【傑作】ヒルビリー・エレジー、味わい深いノンフィクション作品【自ら切り拓く】

【傑作】ヒルビリー・エレジー、味わい深いノンフィクション作品


「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」、見てよかった!

これは「もう一回見たい!」と思える作品でした。感じる人には感じるものが必ずあると思います。私はNetflixで見ました。

サムネイルと作品紹介を見た時から、なんとなくそんな気がした本作品。

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この傑作と同じ匂いを感じました。最初は牧歌的であり、上記作品と似ている雰囲気で始まりはしますが、様相はやや変わっていきます。厳しい現実も描写されます。

幼少期〜青春期の境遇・経験などからなんらかの気づきや変化を経て、ひとりの人間の生き様となって表出したものをあぶり出した作品。

本作は、もともと著者「J.D.ヴァンス」が記したノンフィクション書籍をハリウッド映画化したものです。

もとの著作に描写されている古き良きアメリカ、つまり近代の日本にも通じるような

  • 近所は顔見知りで、
  • 共同体意識があって、
  • 互いに助け合う精神がある

といった特徴が失われつつあるという警鐘も含んだ、元々は政治的色彩もあるとされる著作です。

映画ではそれら政治的要素が除かれ、母の苦悩・息子の成長・祖母の功績といった家族愛に焦点が当てられた形となっています。祖母の怪演も見どころの1つでしょう。

社会派としては深みがなくなったという見方もあるようですが、家族・人間像・人間模様に焦点を当てた作品として単純化すれば、十分に見ごたえのある作品だったと私は思います。

最終的に人生を切り拓くのは、ほかならぬ自分自身

作中セリフ

生まれは変えられないが、未来は自分で選べる

僕の家族は完璧ではないが、僕にチャンスを与えてくれた。僕の未来は、家族の未来でもある。

人生とは、生まれや育ち・出自も最初期には影響が色濃く出ますが、最終的に人生を切り拓くのは、ほかならぬ自分自身です。

環境にいくら愚痴を言ったところで、なんの進展もなく、建設的でもありません。自分で主体的になにかに気づき、それを行動に変えて自らの強い意志で自らが定義する成功を手にしていく。

こういった根本的かつ普遍的な真理を描写する言葉が、たびたび出てきます。私は、響いた言葉は全てメモしました。

子育て・家族観に関する示唆

子育て・家族観に関する示唆も多分に描写されています。

真理

作中セリフ

ちゃんと勉強しないと、チャンスさえない

クズと付き合うと、クズになる

言葉は少々激しいですが、その通りですよね。

また、のほほんとしていたら本当にのほほんとした人生になると私は常々おもっています。もちろん、良いか悪いかは別にしてです。そこは価値観次第ですね。

子には、親が背中で示すのが一番だと思う

以下は私見ですが、

  • 親がなにかを背中で示したり、
  • 子供がなんらかの事象をきっかけに、自分の置かれた状況・周囲と異なる点を察知することで、

初めてお尻に火がついたり、「自分が頑張らないといけないんだ」と思い至ることってあるんですよね。

二世が一世と大きく異なる背景には、こういった要因があると常々考えています。

面と向かって親が子に直接的に言い聞かせるよりも、背中で示して本人に自ら気づかせる方が、はるかに当人の行動につながると私は思います。

そのためには、当然ながら親自身が一所懸命に生きている必要があり、子供に言い訳できない生き様を常に見せている必要があります。

親が思っている以上に、子供は親の背中を見ているものです。

示唆

作中セリフ

本当は努力家なんです。

シングルマザーで看護師免許を取り僕をローススクールに。

母にも違う人生があったはずです。信じてくれる人さえいれば。

母を見捨てるわけには、いかないんです。できることは何でもします。家族だから。

引きずり出されたってあきらめません。

(施設への入所を嘆願する息子のセリフ)

ママをかばう気はないけど、許そうとしてる。そうしなきゃ何も変わらない

(姉のセリフ)

「お前が正しい。だけどあの子も苦労したんだ。最後に一度だけ助ければ、今度こそ立ち直る。結局大事なのは家族だとわかる。いつかね。」

(母の職場の抜き打ち尿検査における祖母のセリフ)

これらのシーンを実際に見ると、人によってはドキッとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ドキッとしたのであれば、ふだん親に対する言動や、子に対する言動で、改善する余地を自身で認識している証左かもしれません。

ひさびさのヒット(自分の中で)

久々に、いろいろなことを感じられる作品だったと思います。

家族に対して、まだまだ至らない点はだれしも必ず少しはあるはずです。

こういった作品を通して、自分を見つめなおし、よりよい明日につなげるのも、とても素敵なことではないでしょうか。

いつかは自分の親もこの世から去り、自分も(子を残して)この世から去るのが、この世の定めです。

後悔なきよう、やはり1日1日を過ごしていくことが肝要と思います。何回思い出しても、思い出しすぎることはないはずですね。

Best wishes to everyone.

本作より牧歌的です。それでいて、感じさせるものは多々あります。本当に好きな作品で印象に深く残っています。

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「お金を稼ぎたい」という目的でも同様ですね。その目的に対する強烈な思い入れがなければ、牧歌的な結果に終わってしまうのも、詮無き事です。

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映画を見るにも、多様なことを見いだせると思います。

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公開日:

コメント

  1. しんさく より:

    穂高 様

    はじめて、コメントさせていただきます。
    いつもブログ楽しみに拝見させていただいております。

    本日、「生まれは変えられないが、未来は自分で選べる。」
       「僕の家族は完璧ではないが、僕にチャンスをくれた。僕の未来は、家族の未来でもある。」
    という一文、非常に心打たれました。

    私自身、まさしく子育ての真最中、高校生、中学生、小学生に恵まれ、日々楽しく生活しておりますが、まさしく、この言葉を子供たちに伝えたいという思いで胸が熱くなりました。

    私は、中堅国公立大学を卒業し、平均的なサラリーマン(40代半ば)で可もなく不可もなく過ごしておりますが、子供にだけは、人生の岐路となる大学進学を控え、できる限りの支援をしてやりたいと日々感じていたところです。
    そんな漠然とした親としての気持ちをストレートに表現された一文、久々に胸が高鳴り、目頭が熱くなる思いでした。

    中堅サラリーマンとして退職までのラインもある程度見え、退職後の心配が頭によぎる昨今、このような感動を与えていただき本当に感謝しております。

    私は、穂高氏の投資に関する鋭い洞察も好きですが、このような人生に関する命題についても非常に楽しみにしております。私自身、昨年から少額ではありますが、インカム投資を継続しております。

    どうぞ体にお気をつけられ、ご自身の人生も今以上に楽しまれるよう、遠い九州から応援しております。
    本当にありがとうございました。