【MSCI銘柄分析】金融サービス供する高成長・高収益の指数算出企業

【MSCI銘柄分析】金融サービス供する高成長・高収益の指数算出企業

今回は【MSCI】の紹介です。好みの銘柄でしたが「株価が高い高い」とためらう間にどんどん株価が上昇した企業です。

コロナショックを契機に、ようやく主力となりました。一朝一夕に代替されにくい企業が好みです。

2021年に33%の増配が発表されるなど、好調を維持しています。

【MSCI】事業内容

MSCIの正式社名は「Morgan Stanley Capital International / モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社」とある通り、モルガン・スタンレーにルーツを持ちます。

MSCIが提供する金融サービスの顧客は

  1. 年金基金
  2. 銀行
  3. 保険会社
  4. 投信管理者
  5. 証券会社
  6. 投資コンサル

などです。具体的なサービスとしては

  1. 市場指数
  2. 不動産指数
  3. ポートフォリオ分析
  4. リスク管理
  5. 企業統治

が挙げられます。

上述の通り、種々サービスを提供していますが、一言でいえば「ETFを組成する際、ベンチマークとして国際的に使われる指数を作っている会社」です。投資家ならよく耳にする企業ですね。

金融機関は、MSCIからライセンスを付与され、MSCIの算出する指数を基にしたETFを世界各国で組成しています。

単純な指数連動のETFから、日本株女性活躍指数なんていう性別多様性に優れた企業を対象にした指数まで、幅広いですね。

世界中の市場で毎日約19万の指数を算出・公表し、うち1万の指数はリアルタイムで算出。金融インフラとも言える存在です。

【MSCI】株価推移

  • コロナショック以降、株価は倍化。

【MSCI】業績推移

基礎データ・売上・利益・キャッシュフロー・配当・自社株買いなどを確認しましょう。

基礎データ

MSCIの基本情報は以下の通り。

社名(英文)MSCI Inc
ティッカーMSCI
設立日1998年
本社所在地米国ニューヨーク州
セクターFinancial Services
連続増配年数6年
配当利回り0.64%
直近4年平均配当利回り0.96%
直近5年平均増配率(年率)30.0%
配当月3, 5, 8, 11
1株配当$4.16
1株調整後利益$9.52
配当性向(調整後EPSベース)43.7%
PER(調整後EPSベース)61.0倍
株価(2021/7/27時点)$584.21
  • 「高い増配率・低い配当性向・高いPER」ということで、ファクトセット【FDS】などと同様典型的な成長企業・積極的な株主還元企業の特徴と言えます。

売上高・営業利益・純利益・営業利益率・営業CFマージン

①売上高・②営業利益・③純利益・④営業利益率・⑤営業キャッシュフローマージンを見てみましょう。

  • 営業利益率52%と極めて高水準。2014年から更に伸長し、同率で売上高も伸びてます。営業CFマージンも50%近く。
  • 5つの指標すべて伸長。ロリンズ【ROL】と似ています。
  • パッシブ運用の隆盛と共に、今後も業績の伸びが期待されます。

キャッシュフロー

営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・フリーキャッシュフローを見てみましょう。

  • 投資支出が少なく、事業で稼いだキャッシュのほとんどが残っています。装置産業のように大規模な設備投資が必要な業態とは異なります。
  • フリーキャッシュフローも、10年間で4倍になるなど成長。

FCFPS・DPS

  • 1株あたりのフリーキャッシュフロー(FCFPS)が、1株あたりの配当(DPS)を大きく上回っています。

増配率

  • 2014年から配当を出し始めています。概ね二桁を超える増配率。

自社株買い

自社株買いを測るべく、発行済み株式数の推移を見てみましょう。

  • 発行済み株式数は10年間で20%減。特に2012年を起点とすると30%減。大規模な自社株買い。

配当落ち日・配当基準日・配当支払い日

配当支払日は概ね3月中旬・5・8・11月の月末です。増配タイミングは毎年8月末の支払日。

配当落ち日配当基準日配当支払日配当
8/12/20218/13/20218/31/2021$1.04
5/13/20215/14/20215/28/2021$0.78
2/18/20212/19/20212/26/2021$0.78
11/12/202011/13/202011/30/2020$0.78
8/13/20208/14/20208/31/2020$0.78
5/14/20205/15/20205/29/2020$0.68
2/20/20202/21/20203/6/2020$0.68
11/14/201911/15/201911/27/2019$0.68
8/15/20198/16/20198/30/2019$0.68
5/16/20195/17/20195/31/2019$0.58
2/21/20192/22/20193/15/2019$0.58
11/15/201811/16/201811/30/2018$0.58
8/16/20188/17/20188/31/2018$0.58
5/17/20185/18/20185/31/2018$0.38
2/15/20182/16/20183/15/2018$0.38
11/16/201711/17/201711/30/2017$0.38
8/16/20178/18/20178/31/2017$0.38
5/17/20175/19/20175/31/2017$0.28
2/15/20172/17/20173/15/2017$0.28
11/9/201611/14/201611/30/2016$0.28
8/11/20168/15/20168/31/2016$0.28
5/11/20165/13/20165/27/2016$0.22
2/17/20162/19/20163/11/2016$0.22
11/10/201511/13/201511/30/2015$0.22
8/13/20158/17/20158/31/2015$0.22
5/13/20155/15/20155/29/2015$0.18
2/18/20152/20/20153/13/2015$0.18
10/10/201410/15/201410/31/2014$0.18

【MSCI】トータルリターン vs S&P500

下図はMSCIとS&P500指数の配当再投資込みトータルリターン比較です。(2006年1月~2021年4月)

  • 2006年起点の場合、リーマンショックで指数に劣後しています。信用不安で脆弱になり得ることは頭に入れておきたいところです。

トータルリターン比較(年率)
年率
MSCI21.7%
S&P50010.3%

【MSCI】 銘柄分析まとめ

以上各指標などを見てきましたがMSCIを特徴付ける要素は以下4つにまとめられます。

  1. 高収益・キャッシュフロー高マージン
  2. 積極的な自社株買い・高増配
  3. 売上高・利益・利益率など成長続く
  4. 概してPERは40倍以上と成長期待高い

購入する際は、どこかで思い切って資金を投じることも必要になってくる銘柄と思います。PERは40倍以上と高いですが、このような成長銘柄ではよくある数字です。

今は絶好調ですが、信用不安の際などの値下がりは頭に入れておきたいところです。逆に言えばそういう局面が仕込むチャンスにもなり得るでしょう。

Best wishes to everyone.

パッシブ運用の代表格である指数連動型のETFが隆盛を極めています。投資を始める方にも非常に入りやすい運用方法です。

「インデックス投資」か「個別株投資」、どちらがおすすめしやすいか
インデックス投資か個別株投資、どちらがおすすめしやすいか 以下ご質問に回答いたします。 インデックス投資と、個別...

自動積立サービスで指数連動型のETFを長期でつみたてていくのも、時間をかけずに市場平均のリターンを得られる良案です。

【米国株ETF】定期自動買付のやり方、メリット・デメリット、おすすめ対象者(SBI証券)
【米国株ETF】定期自動買付のやり方、メリット・デメリット、おすすめ対象者【SBI証券】 以下の面で、日本の証券投資環境は、今やと...

成長企業も魅力的な一方、安定感のある企業もインカム投資には魅力的ですね。

【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定成長の配当王
【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定成長の配当王 世界最大の医薬系コングロマリットである、ジョンソン・エンド・...
新刊「#シンFIRE論 経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法」
騒がしすぎる世界で、「主体的」であれ

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

Follow me by FREETONSHA

公開日:2018年8月17日