【仕事選びに金銭を抜ける】サイドFIREの魅力【お金そんなに不要】

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【お金そんなに必要なし】サイドFIREという選択肢と魅力【仕事選びに金銭的要素を抜ける】

FIREという文言があります。Financial Independence & Retire Earlyの略称で、逐語訳としては「経済的自立・早期退職」です。

ただしその実、本質的な意味としては、「経済的に自立して自分の理想とする生き方を選ぶ」ことにあります。拙著「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」にも詳述しています。

サイドFIREとは

FIREの関連語句に「サイドFIRE」があります。サイドFIREとは、「生活費の一部を労働で、残りを不労所得で」、要はセミリタイアに近しい語義です。

セミリタイアとは、以下の通り。(ロングマン英英辞典より引用)

「someone who is semi-retired continues to work, but not for as many hours as they used to, especially because they are getting older and want time to do other things

つまり、「引続き働きはするけれども、かつてほど長い時間働くのではなく、特に加齢や他のことをする時間が欲しいことに起因」とこういうことになります。

よって、原義は「セミリタイアする=働かない」とはなりません。同様に、「ちょっと働いて、あとは自由に生きる」のがサイドFIREです。

私も30歳でFIREしましたが、今は事業所得・配当所得などを得る一方で、労働所得も得ています。

ただし、ここでいう労働所得とは、「自分の好きなことや興味ある分野を勉強・探究しつつ、副次的にお金を得られる活動」というニュアンスです。お金のための労働ではないということですね。

では、そんなFIRE、さらに細分化してサイドFIREに類する生活スタイルで、実感する魅力を記します。

サイドFIREで実感できる2つの魅力
  1. 多額のお金は必要なし
  2. 仕事選びから金銭要素を抜ける

サイドFIREの魅力①:多額のお金は必要なし

まずですね、サイドFIREの魅力は、既に早期退職をして(低頻度的な)労働を志向するスタイルなので、「移動の自由」を得やすいです。

特定の場所に出勤するサラリーマンである必要はないので、「移動の自由」を得られます。

  • 週3回程度の季節労働
  • 農業バイト

など、あらゆる職業選択の幅が広がります。居住地が都会である必要がなくなるわけですね。

サイドFIREで「移動の自由」を得る、生活コストを大きく圧縮可能

移動の自由があれば、生活コストの最適化がしやすくなります。

たとえば、私が住む地域は生活コストが都会に比べて圧倒的に安いにも関わらず、利便性は問題ありません。

適度な田舎
  1. 水がよい
  2. 空気がよい
  3. 地場野菜が安い
  4. 自然資源が豊富(温泉・山など)
  5. 娯楽施設が集約的で便利
  6. 都心までそんなに遠くもない

価値観次第ですが、都会に住むよりどう考えても幸福度が向上する上に、生活コストも下がります

私はFIRE前は旅行のついでに、必ず不動産屋さんなどで相場をチェックしたり、生活環境やコストをざっくり査察しつつ、今の地域にたどり着きました。ご自身の価値観に合わせて、そういった部分をチェックされるとよいと思います。

移動の自由を得ると、野菜も安い

野菜、新鮮で本当に安い。朝市・無人販売所がとにかく素晴らしい。

これ、全部あわせて300円です。近くのスーパーより断然安い。

ミニトマト、これだけあって100円。スーパーは216円。

これらは、地元の農家さん朝どれです。

移動の自由を得ると、家賃も安い

当たり前ですが、住居コストも安いです。

新築2DKで、8万円しないのに山が一望可能など。

移動の自由を得ると、車がなくても便利

人にもよるのかもしれませんが、チャリで隣町でもどこでも行くので、車がなくても全く問題が見当たりません。

むしろチャリで運動にも探検にもなるので、一挙両得。ましてや駅近の物件でも家賃は高くないので、チャリがなくとも無問題です。

極端なことをせずとも、適度な田舎を選べば、車がなくても大丈夫です。

移動の自由を得ると、温泉ライフ・サウナライフも可能

郊外は自然資源が豊富ですから、露天風呂・サウナなど、開放感も◎。

健康にもよいし、精神衛生上もよいです。回数券を使えば500円以下で利用できるところも。

毎日温泉ライフは、必然的にデジタルデトックスになる貴重なひととき
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移動の自由を得ると、公共施設も充実

