1億円到達よりセミリタイア優先。お金は求めだすとキリがない。

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セミリタイアを決意した背景の1つに、やはり以下の考え方があります。

1億円到達よりセミリタイア優先。お金に対する欲求はキリがない。

以前は給与の麻薬中毒だったので、今だから言える、セミリタイアに向けた率直な気持ちを、以下3点において綴っておきたいと思います。(2019年6月時点)

  1. 人生における有限の時間、その希少性
  2. 金銭的な欲求はキリがない
  3. 「セミリタイア=会社員給料が純減」ではない

①人生における有限の時間、その希少性をどう捉えるか

冒頭のツイートの通り、日本人男性の健康寿命、平均72歳なのだそうです。

対して、わたくしは30歳。よって、既に約4割の人生を終えていることになります。もうすぐ人生折り返しです。

私は「常に」と言っては言い過ぎかもしれませんが、頻繁に「死」を意識しています。

人間は生物学的には120歳ぐらいまでしか生きることは出来ないとされています。つまり、自然の理(ことわり)として、人には等しく死が訪れます。

「全ての人々が死に向かって、ひた走っている」と言えます。これは普段あまり意識しないことかもしれませんが、紛れもない事実ですね。

②金銭的な欲求にはキリがない

給料はやはり麻薬だと思う、大企業サラリーマンが患う中毒症状という記事にも詳述しましたが、サラリーマンがもらう給料というのは麻薬に似たところがあります。

なぜ麻薬なのかと言うと、人間の金銭的な欲求は一般的にはキリがないからですね。宝くじで数億円を得たにも関わらず、破産したり悲しい末路を辿るのが、その事実をイメージしやすい象徴です。

8,000万より1億円、1億円より2億円あるに越したことはありません。

しかしそんなこと言いだすとキリがないんですね。

毎日懸命に業務を終えれば、給与が毎月1回は拝受できます。

それも少なくはない額です。「辞めるなんてもったいない」と一般的には口を揃えて言われることです。

私もそう思っていた時期がありました。「確かに今の待遇を捨てるには少々もったいないのでは・・・」と。

しかし今は全く思いません。若年期における有限の時間というのは二度と帰ってこないからです。

時間は刻々と過ぎ去っていくわけで、遡及性がありません。対して、お金は当然ながらそうではありませんね。

もちろんそんなことは頭ではわかっていたわけですが、やはり楽しく快適に毎日気分よく過ごせる環境にいざ身を置くと思うのです。

どう考えても、

  1. 決められた時間に
  2. オフィスという屋内で
  3. パソコンと対峙して
  4. 疲れた身体で家を往復する

というのは、どう考えても、どう考えても、私の望む生活スタイルではないのです。

③「セミリタイア=給料が純減」とは決してならない

まず、そもそもセミリタイアする際に「会社員をしていた頃の給料がゼロになる」と考えがちかもしれませんが、そうではありません。

物事には表と裏の両面があり、表裏一体でもあります。

つまり、会社員をしていた頃の給料は確かに消滅しますが、その代わりなんらかの可能性も同時に眼前に広がるわけですね。

なぜなら、通勤していた時間、パソコンと向かい合っていた時間など、これら全てのリソース(時間)が生まれるからです。

その時間で以て、なんらかの付加価値を社会に創出することができれば、それはそのまま信用となり、ひいては昨今の信用経済における経済的価値を持つに至る可能性があります。

特に最近で言えば、東京のような大都市では、色々な分野で情報の非対称性が比較的できにくい一方で、今後伸びていくであろう某地域などでは、分野に限らずリソースが偏在する結果、アービトラージ(鞘取り)できる余地が大きくなると実感しています。

そのような環境に身を置くだけでもチャンスは増大するという側面があります。

これはサラリーマンの片手間にできることでは決してないので、給料分が経済的に月々純減になるということは決してないわけであります。

するしないは別にせよ、市場が最適化されやすい東京より、一握りの伸びる地方に着目した方がチャンスは大きいと思います。

ただ、冒頭に述べたとおり、今となっては経済的価値の追求優先度は時間的価値のそれに大きく劣後します。

1億円よりセミリタイア優先、そのまとめ

セミリタイアを控えた今現在(2019年6月時点)の率直な気持ちを以下3点、再掲します。

  1. 人生における有限の時間、その希少性
  2. 金銭的な欲求はキリがない
  3. 「セミリタイア=会社員給料が純減」ではない

1年前の自分に伝えるならば、恐らく1年前の自分は少々驚いていることでしょう。

この3点に気付いていないと、それが幸か不幸かはわかりませんが、ずっとサラリーマンを続けることになります。そして人生は1度きりです。

既に経済的自由を達成し、セミリタイア・FIREを考えている方ならば、少し思いをはせてみても良い3点だと思います。

もちろん、価値観は人それぞれなので、感じ方もそれぞれです。何が正解というわけではもちろんなきこと、如才なきことながら申し添えておきます。

ご参考になれば幸いです。

Best wishes to everyone!

給料は、用法用量を守って正しくお使いください。

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上記ツイート内のYahoo!記事が興味深いです。うにちっぷすさん、ありがとうございます。(のちにリンクが切れたようで...
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公開日:2019年6月20日

コメント

  1. 明るい人生 より:

    サラリーマンは株主への人生の献上ですね。日本の教育は株主にとって有用な駒の育成ですね。住宅ローンは株主に生涯奴隷となる宣誓ですね。丸の内をブランドOL服で、エリート意識で、闊歩している若い男女は気づいているのでしょうかね。この社会における一部の人間による多勢の人間に対する支配を、背後から代理人を通して支配をしている実態を。