【JNJ銘柄分析】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定感抜群の配当王

米国ヘルスケアセクターで最も安定感があり、安心して保有できる銘柄であるジョンソン・エンド・ジョンソンの銘柄を分析します。

尚、2019年3Q決算は増収増益に加え、通年EPSガイダンスを8.53-8.63ドルから8.62-8.67ドルと上方修正するなど内容は良かったです。

好調な製薬部門に加え、消費者向けではドクターシーラボや美容製品などが寄与したことに加え、医療機器の新製品投入による成長も期待されるところです。

【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン、比較的安心して持っていられる銘柄

ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は2016年から今に至るまで三菱サラリーマンが現在約150万円分保有している銘柄です。

ヘルスケアセクターではジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】、アッヴィ【ABBV】、グラクソ・スミス・クライン【GSK】の3銘柄に投資しています。

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後述しますが、この銘柄は個別株の中でも比較的安心して持っていられる銘柄です。EPS・配当・キャッシュフロー全てが右肩上がりで、営業キャッシュフローマージンや営業利益率の安定感も抜群です。

だからこその人気銘柄で、配当利回りは3%程度とそこまで高いわけでもなく、予想PERが16倍程度と特段の割安感がないのも納得の銘柄と言えます。

では以下JNJの基礎情報や業績データを見ていきましょう。

【JNJ】基礎データ

ジョンソン・エンド・ジョンソンの基本情報は以下の通り。

社名(和文) ジョンソン&ジョンソン
社名(英文) Johnson & Johnson
ティッカー JNJ
設立日 1887年11月
本社所在地 米国ニュージャージー州
従業員数 135,100人
セクター ヘルスケア
連続増配年数 56年
配当利回り 2.86%
直近4年平均配当利回り 2.79%
直近3年平均増配率(年率) 6.3%
直近5年平均増配率(年率) 6.5%
配当支払月 3, 6, 9, 12
1株配当 $3.8
1株調整後利益(2019年3Q時点予想) $8.62 – $8.67
配当性向(調整後EPSベース) 44.1%
PER(調整後EPSベース) 15.4倍
株価 $132.8

(2019年10月16日時点)

JNJの業績が過去安定的に推移してきたことは、連続増配年数56年の配当王という事実が示しています。

56年連続増配しても尚、直近5年増配率が6.5%とまずまずの数字であり、予想配当性向もnon-GAAPベースで44.5%と増配余力も有り

個人的には配当利回りがせめて3%以上、できれば4%に乗せたところでの購入が出来ればベストですが、なかなかそのような下押し場面は見られないのが実情です。ゆえに買い増ししたい銘柄ではあるものの、配当収入の最大化に心血を注いできた三菱サラリーマン的にはなかなか買い増しまで踏み切れていなかった銘柄でもあります。

足もと株価はやや低迷気味で、後述の通り配当利回りは買い目安の3%近傍ということで買いやすい水準となっています。

【JNJ】事業内容・特徴

①世界最大級のヘルスケアカンパニー

JNJは「世界60カ国に250以上のグループ企業を有する世界最大級のヘルスケアカンパニーとして、消費者向け製品、医療機器、医薬品の分野で数万アイテムに上る製品を扱っている」と同社HPで示されており、典型的な多国籍企業と言えるでしょう。

②新製品が強い

また、同社HPによれば、新製品(過去5年間に上市した製品)が総売上高に占める割合が、長期間約25%に維持されているので、研究開発力・マーケティング力の高さもうかがえます。

③ブランド力

もう1つ、同社を特徴付けるものとして、バンドエイド(BAND-AID)・アキビュー(ACUVUE)・リステリン(LISTERINE)など、消費者に馴染みの深いブランド製品を保有していることが挙げられますね。

一方で、下図の通り、消費者向け製品(コンシューマーヘルスケア)より医療機器や医薬品の方が売上高割合が多いことはあまり知られていないかもしれませんね。

【JNJ】株価と配当利回り推移

株価と配当利回り推移

2007年4月~2019年10月において、配当利回りは2.3%~3.95%で推移しています。

配当利回りが3.95%に達したのは2012年6月1日の株価が61.78ドルだった時です。同社の株価が横ばいで低迷していた時期ですね。

2007年4月から2019年5月における平均配当利回りは3.0%です。買い増しするならば個人的には3.0%を上回る局面で買いたいところです。

下図は、更に過去5年に絞ったものです。

JNJ-株価と配当利回り推移 過去5年2019年7月以降、ベビーパウダー・オピオイドに関する多額の訴訟がBBCなどでも大きく報道されており、株価は調整しています。

