【VYM】配当2.4%~6.3%の米国高配当株ETF、キャピタル・インカム両方ねらえる。

米国高配当株ETFの中でも低い手数料率・高い増配率・多い構成銘柄数である「VYM」を紹介します。

VYMは、配当金という「定期的な不労所得/キャッシュフロー」を重視するインカム狙いの長期投資家にとって、有力な選択肢となるETFと言えます。

【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFは、米国高配当株へ、安く、広く分散投資可能。

【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFとは

VYMの特徴は以下通り「安い手数料で高配当・分散が図れるETF」であるため、配当を重視する投資家の中でも、長期目線での投資に好適です。

特徴
米国大型株のうち、「予想配当利回りが市場平均を上回る」銘柄がメイン
銘柄数多く、分散度高い
歴史が長く、株価推移や増配データ多い
他の米国高配当株ETFと比べ、配当利回りが低い

VYMの基礎データ

VYM基本情報は以下の通り。

株価 $78.38
年間配当金(直近過去4回) $2.95
過去平均配当利回り 3.13%
配当利回り 3.76%
設定来トータルリターン年率 6.75%
最大下落率(リーマンショック時) 52.8%
最大減配率(リーマンショック時) 30.8%
配当月 年4回 (3・6・9・12月)
設定日 2006年11月10日
ベンチマーク FTSE High Dividend Yield Index
2020年6月25日時点
VYMのポイント

投資の大原則は、成長市場へ「長期・つみたて・分散」投資をすることです。

最も手間をかけずに、成長市場である米国企業、その中でも高配当株に分散投資できるのがこのVYMです。リターンは後述しますが、12年間で2.4倍でした。

それでは、以下8点を確認します。

VYMチェックポイント
  1. 配当利回り推移(過去5年間)
  2. 配当金推移(設定来)
  3. 配当利回りと同平均値(設定来)
  4. 株価推移・配当利回り推移(設定来)
  5. 最大下落率と最大減配実績
  6. トータルリターン
  7. 構成銘柄とセクター比率
  8. 経費率

①配当利回り推移(過去5年間)

VYMの過去5年間における分配利回りは2.6~4%台で推移。設定来の平均配当利回りは3.13%です。

②配当利回りと配当金推移(設定来)

VYMの年間配当金と配当利回りの推移を描いたグラフです。

リーマンショックで配当金は1.56ドルから1.08ドル台へ31%落ち込んだものの、その後2019年4月に至るまで右肩上がりに増えていることがわかります。

今後も金融危機や景気後退局面に入った際には、減配となる局面がありそうですね。

③配当利回り推移と平均配当利回り(設定来)

配当金利回りは、2009年3月5日と3月9日には6.29%を記録しています。これがVYMにおける史上最高の配当利回りです。リーマンショックの影響が色濃く出た時期ですね。

2011年2月18日と3月3日に配当利回りは2.45%を記録しています。これがVYMにおける史上最低の配当利回りです。

そして、設定来の平均配当利回りは3.13%です。

④配当利回りと株価推移(設定来)

上表は設定来の分配利回り・平均分配利回り・株価の推移です。

設定来から2019年4月に至るまでの平均分配利回りは3.13%赤線)です。

平均配当利回りである3.13%を超えた時期をピンク色の枠で囲っています。配当利回りが3.13%を超えた時期はいずれも株価の良い押し目となっており、過去買い目安になったことがわかります。

下図の通り、過去5年間でも同様の傾向が見てとれます。

⑤最大下落率と最大減配実績

2009年3月5日にVYMは、22.93ドルまで下落。直近高値は2008年4月3日の48.62ドルですから、下落率は53%です。分散されたETFでもS&P500指数全体が暴落すれば、やはり連れて暴落します。

対してS&P500は50.97%なので、高配当株ETFとはいえ、リーマンショックの際は指数より大きく下落したことになります。一方、配当は無視できないメリットも。

分配金も直近四半期配当4回合計ベースで高値の1.56から1.08まで31%の減配となりました。

⑥設定来トータルリターン

VYMの設定来トータルリターンは配当再投資込みで2.4倍。年率リターンは14.1%。

2007年から1万ドル投資していた場合、2019年3月末時点でS&P500の2.5万ドルより若干低い2.4万ドル。12年間で2.4倍と十分の水準です。

なお、拙著にてデータで示していますが、米国高配当株はリセッションを控えた時期に市場平均をアウトパフォームする傾向が過去みられます。

⑦構成銘柄とセクター別構成比率

2017年時点

2018年時点

2019年時点

  • 2018年、マイクロソフト【MSFT】が組入銘柄から外れました。
  • 2019年、組入比率トップはJPモルガン、次にJNJ、エクソンモービル、ファイザー、AT&Tなど大型高配当株が続きます。大きな偏りなく概ね満遍なくセクターも分散。
  • 同じ高配当株ETFのSPYDやHDVと異なり、幅広いセクターに分散。

⑧経費率(手数料・信託報酬)

2019年2月に0.08%から0.06%に更に下がりました。問題ない水準です。

長期投資をする際、信託報酬という手数料が高いと、長期パフォーマンスを徐々に毀損しますから、信託報酬は安いものを選びましょう。

ただし、小数点第二位での争いは誤差レベルです。「木を見て森を見ず」とならないように注意です。

まとめ

VYMは投資先として有力な選択肢となるETFと私は思います。

2007~2019年で年間リターンは14.1%、配当は2倍。

私は高配当個別株に投資してきました。ややマニア向けです。一方、このような銘柄が分散され、自動的に銘柄入れ替えもなされるETFは、初心者の方でも取り組みやすいですね。

ETFは個別株に比べて面白みに欠けるものの、時間対効果が高いです。自分で銘柄分析や決算チェックなどの個別株投資特有のメンテナンスが不要だからです。

投資はあくまでも金銭的豊かさを高め、人生の選択肢を増やすための手段ですから、時間をかけずに安定的に資産形成するには、好適なETFと言えます。

VYMのポイント
手間がかからず、長期的に積み立てていくことで比較的高配当を享受した上で、資産形成・分散投資を図りやすい

◆個人的には、おすすめできるETFです。高配当株ETFには、ほかにHDV・SPYDがあります。

>VYMとHDV、米国高配当株式ETFはどちらがおすすめか

>【SPYD】配当利回り3.4%~5%のS&P500高配当株ETF

◆押し目買いタイミングの目安材料です。

>米国高配当株ETF【SPYD・VYM・HDV】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

◆ETFのリスクについては以下をご参照ください。

>米国高配当株ETFの投資にあたり、留意すべきこと【ETFのリスクとは】

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2017年5月20日