【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定感抜群の配当王

【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定感抜群の配当王

世界最大の医薬系コングロマリットである、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の銘柄分析です。現時点では、安定感抜群と言って差し支えないと思います。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの特徴
  • 株価:1.5倍(2016~2020年)
  • 配当:1.3倍(2016~2020年)
  • 36年連続 営業利益増加(調整後ベース)
  • 58年連続 増配
  • 新製品(過去5年間)が総売上の25%を継続的に占める

ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は、2016年から保有しています。

  1. EPS・配当・キャッシュフローが右肩上がり
  2. 営業キャッシュフローマージン・営業利益率に安定感
  3. 社債格付け最上位「AAA」(AAA格は同社とマイクロソフトのみ)

今のところ、安定感・成長性がバランスよいと思います。

【JNJ】基礎データ

ジョンソン・エンド・ジョンソンの基本情報は、下表の通り。

社名(和文) ジョンソン&ジョンソン
社名(英文) Johnson & Johnson
ティッカー JNJ
設立日 1887年11月
本社所在地 米国ニュージャージー州
従業員数 135,100人
セクター ヘルスケア
連続増配年数 58年
配当利回り 2.53%
直近4年平均配当利回り 2.65%
直近3年平均増配率(年率) 6.2%
直近5年平均増配率(年率) 6.2%
配当支払月 3, 6, 9, 12
1株配当 $4.04
1株調整後利益(2020年予想) $7.98
配当性向(調整後EPSベース) 50.6%
PER(調整後EPSベース) 20.1倍
株価 $160.4

(2021年1月8日時点)

JNJの業績が過去安定的に推移してきたことは、連続増配58年の配当王、36年連続営業利益増加という実績が示唆します。

36年連続営業利益増加「 2019(Q4)Earnings Presentation

  • 58年連続増配してもなお、直近5年増配率が6.5%と堅調。
  • 配当性向50%と問題ない水準。ただし、2000年代は配当性向が30%台、上昇傾向。

【JNJ】事業内容

事業内容の特徴としては、以下3点が挙げられます。

事業内容の主な特徴
  1. 世界最大級のヘルスケアカンパニー
  2. 新製品が強い
  3. 消費者に馴染みある製品群

① 世界最大級のヘルスケアカンパニー

JNJは「世界60カ国に250以上のグループ企業を有する世界最大級のヘルスケアカンパニーとして、消費者向け製品、医療機器、医薬品の分野で数万アイテムに上る製品を扱っている」と同社HPで示されており、典型的な多国籍企業。

② 新製品が強い

また、同社HPによれば、新製品(過去5年間に上市した製品)が総売上高に占める割合が、長期間約25%に維持されているので、研究開発力・マーケティング力の高さもうかがえます。

③ 消費者におなじみの製品群

もう1つ、同社を特徴付けるものとして、バンドエイド(BAND-AID)・アキビュー(ACUVUE)・リステリン(LISTERINE)など、消費者に馴染みの深いブランド製品を保有していることが挙げられます。

一方で、下図の通り、消費者向け製品(コンシューマーヘルスケア)より医療機器や医薬品の方が売上高割合が多いことはあまり知られていないかもしれません。

【JNJ】株価と配当利回り推移

同社の傾向として、以下特徴がみられます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの長期傾向
  1. 着実な株価成長が続く
  2. 着実な配当成長が続く

(2007年4月~2021年1月)

  • 配当利回り:2.3%~3.95%で推移
  • 配当利回りが3.95%に達したのは、2012年6月1日の株価が61.78ドルだった時です。同社の株価が横ばいで低迷していた時期ですね。

過去5年間

下図は、更に過去5年に絞ったものです。

2019年7月以降、ベビーパウダー・オピオイドに関する多額の訴訟がBBCなどでも大きく報道され、株価は調整。当時の調整後EPSベースのPER15倍はJNJという銘柄からすると、低位でした。

2019年3Qでは、好調な製薬部門に加え、消費者向けではドクターシーラボや美容製品などの寄与に加え、医療機器の新製品投入による成長も期待されるところ。好決算を受け、株価も上昇していました。

2019年10月には、10,000件を超えるタルク関連訴訟を抱えているさなか、ベビーパウダーからアスベストが検出され、関連訴訟における多額の賠償費用が生じる懸念から再度売り込まれました。

