年間配当金まとめ(2021年)
まず最初に「配当金との出会い」に深く感謝したいと思います。
今の自由な生き方をえらぶ際、背中を押してくれた1つの要素です。
FIRE達成まで配当金を重視した主な理由
さて、私はセミリタイア・FIRE達成までは一貫して配当金を重視してきました。
主な理由は、以下の通りです。
- 日々変動する資産額ではなく、配当をKPIとすることでFIREに至るまで心地よく続けやすいと判断
- 株式を買えば買うほど、右肩上がりに積み上げていくことができ、高いモチベーションで投資を続けやすいと判断
- 自分でコントロールできない運用利回りではなく、自分でコントロールできて資産運用で決定的な「入金力の最大化」に集中しやすいと判断
- 「年間生活費 ÷ 年間配当」でFIRE達成度を明確に算出でき、人生の大きな決断に踏み切りやすいと判断
自身が傾注すべき対象をみきわめることが肝要と思います。自分の状況に合う手法を構築したことが、目標達成の要素になりました。収入の複線化・支出の最適化を通じた「入金力」を重視し、「入金力の最大化・配当の積み上げ」が、FIRE前までの資産形成の両輪でした。
では前置きを終えまして、FIRE2年目ともいえる、今年の年間配当金をまとめておきます。
年間配当金の推移
2021年の受取配当金は、242万円 でした(税引後・みなし配当所得税還付金ふくむ)。
月平均20万円ほど。結果の原因として、以下が挙げられます。
- 前年からのポートフォリオ更新
- 利益確定により現金比率の上昇
- ベトナム株の特別配当が今年はなし(売却済のため)
来年はどうでしょうか。相場状況によって買い増し額が変わるので、配当金も相場状況によって変わってきそうですね。
累計配当金の推移
累計受取配当金(税引後)は、1,092万円となりました。
今年はついに1,000万円を超えました。これは確定利益であり、損益分岐点を良化させることになります。
配当金を受け取った銘柄たち
- ABBV
- ABT
- ARCC
- BTI
- BP
- CME
- COST
- DPZ
- FDS
- HII
- JNJ
- LMT
- LW
- MKC
- MSCI
- MO
- RDSB
- XOM
- アサンテ
- インヴィンシブル投資法人
- エスコンジャパンリート投資法人
- 沖縄セルラー電話
- オリックス
- カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
- 近鉄エクスプレス
- サムティ・レジデンシャル投資法人
- JALUX
- CDG
- スターアジア投資法人
- タカラレーベン・不動産投資法人
- タカラレーベン・インフラ投資法人
- 投資法人みらい
- トーセイ・リート投資法人
- 日本BS放送
- 日本コンセプト
- 日本再生可能エネルギー投資法人
- ビックカメラ
- 三菱商事
- Oneリート投資法人
無配株は含まれません。配当金、目標達成に至るまでお役目をよく果たしてくれました。
現在はここから銘柄の集約を進めています。管理をすこし簡素化します。
保有株の雑感(2021年)
今年は日米の株式ともに過去最高の利益となりました。地合いもよかったですね。
慢心せず、今後も自分なりの保守性と堅牢性を持って運用します。
増配株
なんせコストコが強い年でした。組み入れ比率も第一位に。
ABTやDPZ、FDSなども高値更新を継続。
全体的に強く、ポートフォリオを牽引しました。ただしBA・HIIは低迷しています。

コストコ 年初来チャート

アボット・ラボラトリーズ 年初来チャート

ファクトセット 年初来チャート
高配当株
CMEは特別配当も出し、株価は最高値を更新。ABBVも増配に加え、株価も最高値を更新。強いです。

CME 年初来チャート

アッヴィ 年初来チャート
エネルギーはエクソンが反騰。年初来では随一の推移。海外たばこは今の強気相場だとこんな感じでしょうか。両者とも保有比率的にはそのままでよいかなと思います。

エクソン 年初来チャート

アルトリア 年初来チャート
JTも年末にかけて上昇。じっと買い増した甲斐がありました。JALは仕込みを終え、飛び立つのを待ちます。
2021年のトレンド
2018年以降の成長株主導の傾向が続いていますね。逆に言うと以前はそうではない時期もありました。
そういった経緯を忘れず、そしてこのような絶好調相場が所与のものとは当然思わぬよう、バランスの取れたポートフォリオと厚めの現金比率を心がけます。
配当金を増やす道筋
おなじみの、配当金を得る道筋も一応載せておきます。
① とにかく投資資金を増やす
収入を増やし、支出を減らす
② 配当金というキャッシュフローを得る
株式(私の場合は高配当株・連続増配株など)を買う、配当を再投資
①、②の反復によって、配当金は増えます。①が核心的な要素でもあり、私が最も注力したことです。給与が高かったこともありますが、個々人の価値観に沿う形での「支出の最適化」も要因です。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) May 24, 2017
- 給与から株式を購入し、
- 配当金を増やし、
- その増えた配当金と給与で更に株式を購入、
- また配当金を増やし、
- その増えた配当金をまた再投資し、
- …
以上のような形で、私は配当金を増やしてきました。
「入金力の最大化に努め、給与から毎月投資にあてる」という規定のプロセスに従って粛々と行う形です。
この手法であれば、収入と支出の差分によって伸び率の多寡はあれど、配当収入を継続的に着実に増やし、株式投資を市場状況にかかわらず継続することが可能であってきました。
そして、配当金によって人生の潜在的な選択肢を増やし、いつか別の生き方や、支出の一部をまかなうことを意図してきました。
配当金を積み上げるスタイルは、相応の時間がかかるものの、目標に向かって着実に積み上げられることが魅力です。
金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) August 23, 2019
「現行の近代資本主義の継続」等が前提になりますが、給与以外の収入を得て人生の選択肢を増やしたい方などにとって、配当金は継続的に増やす価値を秘めています。
来年(2022年)の見通し
来年の見通しです。来年の受取配当金は、銘柄集約と相場次第でしょうか。
FIRE達成後は、以前ほど積極的に金融資本・配当の規模を追求するステージでなく、ポジションも落としてきました。
結果、現況に調和した資産配分になってきたと思います。よって、引き続き「平時は定期買い付け、下落で出動」を考えています。
いずれにしても配当金、ありがとうございました。
たぶん毎年こうやって配当金をまとめるたびに、やってきてよかったなぁと感じるのだと思います。それぐらい配当との出会いは大きかった。
日々、目標がある方、来年も邁進してまいりましょう。静かなる闘志を持ち、来年も進みましょう。
Best wishes to everyone!
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VYMはVTIより分配利回りも増配率も高い傾向です。配当を重視する場合、傾向としてはVYMは適した投資対象であってきたと言えます。
個別株の詳細を載せておきます。
ポートフォリオは以下です。