2021年を振り返る【欲求・メディア・書籍・人・語学・ゲーム etc】
2019年にいわゆるFIREをしてから、2年半が経ちます。
過ぎさりし青春時代って、「今青春してるな」ってリアルタイムで思うというよりは、夢中で恋愛とかスポーツとか友人と遊んだりして、あとになって「あのとき青春してたなぁ」って思う感じではないでしょうか。
たぶん今もそんな感じなのかなと思っています。のちに振り返ると、なおさら本当にかけがえのない時期で、かけがえのない1年だったと思うのでしょう。
旅行先のサウナで整いながらそんなことを滲み入るように感じた、そんな1年でした。
来年もこんな1年が続いたらええなぁ――、そんな風に思います。
2021年を振り返る
では今年はどんな1年だったでしょうか。昨年同様、振り返っておきます。
コラム執筆、取材対応、講演など忙しい時期もありましたが、激務だったサラリーマン時代と比べれば、はるかにのんびり過ごしていると思います。
自分がしたいことを決められて、主体性があって、自由な時間には好きなことをして。とはいえ社会と隔絶するのではなく人々との関わりがあって。そして大切な家族が傍らにいてくれて。
今でも経済的自由を達成して、別の生き方を選んで、本当によかったと思います。この所感はいつまでも変わらないでしょう。
「今まで努力してきたことも、苦労してきたことも、すべては今の理想的な生活を実現するためにあったのだ」と過去に解釈をつけられるほどに、感慨深く思えるのです。
欲求
欲求がすこし落ち着いた年かもしれません。
金銭欲、名誉欲、承認欲、これらは自分なりの水準まで満たされたように思います。
他方、社会的な影響や社会における責務というか、そういった視点がFIREしてから逆に以前より増した気がします。その視点は取材やラジオ、セミナーでの発言内容等に影響が生じていると思います。
種々の媒体で多くの人に言葉が伝わるとなると、自分ひとりの事象ではなく社会的影響も考える必要があります。社会的な観点で好ましくない影響をもたらす誤解があれば、先んじて解く責務も付随するでしょう。
私たちは社会の構成員であり、応分の負担を経てサービスや役務を享受していることから、社会的な観点からみれば個人主義の行き過ぎは望ましいとは言えません。率直に言って、そういうことを考えられる余裕ができたのだと思います。
あとは何を望むのか――。
なんでしょうね。最下段に続きます。
農業
今年もやりました。やりましたというか勉強させていただきました。穀物、野菜、果物。
去年と今年で、お米も田植え~精米まで一通りやり終えた感じです。
やっぱりいいですね。食はすべての根幹であり、人間の根源的な欲求です。
単純に興味があるのと、「種と土さえあれば生存に必要不可欠な食物を育てられる」状態にすべく知識と技術を身につけておくのは、危機管理上も好ましいでしょう。
メディア取材

資源です。
去年より増えました。海外メディアから最近増えてきました。
小学校の総合学習や、大学の卒論など、教育機関系も。
- 扶桑社
- 小学館
- 宝島社
- 毎日新聞出版
- 朝日新聞出版
- ダイヤモンド社
- フジテレビ
- TBS
- テレビ朝日
- 読売テレビ
- 楽天証券
- 毎日新聞社
- 朝日新聞社
- 共同通信
- 文化放送
- TOKYO FM
- 日本経済新聞
- 日経マネー
- Japan Times(英字)
- 海外紙(進行中) など
関係者の方々、大変お世話になり、ありがとうございました。忌憚なき意見を交わしてくださった方々、ありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。
拙著【本気でFIRE~】の販売実績
以下の通り引用します。
●2021年FIRE関連書 有隣堂チェーン 店頭販売実績No.1
●2021年FIRE関連書 丸善ジュンク堂書店チェーン 店頭販売実績No.1
(※いずれも9月末時点)
お手に取っていただいた方々、ありがとうございます。
書籍(2冊目)の方針
2冊目の執筆依頼を、本当に多くの出版社さまからいただきました。
ただ、以下の理由から、現時点ではただちに2冊目には慎重姿勢というのが正直なところです。
- 似たような内容の書籍を複数出すことは考えていない
- 書籍という作品を出す以上はライターさん起用ではなく、1冊目と同様に自分で書き下ろし、またはライターさん起用であっても自身による細かい校正等が適切と考えている一方で時間的な制約もあり、その多くの時間は今はほかに充てたい気持ちもある
コラム連載
初体験です。今年からコラム連載をお受けすることにしました。
「穂高 唯希のFIRE論」がはじまりました。私なりの観点で記していきます。
朝日新聞社のメディアで、コラム連載が始まります。 https://t.co/0qDejfpbwJ
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) August 11, 2021
もしかしたらブログより真剣に毎回書いているかもしれません。というか書いてます。お受けした以上は全力でやるのが私の美学です。書籍にしろなににしろ、中途半端にはしたくないのです。
貴重な経験です。締め切りに追われながら書く人の気持ちもわかった気がします(笑)
セミナー
こちらも初体験。
人前でしゃべるの嫌いじゃないんだなと思いました。
ラジオでもセミナーでもテレビ収録でも、「しゃべることがない、なにしゃべろ」と思うことはなくて、むしろ「時間内に収めなければ」という感じで、どんだけでもしゃべり続けられる気がしました。
こちらも関係者の方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。
ラジオ
こちらも初体験。
スタジオ収録のものもあったり、貴重な経験でした。
語学
英語・中国語はレベル維持としつつ、欧州の中でもロマンス語系(スペイン・イタリアなど)をかじり始めました。
スペイン語は大学在学中に勉強したことがありますが、初学者。
- フランス語であれば「メゾン(家)」
- イタリア語なら「ビアンコ(白)」「ヴェルディ(緑)」
といったように、日本に入り込んでいる単語も知れておもしろいです。基本的にNHKラジオ第2を聴いて勉強。NHKラジオは素晴らしいですね。何気におすすめです。
ゲーム

シーズン9時点?
