【CME】隠れ高配当なCMEグループ、金融市場の寡占的胴元

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【CME】CMEグループの紹介です。

長期金利と相関性がみられる同社ですが、2022年にはS&P500やNasdaqが下がるなか底堅い動きを見せています(後述)。

【CME】CMEグループ銘柄分析、金融市場の寡占的胴元

【CME】グループは、「先物オプションを含む商品取引所という寡占的プラットフォームを提供するポジション」であることが、最大の特徴と思います。

ほか特徴として、以下が挙げられます。

Check
  1. 継続的な成長
  2. 継続的な増配
  3. 寡占的事業
  4. 長期金利との相関性

CMEグループは、以下4つの主要取引所で構成されます。(【CBOE】シカゴ・オプション取引所は、別銘柄)

  1. CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)
  2. CBOT(シカゴ商品取引所)
  3. NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)
  4. COMEX(ニューヨーク商品取引所)

また、以下の先物オプションを扱う取引所というプラットフォームを基盤として、手数料収入などを得ています。

  1. コモディティ(農産物・金属・エネルギー)
  2. 通貨・金利

実際に、2020年3月、株式・金属・金利・オプション・農産物など取引量の増加により、株価は最高値を更新したのは象徴的です。

CME Group, the world's leading and most diverse derivatives marketplace, today reported its February 2020 market statistics, showing it reached a record average...

2021年は債券・金利先物などの金利商品(interest rate products)の取引量が15%伸びて牽引、全体で3%の増加。同社の収入増に寄与しています。

では次に株価推移・業績など各種データを確認します。

① 株価


② 売上高・営業利益・純利益

下図は、売上高・営業利益・純利益の推移です。

  • 概ね右肩上がり
  • 売上高:10年で1.6倍

③ EPS・DPS・FCFPS

下図はEPS・DPS・FCFPSの推移です。

用語
  • EPS:1株あたりの純利益
  • DPS:1株あたりの配当
  • FCFPS:1株あたりのフリーキャッシュフロー
  • 概ね右肩上がり
  • EPS:10年で2倍

④ キャッシュフロー

以下は、営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・フリーキャッシュフローの推移です。

  • 概ね右肩上がり
  • FCF:10年で2倍

⑤ 配当性向

  • 概ね50~60%で推移

⑥ 配当・特別配当

2012年から特別配当を欠かさず出しており、実は隠れ高配当です。

ほかには、ロリンズ【ROL】・コストコ【COST】なども特別配当を出しています。

⑦ トータルリターン

過去20年間

CME(年率22.3%) S&P500(同11.4%)

過去10年間

CME(年率20.0%) S&P500(同13.1%)

⑧ 長期金利との相関性

CMEの株価と米10年債利回り(長期金利)には、下図の通り、一定の相関性がみられます。

  • 10年債利回りが1%を超えた際、CMEも約20%↑(2021年1月6日~2月にかけて)
  • 2022年、FRBの金融引き締め観測で10年債利回りが1.4%→1.8%と上昇し、NASDAQが崩れるなか比較的底堅い

金利が高まれば、金融市場の胴元であるCMEにも恩恵が波及か。

まとめ

【CME】注目ポイント
  • 金融市場の寡占的胴元
  • 業績推移は現時点では堅調
  • 特別配当による隠れ高配当
  • 長期金利との相関性

特定の分野で支配的なポジションを持つ、または寡占事業を営む企業は、投資対象としては魅力的です。CMEグループもそのような企業のひとつと言えます。

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公開日:2020年11月28日