【SPYD銘柄分析】配当利回り3.4%~5%のS&P500高配当株ETF

本記事では、米国株ETFの中で一番好みのETFである「SPYD」の魅力を紹介します。最大の魅力は高配当株ETFの中で最も高い配当利回りです。

SPYDは、配当金という不労所得/定常的なキャッシュフローを重視するインカム狙いの投資家にとっては、非常に有用なETFと言えます。

下表は筆者算出のSPYD基礎データです。

株価 $35.53
配当利回り 4.79%
設定来平均配当利回り 4.16%
配当金(直近4回ベース) $1.70

(2019年8月29日時点)

2019年8月29日に示した通り、当時配当利回りは4.79%に達し、過去平均と比べても高い値であり、買い目安でした。

現在は下表の通りであり、偶々結果的には短期的な買い場となりました。

株価 $37.62
配当利回り 4.50%
設定来平均配当利回り 4.16%
配当金(直近4回ベース) $1.69

(2019年9月25日時点)

また2019年9月配当は、後述の通り前年同月比ほぼ横ばいと引き続き高水準の配当利回りです。

【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式は魅力的な米国高配当株ETF

ご質問

はじめまして。

私は昨年から投資を始めた初心者ですが、投資を始めるにあたり、三菱サラリーマンさんのブログから大いに影響を受けたものです。

特にFXのご経験を基に精神的な面も含めてキャピタルよりもインカムを重視する姿勢には説得力があり、共感しております。

私の投資方針としては、基本的にVYMやVEUなどで、インカムも取れる世界株式で運用したく、VHTなどもいいなぁなどと思っているところです。

ところで最近、ブログなどで、米国ETFのSPYDの記事を目にします。

まだ設定から間がないですが、インカムもかなり取れて、トータルでの成績もVTIなどと遜色なく、不動産セクターも多いので三菱サラリーマンさんもチェックされているのではないかと勝手に思っておりますが、どう評価されていますか。

お忙しいとは思いますが、お時間あるときにお考えを教えて頂けると参考になります。よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。SPYDはVYMやHDVと並んで非常に魅力的なETFです。

【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P500高配当株式とは

まず、SPYDは構成銘柄を軒並み同一割合で均等保有するという「均等分散型の高配当株ETF」です。

後述しますが特筆すべきは不動産セクターの多さです。不動産セクターが25.46%と1番多く、次いで公益事業が22.07%となり、この2つのセクターだけで約半分を占めます。

景気変動の影響を比較的受けやすい資本財・素材・金融のウェイトは低く、公益セクターが多く、更に過去20年間で景気後退期にディフェンシブ性を発揮したREITが多く組み込まれている点で、高配当株ETFの中でも相対的にディフェンシブ的な色彩を感じさせるETFと言えます。
関連記事:【朗報】米国リートは景気後退・不況期にディフェンシブである

また、VYMやHDVといった代表的な米国高配当株式ETFより配当利回りが高いことも魅力です。

信託報酬(手数料)は0.07%と問題ない水準です。設定日は2015年10月と最近で、同系統のETFであるVYMやHDVと比べて歴史が浅いETFになります。

構成銘柄上位10社は、WelltowerやHCPなどの個別REITが目を引きます。構成銘柄上位25社でも、ほとんどが不動産セクターと公益事業が占めます。

そして均等配分というだけあって、構成銘柄79社が0.94~1.59%というウェイトに収れんしているのも特徴です。

それでは以下7点を見ていきます。

  1. 構成銘柄
  2. セクター比率
  3. 配当利回り
  4. トータルリターン比較
  5. 配当金推移と配当利回り推移
  6. 株価推移・平均配当利回り
  7. 配当金・配当支払日

①SPYD構成銘柄上位10社

銘柄 比率
AES Corporation 1.59%
Realty Income Corporation 1.58%
Welltower Inc. 1.56%
Apartment Investment and Management Company Class A 1.54%
HCP Inc. 1.54%
Procter & Gamble Company 1.54%
UDR Inc. 1.54%
American Electric Power Company Inc. 1.45%
FirstEnergy Corp. 1.45%
Exelon Corporation 1.44%