とにかくジムやプール・テニスコートなど、公共施設が充実。これらの利用料も安いです。

というのも、施設あたりの人口が多くないので、混雑することがまずなし。少人数で快適に使えることは、心地よさに密接に関係もします。

以上、生活コストが圧縮可能な一例を示しました。

生活コストが圧縮できれば、必要な金融資産は低下

生活コストが圧縮できれば、必要な資産額は当然さがります。

さらに、自分の価値観に沿って経済に関わる行動を適切に取捨選択する「支出の最適化」も経れば、サイドFIREに必要な生活費は多くないと私は実感しています。(このあたりの実生活コストの多寡は、生活スタイル・価値観次第なので、個々人で当然かわってきます

生活費は10万円ちょっともあれば、1人あたりのコストとしては、もう十分の十分。+子女がいれば、追加的にかかってくる形でしょう。

サイドFIREの魅力②:仕事選びに金銭要素を外せる

たとえば、

  • 生活費が10万円
  • 配当利回り3%の金融資産4,000万円で回せている

こういう「配当=生活費」または「生活費の一部を配当でまかなえる」場合、仕事選びに収入の多寡という条件を本質的に外せますよね。

これも極めて大きい。この「本質的に」というのが大事です。金銭的に自立していない中で外すのは容易ではないので、経済的自由を達成して外すのですね。

仕事選びに金銭的な要素を本質的に外せると、自然と自分に合った分野にたどり着きます。

  1. 別に一発でたどり着く必要もなく、いずれたどり着いてもよし。
  2. 逆に、とにかく色んな仕事に手当たり次第に多々やってみるもよし。

自由です。

つまり、金銭的な要素を職業選びから外すと、いずれにしても選択肢が大きく広がりますね。この醍醐味は、なかなかのものがあります。

「労働収入+配当>生活費」なら・・・

ちなみに、労働収入を得ることによって、配当金+労働収入が生活費を上回る状態になれば、とりあえず生活には困らず、余剰資金を投資に回せばさらに配当も増えていきます。

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【重要】日本は恵まれている

そして、日本はサイドFIREを実現するにあたっても、恵まれています。

私も実際に退職してから、やはり「金銭が退職を決める本質的な要素ではない」ことを実感しています。これは日本に住んでいるからこそという部分もあるでしょう。

なぜかといえば、特に日本では社会的なインフラや法制度、民主主義や基本的人権が認められています。色々な外国の人と話したからこそ思いますが、確実に恵まれています。

健康で文化的な生活を営むハードルが低い。つまり、健康で文化的な生活に必要なコストも概して低いのです。

さらに、地方に行けばわかりますが、人手不足に困っています。特に第一次産業は、コロナウイルスによって外国人労働者が来なくなりましたから、輪をかけて不足している現状が垣間見えます。

健康な体さえあれば、生活に困窮するリスクが傾向として低いのが日本であり、地方だと思います。そして、仕事選びに金銭的な要素を外せる「サイドFIRE」は、日本の地方でも輝くということです。

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【サイドFIRE】完全リタイアという「完全無欠」の状態をめざさずとも、よいのでは。

サイドFIREであっても、色々な選択肢があります。

低頻度な労働をしたうえで、

  1. 自分のやりたいことをやる、
  2. 興味ある分野で追加的に働く、
  3. ボランティア、
  4. アルバイト、
  5. 留学、
  6. 大学に入りなおす、
  7. 趣味に没頭する、
  8. 遊ぶ、

すべて自由です。

なまじ媒介手段に過ぎない貨幣による貨幣経済が発展し過ぎたこともあり、本来こういった生き方が一部限定的となってきた歴史はやや皮肉ながら、現代の生活環境が大きく向上したのも事実ですね。

話を戻します。結局、頻度の差はあれ働くことは、人や地域社会の役にも立て、新たな人と知り合うこともでき、よいことしかないと感じます。だって、自分の好きな領域なのですから。

配当金生活やアーリーリタイアを考える際には、セミリタイア・サイドFIREといった選択肢も、併せてお考えになられてもよいのではないでしょうか。

結局、その人の望む生き方というのは価値観次第なので、サラリーマンという生き方もあれば、FIRE・サイドFIREといった生き方もあるということですね。

もし上に述べたような生き方に魅力を感じる方は、まずは「週2回働いたら生活できる状態をめざす」など、柔軟にお考えになってもよいのではないでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2020年9月22日