資産運用の分散必要性とその理由。リスクを見極めることは不可能と諦観せよ。

株式投資という資産運用になぜ分散が必要なのか

資産運用、特に株式投資をする際に分散が必要な理由についてですが、これはもう「自分で投資対象のリスク性を完全に見極めることは事実上不可能」だからです。投資においてはある程度、積極的な諦観が必要です。

どれだけ財務の知識があって、どれだけ会計の知識があって、どれだけ資産運用の経験があって、どれだけ株式投資がすきだったとしても、ある企業や投資対象のリスクを見極める(例えば業績の悪化や減配の兆候)のは難しいです。

例えば投資の神様とも呼ばれるウォーレンバフェット氏でもクラフトハインツの現状は予想できていなかったと言えるでしょう。

同氏が3Gキャピタルという投資会社を通じて大型再編を主導してきた後に現状に至ったことがその証左です。

クラフトハインツは確かに減配の兆候がなかったわけではありません。営業キャッシュフローマージンが下図の通り直近凋落傾向にあったことは事実です。

しかし、毎四半期ごとに決算レポートをチェックし、決算レポートに目を凝らして業績悪化・減配の兆候を発見したとしても、そこでスパッと保有銘柄を切れるのかどうかは別問題です。

私が仮にクラフトハインツを保有していて、かつ業績悪化や減配・減損の兆候を万が一にでも掴んでいたとしても、「これだけ過去ブランド力があったクラフトハインツ、そして食品という地味ながら安定的であろう業界」、などなどの背景からほぼ間違いなく回復を期待していたでしょう。

こういったリスクに有効な対策として挙げられるのが、やはり分散です。その分散を実現する際に有用なのがETFですね。

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積極的な諦観による守り重視の戦略が、着実な資産形成に寄与

「分散投資は資産が増えず、集中投資の方が短期の資産拡大に向いている」

↑このような考え方もありますが、これは一部の玄人向けの話です。集中投資は確かに上手くいけば資産拡大に寄与しますが、逆ですと悲惨なことになる「ハイリスク・ハイリターン」な投資手法と言えます。

ですから、保守的な運用を心掛けたい投資家は、やはり分散投資が必要です。

勿論、分散投資が万能というわけではありません。世界的な事象で、株価が世界的に暴落することもあり得ますから、その場合は分散してようが暴落の影響は直接的に受けます。

かつて東京電力は債券的な性質とも言われるほど鉄板のディフェンシブ銘柄とされていました。

しかし、誰が地震による原発事故で国からの資本注入という事態にまで事前に察知できたでしょうか。無理ですよね。

このように単一銘柄においていくら参入障壁の高い業界であったり、競合他社が易々とその地盤を奪えないとされていたり、キャッシュフローが安定していた会社であっても、いつ何時どのような事象であっけなく瓦解するのかを個人が予測するのはおよそ不可能と割り切った方が良いです。積極的な諦観とでも言いましょうか。

まとめ

株式投資においては、この積極的な諦観は一定程度あった方が良いと思います。

「マーケットや企業の盛衰を正確に予測することは困難」という前提に立ってから投資戦略を立てることが賢明と私は考えます。

これはある意味、三菱サラリーマンが守り重視の戦略であるとも言えます。しかし、攻め重視の戦略で例えば「100万円を1億円にする!」という積極果敢な投資目標は、これは正直相当難しいと思います。

それより、種銭を増やすことに注力し、一定程度投資元本を増やして守り重視の戦略で着実に資産形成した方が断然確度も高く、FXの丁半博打のような向こう見ずな戦略に陥らずに済みます。

それこそが投機ではなく投資なのであり、分散こそが長期投資を可能にさせる1つの要素なのです。

Best wishes to everyone!

コメント

  1. ゼータ より:

    個別株は何があるかわからないですよね。KDDI保有していますが、政府の規制発表後、絶賛下がってます(>_<)

  2. みなくに より:

    いつも楽しく拝見しております。
    私は40代サラリーマンです。
    東電一本で所有していましたが、件の事故の影響で七桁の損失を被りました。分散・長期投資の有効性を痛感しています。現物投資であったことがせめてもの救いでした。
    このブログをきっかけにイデコとつみたてNISAで投資を再開しました。セミリタイアは諦めましたが、未来は諦めていません。
    三菱サラリーマンさまの益々のご活躍を祈念しております。