先述の通り、WelltowerやHCPなどの個別REITが目を引きます。

Welltowerは以前購入したかったものの、日本の証券会社では取り扱いがなく、買えなかったREITです。

>>関連記事【HCN】 Welltowerは28年連続増配・高配当の米国ヘルスケアリート

SPYDを買えば、そのように個別株として購入できなかった多くのREITを組入れることが可能というのも魅力の1つですね。

米国株投資家にお馴染みの銘柄はプロクターアンドギャンブル【PG】や、アメリカンエレクトリックパワー【AEP】、エクセロン【EXC】ぐらいで、VYMHDVとは一線を画す構成上位銘柄です。

②SPYDセクター比率

セクター 比率
不動産 25.46%
公益事業 22.07%
一般消費財 10.53%
生活必需品 8.74%
エネルギー 8.20%
IT 5.86%
金融 5.81%
通信サービス 5.00%
ヘルスケア 3.81%
資本財 2.31%
素材 2.20%

不動産セクターが25.46%と1番多く、次いで公益事業が22.07%。

この2つのセクターだけで約半分を占めます。不動産・電力・ガスなどで約半分占めるということです。

総じて安定した配当を期待させる両セクターです。インカムゲインを得たい投資家にとっては好適なETFでしょう。

冒頭に述べた通り、景気変動の影響を受けやすい資本財・素材・金融のウェイトは低く、公益セクターが多いです。

更に先述の通り、過去20年間ディフェンシブであってきた米国REITが多く組み込まれている点で、高配当株ETFの中でも相対的にディフェンシブ的な色彩を感じさせるETFと言えます。

③配当利回り比較(VYM・HDV・SPYD) 2019/9/25更新

米国高配当株ETF配当利回り

SPYD:3.4%~5.0%

HDV :3.2%~4.2%

VYM :2.6%~3.6%

上記はSPYD・VYM・HDVの2019年9月25日時点における過去5年間の配当利回りのレンジです。

SPYDは同系統の高配当株ETFであるVYMやHDVと比べて高いです。ここも大きな魅力と言えるでしょう。

高配当株ETFといえども、VYMやHDVではせいぜい2.5%~4%が関の山だったところに、このSPYDは平均して4%を超える分配金利回りを見込めます。

配当・分配金というキャッシュフロー・インカムゲインの最大化に努めたい投資家であれば、好適なETFです。

④SPYDトータルリターン

上図は2016年1月からの配当込みのトータルリターンを表したものです。

SPYDの設定日を起点とすると、VYMやHDV・S&P500と遜色なく、むしろSPYDが概してS&P500やVYM・HDVを上回るという堅調なリターンを直近3年間においては示しています。

リターンも今のところ申し分ありません。

⑤SPYD 配当金推移と配当利回り(2019/9/25更新)

配当/分配利回り推移を眺めると、3.4%~5%の間で推移していることがわかります。配当金(分配金)も後述の通り、基本的には上昇傾向。

⑥SPYD 株価と配当利回り推移(2019/9/25更新)

株価と配当利回りの推移、及び配当利回りの過去平均は以下の通りです。

設定来から2019年8月27日における配当利回りの平均値は4.16です。よって、少なくとも配当利回りが4.16%を上回った水準で購入したいところです。

2018年末の下落局面では12月24日に配当利回りが5.0%近傍に到達後、反発しました。5%を超える局面があれば迷わず買いたいところですね。

「そして、2019年8月29日時点で上表の通り、設定来稀に見る値まで配当利回りが4.80%まで上昇していることがわかります。この辺りが押し目買い前提でのSPYD購入タイミングの目安に十分になる水準と思います。」と以前記載しましたが、その時点からやや反発しています。

2019年9月25日時点では配当利回りは4.50%とまぁまぁの水準です。

引き続き買い目安になり得る局面の際は、当ブログで逐次アップデートしてご参考に供します。

尚、SPYDの購入タイミングの目安は以下記事もご参考に供します。

米国高配当株ETF【SPYD・VYM・HDV】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。
「機械的に定期的にETFなどを積み立てることで時間をかけず、ゆったりと資産形成をしたい」方々もいる一方で、「なるべく株価が安い時に買い、少な...

