【SPYD】配当3.4%~5%の米国高配当株ETF、配当愛好家に好適

配当利回りはコロナショックで急騰しています。

代表的な米国高配当株ETFの中でも、最も高い配当利回りを誇る「SPYD」を紹介します。

SPYDは、配当金という「定常的な不労所得/キャッシュフロー」を重視するインカム狙いの投資家にとって、有用なETFと言えます。

【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式は魅力的な米国高配当株ETF

ご質問

はじめまして。私は昨年から投資を始めた初心者ですが、投資を始めるにあたり、三菱サラリーマンさんのブログから大いに影響を受けたものです。

特にFXのご経験を基に精神的な面も含めてキャピタルよりもインカムを重視する姿勢には説得力があり、共感しております。

私の投資方針としては、基本的にVYMやVEUなどで、インカムも取れる世界株式で運用したく、VHTなどもいいなぁなどと思っているところです。

ところで最近、ブログなどで、米国ETFのSPYDの記事を目にします。

まだ設定から間がないですが、インカムもかなり取れて、トータルでの成績もVTIなどと遜色なく、不動産セクターも多いので三菱サラリーマンさんもチェックされているのではないかと勝手に思っておりますが、どう評価されていますか。

お忙しいとは思いますが、お時間あるときにお考えを教えて頂けると参考になります。よろしくお願いします。

【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P500高配当株式とは

結論から申し上げますと、SPYDの特徴は以下通り「高配当かつ分散が図れるETF」であるため、配当を重視する投資家にとって好適です。

特徴
S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの高い約80銘柄に均等分散
米国高配当株ETFの中で、最も高い配当利回り
配当金は漸増傾向
不動産セクター多く、景気敏感セクター少ない
設定日が浅く、配当・株価の過去データ少ない
経費率0.07%、安い手数料
コロナショックで弱い局面見られる

SPYDは、「構成銘柄を同一割合で均等保有する」という「均等分散型の高配当株ETF」です。

  • 特筆すべきは不動産セクターの多さで、セクター別第1位。景気変動の影響を比較的受けやすい資本財・素材・金融のウェイトは低めです。
  • また、米国高配当株式ETF(VYM・HDVなど)の中でも配当利回りが高いため、配当金を多く得たい投資家にとって好適です。
  • 経費率は0.07%と問題ない手数料水準です。
  • 設定日は2015年10月とやや日が浅く、同系統のETFであるVYMやHDVと比べて歴史が浅いことから、配当実績や株価推移データは相対的に乏しい面もあります。
  • 均等配分ゆえ、構成銘柄79社が0.94~1.59%の構成比率に収れんしていることも特徴です。
  • コロナショックで、2020年3月9日に-10.53%の下げ幅を記録しています。これはVYM(-7.96%)・HDV(-8.19%)より弱い値であり、1つのデータで「下げに弱い」とまで断じることはできませんが、1つの傾向・参考値として留意しておきたい点です。

下表は筆者算出のSPYD基礎データです。

株価 $24.85
配当利回り 7.24%
設定来平均配当利回り 4.19%
配当金 $1.80
配当月 3・6・9・12

(2020年3月29日時点 / 配当利回り・配当金は直近12ヵ月分の実績参照)

それでは、以上特徴を踏まえた上で、SPYDのポイントを以下の通り見ていきます。

  1. 構成銘柄
  2. セクター比率
  3. 配当利回り
  4. トータルリターン比較
  5. 配当金推移と配当利回り推移
  6. 株価推移・平均配当利回り
  7. 配当金・配当支払日
  8. 購入タイミングの目安
  9. 買い方(SBI証券)

①SPYD構成銘柄上位10社

2019年1月 比率 2020年1月 比率
AES Corporation 1.6% Nordstrom Inc. 1.7%
Realty Income Corporation 1.6% AbbVie Inc. 1.6%
Welltower Inc. 1.6% Newell Brands Inc 1.6%
Apartment Investment and Management Company Class A 1.5% Western Union Company 1.6%
HCP Inc. 1.5% Leggett & Platt Incorporated 1.6%
Procter & Gamble Company 1.5% Seagate Technology PLC 1.5%
UDR Inc. 1.5% Campbell Soup Company 1.5%
American Electric Power Company Inc. 1.5% Kellogg Company 1.4%
FirstEnergy Corp. 1.5% AT&T Inc. 1.4%
Exelon Corporation 1.4% Weyerhaeuser Company 1.4%

