【XOM】エクソンモービルへ集中投資を検討したい、メリット・デメリットとは。

民間企業最大のオイルメジャー「エクソン・モービル(XOM)」への集中投資を検討されている方からのご質問です。

ついては、「エクソンモービルへ集中投資する際のメリット・デメリット」を以下回答申し上げます。

【XOM】エクソンモービルへ集中投資を検討したい、メリット・デメリットとは。

ご質問

題名: 集中投資について

メッセージ本文:
お世話になります。

毎日、会社の昼休みに記事を読むうちに投資することを決意した投資初心者の33歳サラリーマンです。セミリタイアおめでとうございます。今後のご活躍を期待しております。

そこで、ご質問したいことがあります。

株式投資は分散投資が基本であり、高配当ETFや投資信託のインデックスに投資することが良いとされていますが、潰れそうにない巨大企業であれば集中投資しても良いのではないかと思っています。

私は外国株式のXOM(エクソンモービル)高配当の1点集中を検しています。

投資の基本から逸脱していることは承知ですが、集中投資のメリット・デメリットに対するご意見をお伺いしたいです。

大変恐縮です、ありがとうございます。

弊ブログでも言及してきた通り、また仰る通り、投資の基本は、やはり「長期・つみたて・分散」と思います。

銘柄分散」、「時間軸分散」、「資金管理」、「精神面への配慮」、「継続性」などの観点からも、この投資の基本概念はやはり一定の普遍性そして汎用性があるものと思います。

これらご理解した上で、エクソンモービルへの集中投資を検討されているということなので、上述事項を踏まえた前提で、以下メリット・デメリットと思しき事項を回答申し上げます。

エクソンモービルへの集中投資 ー メリット

エクソンモービルへの集中投資において、主に以下2点のメリットが考えられます。

メリット

▶株価の反応・事業構造が比較的わかりやすい

▶上手く市況サイクルの波に乗れれば資産は大きく増える可能性(逆も然り)

メリット①:株価の反応・事業構造が比較的明解、メジャー勢の中でも安定感あり

エクソンモービルはエネルギーセクターの雄であり、資源メジャーの中でも石油関連企業としての雄です。

バランスシートも他のオイルメジャー勢より良好です。「資源市況悪化により単年で配当性向が100%を超えようが、常態化しない限り減配はないだろう」と現時点では思わせる内容です。

また、上表の通り、株価は原油先物価格に概ね連動しますし、事業構造はLNGや再エネに傾く英蘭ロイヤルダッチシェル・英BPと比べても、LNGへの投資を増やしているものの、やや伝統的な石油事業に従事していると言えます。(▶【XOM銘柄分析】エクソンモービル、高配当スーパーメジャーの配当貴族

そのため、株価の反応や事業構造が比較的わかりやすいと思います。これらは集中投資する際のメリットとして挙げられます。

メリット②:上手く市況サイクルの波に乗れれば資産は大きく増える可能性(逆も然り)

オイルメジャーは、市況感応度が高い循環株です。

そのため、資源価格・株価の低迷期に大きく仕込み、のちに反転・上昇サイクルとなれば、その上げ幅に応じて資産が大きく増える可能性を秘めていると思います。

目下、シェールオイルの採掘コスト・市場価格・OPEC/非OPECの協調減産、これら3要素が綱引きしている感があり、レンジ相場を形成した下値圏で拾うという手法も一案として考えられます。

ただし、もちろん運にも左右されますから、このあたりの両面をどう勘案していくかということになりそうです。

エクソンモービルへの集中投資 ー デメリット

対して、エクソンモービルへの集中投資において、主に以下3点のデメリットが考えられます。

デメリット

▶漏油事故リスク

▶予見不可能リスク

▶精神面への負荷

①漏油事故リスク

英BPによる、2010年のDeepwater Horizon漏油事故は記憶に新しいところです。

オイルメジャーはいくら財務が良かろうと、一旦大事故を起こすと、環境・社会的責任は勿論のこと、被害に対する補償など想像のつかない額に膨れ上がる潜在的なリスクが常にあります。

英BPは実際に今でもキャッシュフローから補償関連の費用を割き続けていますし、事故を受けて減配もしています。

このような大事故がいつ起きるのかは、全く予知不可能ですが、偶々自分が投資した期間内に起こってしまうと、大きな含み損を抱える可能性があります。

一方で、BPはその後も復配・事業継続していることから、「大事故が起ころうとも事業継続性に疑義は生じない」という帰納的な見方も1つではあります。

②予見不可能リスク

これは①と関連しますが、一企業のリスクを見極めることは、これはもうどうしても不可能です。

いくら決算書を読み込んでも、事業内容や地政学に詳しくとも、いつどのような不祥事・不正会計・事故などが起きるか予見不可能です。

そのため、「予見不可能」と諦観を決め込むしかありません。

債券との呼び声あった東京電力の原発事故以降の現状がイメージしやすいかと思います。「原発という資産にこれだけの潜在的なリスクがあって、更にそれが顕在化するリスク」が市場で低く見積もられていた証左と思います。

「絶対に安心できる銘柄は、1つも存在しない」という前提・心構えの上で検討されること、肝要と思います。

③精神面への負荷

これは人によるものの、集中投資をすると、普通はやはりその会社の株価推移が非常に気になると思います。

なぜなら、その値動きに大きく自分の資産価値やひいてはライフプランまで左右されます。気になってしまうのも当然です。私も以前長らくFXをやっていた経験からも、やはり気になるのが普通と思います。

割り切れれば問題ありませんが、気になってしまうようですとやはり精神面に負荷がかかりやすいですよね。負荷がかかると、判断に冷静さを欠き、好ましい結果を生まないことが多いです。

ですから、このあたりをどう自分で折り合いをつけるのか、留意しておく必要ありと思います。

まとめ

以上、メリット・デメリットを挙げさせて頂きましたが、冒頭の基本事項を踏まえた上でも集中投資をご検討されるということは、なにかご事情や希望があるのだろうと思います。

一方、そういったご事情とは別に、メリット・デメリット両面の要素を、冷静に見極めることが必要と推察します。

私はFXで痛い目に遭って以降、株式投資における運用に関しては、入金は積極的ながらも運用自体は非常に保守的に分散を図っています。

なぜなら、FXでいったん損失を出すと、同額の水準まで這い上がるのがとても大変でしんどかった(笑)という経験があるからです。

そういった背景もあり、分散を徹底するようにしています。しかし投資方針というのは、当人の事情やポリシーなど複雑な要因が絡み合って形成されるものと思います。

私は読者の方々におすすめできる投資スタイルとしては、やはり分散投資というスタンスです。しかし、集中投資は事が上手く運べば、大きく財を成せる可能性を秘めたものですから、それを否定するものではありません。

ですから、総合的に勘案の上、慎重かつご自身で納得のいく投資スタイルが醸成されると、良いですよね。

以上、ご参考になりましたら幸いです。

株式投資をする際には、一定程度の諦観は必要と思います。正確に将来を読み切ることは困難という前提に立つ形です。

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公開日:2019年12月9日

コメント

  1. M より:

    非常に参考になりました。
    ありがとうございます。