過去3回とも、配当利回りが3%近傍になる局面で株価は反発。

【JNJ】配当と配当利回り推移

配当は判を押したように、似たような割合での増配。安定的な増配が続きます。

安定的な増配の背景には、自社株買いによる1株あたりの価値向上、安定的なEPS成長・キャッシュフローの伸長があります。つまり、理想的な増配ということです。

【JNJ】配当落ち日・配当基準日・配当支払い日

以下の通り配当月は3・6・9・12月の初旬から中旬にかけてです。

配当落ち日 配当基準日 配当支払日 配当
2021/2/22 2021/2/23 2021/3/9  $1.01
2020/11/23 2020/11/24 2020/12/8  $1.01
2020/8/24 2020/8/25 2020/9/8  $1.01
2020/5/22 2020/5/26 2020/6/9 $1.01
2020/2/24 2020/2/25 2020/3/10 $0.95
2019/11/25 2019/11/26 2019/12/10 $0.95
2019/8/26 2019/8/27 2019/9/10 $0.95
2019/5/24 2019/5/28 2019/6/11 $0.95
2019/2/25 2019/2/26 2019/3/12 $0.90
2018/11/26 2018/11/27 2018/12/11 $0.90
2018/8/27 2018/8/28 2018/9/11 $0.90
2018/5/25 2018/5/29 2018/6/12 $0.90
2018/2/26 2018/2/27 2018/3/13 $0.84
2017/11/27 2017/11/28 2017/12/12 $0.84
2017/8/25 2017/8/29 2017/9/12 $0.84
2017/5/25 2017/5/30 2017/6/13 $0.84
2017/2/24 2017/2/28 2017/3/14 $0.80
2016/11/18 2016/11/22 2016/12/6 $0.80
2016/8/19 2016/8/23 2016/9/6 $0.80
2016/5/20 2016/5/24 2016/6/7 $0.80
2016/2/19 2016/2/23 2016/3/8 $0.75
2015/11/20 2015/11/24 2015/12/8 $0.75
2015/8/21 2015/8/25 2015/9/8 $0.75
2015/5/21 2015/5/26 2015/6/9 $0.75
2015/2/20 2015/2/24 2015/3/10 $0.70
2014/11/21 2014/11/25 2014/12/9 $0.70
2014/8/22 2014/8/26 2014/9/9 $0.70
2014/5/22 2014/5/27 2014/6/10 $0.70
2014/2/21 2014/2/25 2014/3/11 $0.66
2013/11/22 2013/11/26 2013/12/10 $0.66
2013/8/23 2013/8/27 2013/9/10 $0.66
2013/5/23 2013/5/28 2013/6/11 $0.66
2013/2/22 2013/2/26 2013/3/12 $0.61

【JNJ】売上高・営業利益・純利益

JNJの①売上高・②営業利益・③純利益・④営業利益率・⑤営業キャッシュフローマージンを見てみましょう。

2017年は税制改革の特殊要因で会計上の純利益は減少も、売上高・純利益ともに増加基調。

営業利益率・営業CFマージン共に25%~30%と高水準。

【JNJ】キャッシュフロー推移

  • キャッシュフロー増加傾向、営業CFマージンも安定。

ではフリーキャッシュフロー創出力を測るべく、同業他社のアッヴィ【ABBV】やグラクソ・スミスクライン【GSK】とフリーキャッシュフローマージンを比較してみましょう。

  • ここでもJNJの安定感が顕著。保有していて安心な銘柄というのは、心理的にもよいですね。

配当性向(FCFベース)も余裕あり、配当支払問題なし

  • 2016年・2017年は借入を増やし、2017年にスイス製薬会社のアクテリオン(Actelion Pharmaceuticals)買収に充当。
  • 2018年からは継続的に債務返済。自社株買いも多め。

フリーキャッシュフローベースの配当性向は、以下の通りで配当支払に余裕あり。

2016年:55%

2017年:50%

2018年:51%

2019年:61%(上半期)

【JNJ】配当安全性

配当安全性を測る1つの指標になり得る「FCFPS(1株あたりフリーキャッシュフロー)>DPS(1株あたり配当)」という条件もOK。こちらも安定した推移を見せますね。

稼いだ手残りキャッシュが配当支払額を上回っていると一応解釈できます。

過去の増配率推移

  • 過去の増配率は、5~9%。
  • 2000年代は増配率が二桁でしたが、配当性向は30%台から40%台にやや上昇し、直近増配率は6%程度。

【JNJ】トータルリターン vs S&P500

JNJとS&P500指数の配当再投資込みトータルリターン比較です。S&P500を上回っています。

トータルリターン比較(年率)
年率
JNJ 14.5%
S&P500 10.6%

(1986年1月~2019年5月)

【JNJ】直近決算

2019年3Q決算は、以下の通り全て市場予想を上回りました。

実績 市場予想
売上高 207.73億ドル 201億ドル
EPS 2.12ドル 2.0ドル

ガイダンスも以下の通り上方修正。

19年通期ガイダンス
売上高 818~823億ドル 808~816億ドル
EPS 8.62-8.67ドル 8.53-8.63ドル

【JNJ】銘柄分析・株価・配当まとめ

ジョンソン・エンド・ジョンソンの特徴
  • 株価:1.5倍(2016~2020年)
  • 配当:1.3倍(2016~2020年)
  • 36年連続 営業利益増加(調整後ベース)
  • 58年連続 増配
  • 新製品(過去5年間)が総売上の25%を継続的に占める

値上がり益・増配の両方を享受できてきた銘柄です。長期投資のメリットを実感できる銘柄の1つと言えます。

  1. 業績の安定感
  2. 収益力の高さ
  3. 積極的な株主還元

これらが特徴と言えます。

Best wishes to everyone!

アルトリア・グループ【MO】もジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】にも劣らない潤沢なキャッシュフロー創出力と株主還元であってきました。

同じくヘルスケア業界の保有銘柄で、アッヴィ【ABBV】があります。結局アラガン買収で大きく値を下げたときが買い場でしたね。

【ABBV】アッヴィ、配当2.3~7.4%のバイオ医薬品大手。アラガン買収で製品多様化。
米製薬大手アッヴィ【ABBV】は、高配当・高増配・高いトータルリターンである米医薬品大手です。 高いキャッシュ創出力 ...
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公開日:2017年3月20日

コメント

  1. ケロヨン より:

    JNJまとめ、
    ありがとうございました!

    投資青二才は
    オピオイド、ベビーパウダーのリコール、
    買いだ!と思いきや
    期待外れに終わりました。
    ひき続き勉強させていただきます!

    新しい景色はいかがですか?