SPYDは単純にS&P500指数を構成する銘柄における、配当利回りの高い上位約80銘柄に均等に分散した比率で構成されます。

株価や配当利回りは随時変化するので、2019年と2020年で、SPYDの構成上位10銘柄は、上表の通り一変しています。

尚、2019年に上位10銘柄に組み込まれていた「Welltower」のようば米国個別リートは、日本の証券会社で取り扱っていない銘柄です。

【HCN】 Welltowerは28年連続増配・高配当の米国ヘルスケアリート

SPYDを買えば、そのように個別株として購入できなかったREITを組入れることが可能です。

②SPYDセクター比率

2019年1月 比率 2020年1月 比率
不動産 25.5% 不動産 17.6%
公益事業 22.1% 一般消費財 16.9%
一般消費財 10.5% エネルギー 11.9%
生活必需品 8.7% 公益事業 10.6%
エネルギー 8.2% 生活必需品 10.2%
IT 5.9% 金融 9.8%
金融 5.8% 情報技術 6.8%
通信サービス 5.0% 通信サービス 5.4%
ヘルスケア 3.8% 素材 5.3%
資本財 2.3% ヘルスケア 3.0%
素材 2.2% 資本財 2.4%

一貫して不動産セクターが一番多いことが特徴です。裏を返せば、S&P500構成銘柄のうち高配当銘柄は不動産セクターに多いことを示唆します。

ディフェンシブセクターの代表格「公益事業」も少なくない一方、景気敏感セクター「金融資本財素材」の占める割合が少ないことも特徴です。

更に先述の通り、不動産セクターには「過去20年間ディフェンシブであってきた米国リート」が含まれ、高配当株ETFの中でも相対的にディフェンシブ性を感じさせるETFと言えます。

③配当利回り比較(VYM・HDV・SPYD)

下図は、米国高配当株ETF(VYM・HDV・SPYD)の配当利回り推移です。

米国高配当株ETF配当利回り

SPYD:3.4%~5.0%

HDV :3.2%~4.2%

VYM :2.6%~3.5%

上記はSPYD・VYM・HDVの配当利回りのレンジです。(2015年10月~2020年2月初時点)

SPYDは同系統の高配当株ETF「VYM」「HDV」より全期間において配当利回りが高い推移であってきました。

高配当株ETFといえども、VYMやHDVでは2.5%~4%が関の山だったところに、このSPYDは平均して4%超の配当利回りを見込めます。

配当・分配金というキャッシュフロー・インカムの最大化に努めたい投資家にとって、好適なETFです。

④SPYDトータルリターン

上図は2016年1月からの配当込みのトータルリターンを表したものです。

SPYDの設定日を起点とすると、VYMやHDV・S&P500と遜色なく、SPYDが概してS&P500やVYM・HDVを上回るリターンを直近3年間は示現。

⑤SPYD 配当金推移と配当利回り

配当/分配利回り推移を眺めると、3.4%~9%の間で推移。配当金(分配金)も後述の通り、基本的には上昇傾向。

⑥SPYD 株価と配当利回り推移

株価と配当利回りの推移、及び配当利回りの過去平均は以下の通りです。

設定来推移

2020年推移

配当利回り平均値は4.24

(期間:設定来 2020年3月29日時点配当利回り・配当金:直近12ヵ月分の実績参照

よって、定期積立でない場合は、少なくとも配当利回りの平均値を上回った水準で購入したいところですし、少なくとも4.5%以上は欲しいところです。

2018年末の下落局面では12月24日に配当利回りが5.0%近傍に到達後、反発しました。5%を超える局面は、あくまで押し目買い前提ではありますが、目安の1つになります。

「2019年8月29日時点、設定来稀に見る値まで配当利回りが4.80%まで上昇。押し目買い前提でのSPYD購入タイミングの目安になる水準。」と記載した時点からやや反発。

この辺りは、あくまで押し目買い前提ながら目安の1つになり得る水準と思います。

SPYDの配当利回りを確認する方法

筆者が過去平均配当利回りを算出する際は、直近12ヵ月の配当金を参照することで、凹凸の影響を減じて平均化して算出するようにしています。

直近12ヵ月の配当金を参照して算出した最新の配当利回り」は、当該ETFの組成会社である「ステートストリート社の公式ページ」で確認可能です。

リンク先▶ステートストリート社「SPYD」詳細ページ(英文)

リンク先の中段「Yields」の欄の左から2つ目の赤枠で囲った部分「Fund Dividend Yield」で参照可能です。

ステートストリート社「SPYD」詳細ページ(英文)