過去5年間の平均配当利回りは2.87%です。

直近配当利回りは3%に迫る勢いであり、買い増しタイミングとしては悪くないように思いますね。

過去3回とも、配当利回りが3%近傍になる局面で株価は反発してはいます。

【JNJ】配当と配当利回り推移

JNJ-配当と配当利回り推移配当は判を押したように、似たような割合での増配が続いています。安定的な増配が過去成されてきたことがわかります。

安定的な増配の背景には、自社株買いによる1株あたりの価値向上、安定的なEPS成長・キャッシュフローの伸長があります。つまり、理想的な増配ということです。

【JNJ】配当落ち日・配当基準日・配当支払い日

以下の通り配当月は3・6・9・12月の初旬から中旬にかけてです。

配当落ち日 配当基準日 配当支払日 配当
2019/8/26 2019/8/27 2019/9/10 $0.95
2019/5/24 2019/5/28 2019/6/11 $0.95
2019/2/25 2019/2/26 2019/3/12 $0.90
2018/11/26 2018/11/27 2018/12/11 $0.90
2018/8/27 2018/8/28 2018/9/11 $0.90
2018/5/25 2018/5/29 2018/6/12 $0.90
2018/2/26 2018/2/27 2018/3/13 $0.84
2017/11/27 2017/11/28 2017/12/12 $0.84
2017/8/25 2017/8/29 2017/9/12 $0.84
2017/5/25 2017/5/30 2017/6/13 $0.84
2017/2/24 2017/2/28 2017/3/14 $0.80
2016/11/18 2016/11/22 2016/12/6 $0.80
2016/8/19 2016/8/23 2016/9/6 $0.80
2016/5/20 2016/5/24 2016/6/7 $0.80
2016/2/19 2016/2/23 2016/3/8 $0.75
2015/11/20 2015/11/24 2015/12/8 $0.75
2015/8/21 2015/8/25 2015/9/8 $0.75
2015/5/21 2015/5/26 2015/6/9 $0.75
2015/2/20 2015/2/24 2015/3/10 $0.70
2014/11/21 2014/11/25 2014/12/9 $0.70
2014/8/22 2014/8/26 2014/9/9 $0.70
2014/5/22 2014/5/27 2014/6/10 $0.70
2014/2/21 2014/2/25 2014/3/11 $0.66
2013/11/22 2013/11/26 2013/12/10 $0.66
2013/8/23 2013/8/27 2013/9/10 $0.66
2013/5/23 2013/5/28 2013/6/11 $0.66
2013/2/22 2013/2/26 2013/3/12 $0.61

【JNJ】売上高・営業利益・純利益

JNJの①売上高・②営業利益・③純利益・④営業利益率・⑤営業キャッシュフローマージンを見てみましょう。

2017年は税制改革の特殊要因で会計上の純利益は減少も、売上高・純利益ともに増加基調。

営業利益率・営業CFマージン共に25%~30%と高水準。JNJの商品競争力・ブランド力が高いことをうかがわせます。

【JNJ】キャッシュフロー推移

JNJは業績データが美しいんですよね。このキャッシュフローも綺麗に右肩上がりですし、営業CFマージンも安定してます。やっぱりこういう安定感が人気銘柄の秘訣なのかなと感じます。

ではフリーキャッシュフロー創出力を測るべく、同業他社のアッヴィ【ABBV】やグラクソ・スミスクライン【GSK】とフリーキャッシュフローマージンを比較してみましょう。

ここでもJNJの安定感が顕著に出ています。保有していて安心な銘柄というのは、長期投資家の心理的にも良いことは言わずもがなですね。

配当性向(FCFベース)も余裕あり、配当支払問題なし

続いて直近のキャッシュフロー状況です。2016年・2017年は借入を増やし、2017年にスイス製薬会社のアクテリオン(Actelion Pharmaceuticals)買収に充てられています。

その後、2018年からは継続的に債務返済が行われていることが上表よりわかります。配当支払だけでなく自社株買いも多めです。

フリーキャッシュフローベースの配当性向は、以下の通りで配当支払に余裕がありますね、さすがです。この辺りは私の保有銘柄の中でも随一です。

2016年:55%

2017年:50%

2018年:51%

2019年:61%(上半期)

【JNJ】配当安全性

配当安全性を測る1つの指標になり得る「FCFPS(1株あたりフリーキャッシュフロー)>DPS(1株あたり配当)」という条件もOK。こちらも安定した推移を見せますね。

稼いだ手残りキャッシュが配当支払額を上回っていると一応解釈できます。

過去の増配率推移

過去の増配率は概ね5~9%とそこそこの水準。

【JNJ】トータルリターン vs S&P500

JNJとS&P500指数の配当再投資込みトータルリターン比較です。(1986年1月~2019年5月)

トータルリターン比較(年率)
年率
JNJ 14.49%
S&P500 10.56%

JNJがS&P500を大きく上回っています。長期投資に値してきた銘柄だったということですね。そして今後もそうであることを期待させる銘柄です。

【JNJ】直近決算

2019年3Q決算は、以下の通り全て市場予想を上回りました。

実績 市場予想
売上高 207.73億ドル 201億ドル
EPS 2.12ドル 2.0ドル

ガイダンスも以下の通り上方修正。

19年通期ガイダンス
売上高 818~823億ドル 808~816億ドル
EPS 8.62-8.67ドル 8.53-8.63ドル

【JNJ】銘柄分析・株価・配当まとめ

ジョンソン・エンド・ジョンソンには2016年に1万ドルを投資しました。5万ドルぐらい投資しておけばよかったと思うぐらいの安定感であり、株価も配当も概して堅調です。

また120ドルを割るくらいに株価が落ちてきたら、2万ドルぐらい一気に投入したいと思うぐらいの魅力的な銘柄ではあります。

ですが、市場の値付けは一定の合理性があり、こういう銘柄は今のような訴訟による損失懸念が大きく報道されている状況でもない限り、なかなか株価は落ちてきませんから、平均配当利回りあたりで淡々と拾っていく形も一案ですね。

Best wishes to everyone!

アルトリア・グループ【MO】もジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】にも劣らない潤沢なキャッシュフロー創出力と株主還元であってきました。

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同じくヘルスケア業界の保有銘柄で、アッヴィ【ABBV】があります。結局アラガン買収で大きく値を下げたときが買い場でしたね。

【ABBV銘柄分析】アッヴィは配当利回り2.4~6.5%の高配当バイオ医薬品大手
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公開日:2017年3月20日