⑦SPYD 配当金推移・配当支払日(2019/9/25更新)

配当落ち日 配当基準日 配当支払日 1株配当
9/19/2019 9/20/2019 9/25/2019 $0.448
6/21/2019 6/24/2019 6/26/2019 $0.462
3/15/2019 3/18/2019 3/20/2019 $0.339
12/21/2018 12/24/2018 12/27/2018 $0.443
9/21/2018 9/24/2018 9/26/2018 $0.451
6/15/2018 6/18/2018 6/20/2018 $0.376
3/16/2018 3/19/2018 3/21/2018 $0.349
12/15/2017 12/18/2017 12/26/2017 $0.399
9/15/2017 9/18/2017 9/25/2017 $0.363
6/16/2017 6/20/2017 6/26/2017 $0.343
3/17/2017 3/21/2017 3/27/2017 $0.318
12/16/2016 12/20/2016 12/27/2016 $0.585
9/16/2016 9/20/2016 9/26/2016 $0.326
6/17/2016 6/21/2016 6/27/2016 $0.326
3/18/2016 3/22/2016 3/29/2016 $0.277
12/18/2015 12/22/2015 12/29/2015 $0.331

上表・上図の通り、SPYDの四半期配当は凹凸があります。しかし、直近4回平均でならせば、漸増傾向であることがわかります。

SPYD銘柄分析まとめ

前述の通り、景気変動の影響を比較的受けやすい資本財・素材・金融のウェイトは低く、公益セクターが多く、更に本来ミドルリスクと言われるREITが多く組み込まれている点で、高配当株ETFの中でも相対的にディフェンシブなETFと目されるのがSPYDです。

更に配当利回りは高配当株ETFの中でも高く、REITと公益が多いというのは三菱サラリーマン的には好みです。

今までVYM・HDVといった高配当株ETFをひたすら推してきましたが、間違いなくその推しETF群にこの度SPYDが加わったと言って良いでしょう。

配当利回りが4.5%前後であれば、税引後ですと3.24%です。個人的にETFは希望の配当利回り水準を満たさないので購入に至っていないものが多かったわけですが、税引後3.24%は結構魅力的です。

今後高配当株ETFを購入するとすれば、SPYDが三菱サラリーマン的には最も買いたいETFです。なぜなら、配当金という不労所得/定常的なキャッシュフローというのは、人生の選択肢を広げるに値するものだからです。

Best wishes to everyone!

同じく高配当株ETFであるVYMの詳細について述べたものです。

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公開日:2019年2月2日

コメント

  1. 森林樹 より:

    三菱さんはリタイア後、ブラックロックとか、ヴァンガード、若しくは、sbiと組んでセミナー+書籍出せば、安泰ですね。
    変なアナリストより、プログの内容は全然良いし、普通に配当と同レベルの稼ぎが週一の労働で行けそうですけどねー

    • じんたん より:

      過分なお言葉頂戴し、有難うございます。
      大勢の方々の前に登場するのはちょっと気恥ずかしいので、、書籍であれば(笑)
      今後とも参考になる情報を発信していければと思います。
      どうぞよろしくお願い致します。

  2. 三井サラリーマン より:

    コメントされてる方に全く同感です。こんな貴重な情報が無料?情弱で怠け者の私はついて行くだけです。現場監督を何年やってもプロ職人に意見を聞く方が早いし正確。ただ聞く相手と頼む相手を見極める事だけが技です(相手が機嫌よくやってくれる人間関係も大事ですが)いつも有難うございます。