規模のメリットが活きてきますから、早期に取り組めば取り組む程、効果を感じられると思います。
焦らず着実に、人生の選択肢を増やせる資産を増やしていきましょう。
Best wishes to everyone!
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株価も配当も業績も伸びていく企業がよいと思います。個別株ならたとえば以下です。
ETFならば、VYM・VIG・VTIなどが一案です。
コメント
以前都内駅至近物件を買ってると書いてましたが、それなのに4万円台前半のローンってなかなか難しいと思うんですが、どんな物件なのかいつか記事で書いてほしいです。
三菱サラリーマン様
住友サラリーマンと申します。
真似して住友サラリーマンというブログはありでしょうか?冗談はさておき質問させていただけますと幸いです。
本ブログ記事中の「効果(配当による複利の効果と私は理解しました)を感じられる」という点につきまして。
>最初が一番大変かもしれませんが、>あとからどんどん規模のメリットが>活きてきますから、早期に取り組め>ば取り組む程、効果を感じられると>思います。
配当が何円入ってきた時から「効果」を実感されましたか?
当方は今のところひたすらインデックス積立で積立額2000万円(含み損益プラス20パーセント)です。
三菱さんのブログ読ませていただき配当投資も「精神安定上」いいなと思っております。
収入の一定割合を配当株、ETF積立検討してますが、いち早く「効果」を実感するために、インデックスを売却して、ある程度まとまった額(例えば合計1000万円)でJNJとかPG、KOに投資しようかなと考えてます。早く「効果」を実感したいので、初期のまとまった投資をいくらにしようか思案してます。ただまとまった額は時間分散でリスク軽減できないので、期間の分散をしたほうが?でも、そうすると「効果」実感できないしなぁというところです。
三菱さんは、配当額が何円の時点で「効果」実感されましたか?
長々と申し訳ございませんでした。
これからも楽しみにしております。