APEXにけっこうハマりました(笑)
プレイ時間は、、3ケタ時間ということでさすがにハンマー(2,500以上)をオクタンとヴァルキリーで取りました。やりすぎや!(もとはオンラインゲーム廃人だったもので…)
人との出会い
農業・医療・メディア・土木・自由業・日本在住の外国人など、業界や国籍にかかわらず、いろいろな人々と知り合う機会を持てました。
こういうのやりたかったです。今まで生きてきた世界とまったく異なる業界や人々に触れる。
その最たるものが留学や海外渡航なわけですが、時節柄むずかしかった。よって国内で同種のことを。
「Meet up」などの地域コミュニティアプリなども、使い方次第で世界を広げてくれますよ。
映画
映画もいろいろ観ました。どれか1つおすすめするとしたら、やはり「ヒルビリーエレジー」でしょうね。味わい深い傑作でした。
書籍
本もいろいろ読みました。今年の3傑は確実に以下でしょう。
- 石橋湛山の経済政策思想—経済分析の帰結としての自由主義、民主主義、平和主義
- 花森安治選集
- 韓非子
資産・収入・株式投資
一応、金銭面にも触れておきましょう。
今年は会社員時代も含めて、過去最高の収入、過去最高の運用益となりました。春時点で純資産は1億円を超え、そこからさらに増えました。
短期的には失敗となることはあっても、ひとつひとつのことを当時の自分なりに細かいぐらい真剣にやってきました。「やるからにはちゃんとやる」、これを引き続き継続したいと思います。
運用面は地合いがよかったですね。慢心せず、今の自分の状況に適切な保守性・堅牢性を意識して運用していきます。
配当金については、以下に保有株の雑感と合わせてまとめています。
まとめ
なんかほかにも旅行とか食事管理とか色々ありますが、もう書き出すとキリがないですね。既にこれだけ長くなりました。
最高の一年でした。最高などといちいち言う必要もないのですが、「FIRE後、実際どんな感じか知りたい」と思う方も一定数いらっしゃるようなので記しておきます。いや、「最高」なんて途方もなく陳腐に聞こえるほどに、自分が望み、そして描いてきたことを着実にやっている感じがします。
来年もこんな年であって欲しい。いや「あって欲しい」という受動性ではなく、そのかじ取りは自身にゆだねられています。「望み通りの年、そして望み通りの人生にするのか、その鍵は手中にある」、その状態こそ私が求めていた主体的な人生。
そして30代前半の今しかできないこと、これを来年も全力でやっていく。そして日本のため、地域のために追加的に自分に何ができるのかを問うていきたい。国家観や社会観に興味が回帰したのかもしれません。
この記事を書いた今日、途中まで金銭面について書くのを忘れていて、あとで付け足しました。「それぐらい金銭の優先順位が下がったのか」と思わず感じてしまうほど。お金は本当にある程度あれば十分な「安心保険」みたいなものなのでしょうね。
これをお読みくださる方々、そんなことも踏まえて資産形成を意識されるとバランスよくできるのではないかと思います。もちろん、「まずは全力で資産形成」となるとは思います。ただ、ある程度形成したあとは、お金は大した問題にはならないということです。「いやでもその資産を形成するのが大変だ」というのはごもっともであり、承知の上で述べています。
社会に一石を投じたいと願い、経済的自由を達成した人は、その後になにをどう考え、そして生きていくのか――。
これは私自身も楽しみな命題であり、そしてその軌跡を、お読みくださる方々とともにこのブログに刻むことに意義があると思っています。
ブログをやっていてうれしいときって、もうそれは完全に読者の方々からのご質問やご相談に回答して有難いお言葉を拝受したときなんですよ。全てのお返事は追いつかない部分もあるのですが、全て目を通しています。本当にありがたい限りです。ブログというのは筆者ではなく読者によって支えられているのです。
今年も多くの方々に大変お世話になりました。わたし一人では到底できないことをたくさんやらせていただきました。今後も単なる「個人」ではなく、あくまで「社会の中の個人」であることを念頭に置き、そして自分ができることを真摯に丁寧に(時にあほなことをしながら)やっていきたいと思います。
私はというと、除雪などの作業で現在絶賛筋肉痛です。今シーズンも多くの雪が降りそうです。雪との格闘が楽しみであります。雪が多く降れば降るほど、私の闘志もFIRE(無論、燃える的な意味で)します。
みなさま、よいお年をお過ごしください。そして日の本に生きる皆々様が素晴らしい新年を迎えられることを、心より祈念しております。
Best wishes to everyone.
関連記事
2020年版はこちらです。
以下再掲しておきます。