米国株投資を始めるタイミングを考える際、重要な3つのこと

米国株投資を始めるタイミングを考える際、重要な3つのこと

ご質問

突然の質問、失礼致します。

私は、現在24歳で社会人です。三菱サラリーマンさんの投稿を拝見させて頂いており、投資に興味を持ちました。

年明けにNISA口座をSBIで作りました。投資を始めてみようと思った矢先、コロナウイルスの影響で軒並み株価が下がってきておりました。

毎月定額でETFなどを買おうとしているのですが、今このタイミングで始めるのは適切でしょうか

ご教示頂けると幸いです。よろしくお願い申し上げます。

弊ブログをきっかけに投資に興味を持っていただいたこと、有難く思います。

「今このタイミングで始めるのは適切か」ということですが、私でしたら「適切、あるいはベストなタイミングかどうかは後になってみないと不明であるものの、いま始める」という形を推します。

S&P500(2020/4/9時点)

最近の相場を振り返るに1つ象徴的な事例を挙げると、2019年後半は「配当金を再投資するか迷うぐらい、買いたい株がない(株価が高い)」という局面がありました。

これは比較論に過ぎませんが、今は少なくともそのような状態ではありません。ただ、直近は政策的・人為的に大きく反発したので、2週間ほど前よりは妙味が薄れています。

ただし、今述べたことは短期目線です。中長期に目線を広げると、今はちょうど2年ぐらい前の水準です。

では、米国株投資を始める・米国株を購入するタイミングを考える際に、ポイントを以下3つ挙げます。

  1. 米国株へ投資する意図を明確化
  2. マーケットの動きは読めない
  3. どのように投資を始め、続けていくか

①米国株へ投資する意図を明確化

米国株へ投資することがどういうことなのかを言語化しておくと、「過去リターンが良好であった投資対象が、今後も長期的には良好なリターンであり続ける」という可能性に賭けることを意味します。

であるならば、以下2事項が導出されます。

  • 「長期投資が、米国株の優位性を最も享受できると期待できる時間軸」
  • 「長期的に上昇することに賭ける・短期的な値動きが読めない以上、期待値として、定期積立を後にずらす説得的な合理性は限定的」

短期目線は別です。しかし長期目線では、相場局面に関わらず即座に投資を始めることに一定の合理性があるということです。

そして長期投資には「投資期間が長いほど、元本割れリスクが下がる」傾向が見られるのです。

②マーケットの動きは読めない

2つ目のポイントとして、「株式市場がいつ調整するのかは誰にもわかり得ない」ということです。これが「米国株投資を始めるタイミングを見計らうよりも、今すぐ始める」という合理性をサポートする1つの材料です。

投資を始める方が意識しておいてもよいこととして「マーケットの動きを正確に読み切ることは困難という前提で投資をすることが挙げられます。

著名投資家でもマーケットは読めない

例えば世界三大投資家の1人にジム・ロジャーズという方がいます。彼は1973年に10年間で3,365%(同時期のダウ平均は20%)という驚異的なリターンを得たファンド創設者です。

同氏は2016年3月に「米国は100%の確率で1年以内にリセッション入り」と言明も、結果はS&P500は最高値を更新し、目下コロナショックの一番底は当時より15%以上、上の水準です。

このように、予想に基づく投資行動は大局的な観点を失う可能性があります。タイミング投資は万人にはおすすめしづらく、定期積立が万人におすすめできる手法です。

確かに株式市場の現状や先行きを示唆する指標は以下のように種々あります。

しかしこれらはあくまで「センチメント・過去データから傾向を分析する帰納的な手法の一環」であって、未来の株価を見通せないことに留意しておきましょう。

③では、どのように投資を始め、続けていくか

S&P500が長期的に右肩上がりを描いてきたとはいえ、投資を始めるにあたって1度に余裕資金を全て投じるのは、基本的にはお勧めできません。一般的にはご自身のリスク許容度を超えがちになるからです。

株式市場は、値動きも激しくなる局面があります。リーマンショックやコロナショック時には半値になる銘柄もありました。長期投資を志向する上では、そのような局面で狼狽売りに走らないようなポートフォリオをデザインする必要があります。

具体的には、一度に資金を投じずに、例えば余裕資金が1,000万円で、毎月の給与から投資にまわせる額が10万円の場合には、2年ほどかけて毎月50万円ずつ株式を積み立て、リスクを平準化することが一案です。(期間年数・金額は一例)

まずは、自分のリスク許容度を測るべく、一定の資金を入れてみることです。そして半値になることも覚悟しながら、日々の値動きを感じながら、感覚をつかんで慣らしていく形です。そして、くれぐれも焦燥や恐怖心を煽る情報に駆られて売買判断を行わないことです。

まとめ

米国株投資を始める・米国株を購入するタイミングを考える際に、ポイントを以下3つ挙げました。

  1. 米国株へ投資する意図を明確化
  2. マーケットの動きは読めない
  3. どのように投資を始め、続けていくか

特に①はまず意識しておきたいところです。「なぜ米国株投資をするのか」という部分をまずご自身で腹落ちさせておかないと、重要な局面で泰然と構えづらくなると推察します。

ご年齢に鑑みると、腹落ちさせる期間は十分あります。まったり取り組んでいかれるとよいかと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

以下に関連記事を載せておきます。

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公開日:2020年4月12日