⑦SPYD 配当金推移・配当月・配当支払日

配当月(分配月)は、下表の通り「3月・6月・9月・12月の下旬」です。

配当落ち日 配当基準日 配当支払日 1株配当
3/20/2020 3/23/2020 3/25/2020 $0.396
12/20/2019 12/23/2019 12/26/2019 $0.497
9/19/2019 9/20/2019 9/25/2019 $0.448
6/21/2019 6/24/2019 6/26/2019 $0.462
3/15/2019 3/18/2019 3/20/2019 $0.339
12/21/2018 12/24/2018 12/27/2018 $0.443
9/21/2018 9/24/2018 9/26/2018 $0.451
6/15/2018 6/18/2018 6/20/2018 $0.376
3/16/2018 3/19/2018 3/21/2018 $0.349
12/15/2017 12/18/2017 12/26/2017 $0.399
9/15/2017 9/18/2017 9/25/2017 $0.363
6/16/2017 6/20/2017 6/26/2017 $0.343
3/17/2017 3/21/2017 3/27/2017 $0.318
12/16/2016 12/20/2016 12/27/2016 $0.585
9/16/2016 9/20/2016 9/26/2016 $0.326
6/17/2016 6/21/2016 6/27/2016 $0.326
3/18/2016 3/22/2016 3/29/2016 $0.277
12/18/2015 12/22/2015 12/29/2015 $0.331

上表・上図の通り、SPYDの四半期配当は凹凸あり。直近4回平均でならせば漸増傾向と良好です。

⑧SPYDの購入タイミング目安

主な買い方として、以下2案が挙げられます。

  • 定期的に、定額で、機械的に購入
  • 購入タイミングを計って、できるだけ安く買う

前者は例えば、「毎月10万円分を、毎月20日に、機械的に購入する」といった形です。SBI証券で「定期自動積立サービス」があるので、同サービスを利用すると便利です。

後者は、あくまで押し目買い前提ですが、今の配当水準であれば35ドル台~36ドル台まで株価が落ちてきたところが1つの目安になってきます。以下記事に詳述しています。

米国高配当株ETF【SPYD・VYM・HDV】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

⑨SPYDの買い方(SBI証券)

私の米国株メイン口座はSBI証券です。SBI証券でのSPYDの買い方も解説しておきます。

  1. 米国株式を選択
  2. 外国株式口座開設後、「外国株式のお取引はこちら」をクリック
  3. 「SPYD」を検索
  4. 「買付」ボタンを押下、購入株数など入力し、買付注文完了

1.米国株式を選択

ログイン後、画面左上の「外国株式・海外ETF」にカーソル合わせる→「米国株式」の順にクリック

SPYDの買い方①

SPYDの買い方①

2.外国株式口座開設後、「外国株式のお取引はこちら」をクリック

開いた画面を下へスクロールし、最下段の「外国株式のお取引はこちら」をクリック。

SPYDの買い方②

SPYDの買い方②

3.「SPYD」を検索

再度、新しく出てきた画面で、以下のように「SPYD」と入力すると、「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)」という表示が出てきます。

SPYDの買い方③

SPYDの買い方③

4.「買付」ボタンを押下、購入株数など入力し、買付注文完了

同画面に以下の通り「買付」「売却」「定期」ボタンが出てきます。「買付」ボタンをクリックのち、購入株数など入力して注文完了です。「定期」ボタンを押せば、便利な「定期自動つみたて」も可能です。

SPYDの買い方④

SPYDの買い方④

米国高配当株ETF「SPYD」分析まとめ

SPYDの特徴を以下再掲します。

特徴
S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの高い約80銘柄に均等分散
米国高配当株ETFの中で、最も高い配当利回り
配当金は、漸増傾向
不動産セクター多く、景気敏感セクター少ない
設定日が浅く、配当・株価の過去データ少ない
経費率0.07%、安い手数料

以前までVYM・HDVといった高配当株ETFを弊ブログでは推してきましたが、今となっては一番好みのETFは、SPYDです。

配当利回りが4.5%前後であれば、税引後3.24%です。個人的にETFは希望の配当利回り水準を満たさないので購入に至っていないものが多かったわけですが、税引後3.24%は及第する水準です。

今後もし高配当株ETFを購入するとすれば、SPYDが三菱サラリーマン的には最も買いたいETFです。

なぜなら、配当金という「定常的な不労所得/キャッシュフロー」は、人生の選択肢を広げるに値するものだからです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2019年2月2日

コメント

  1. 森林樹 より:

    三菱さんはリタイア後、ブラックロックとか、ヴァンガード、若しくは、sbiと組んでセミナー+書籍出せば、安泰ですね。
    変なアナリストより、プログの内容は全然良いし、普通に配当と同レベルの稼ぎが週一の労働で行けそうですけどねー

    • 過分なお言葉頂戴し、有難うございます。
      大勢の方々の前に登場するのはちょっと気恥ずかしいので、、書籍であれば(笑)
      今後とも参考になる情報を発信していければと思います。
      よろしくお願いします。

  2. 三井サラリーマン より:

    コメントされてる方に全く同感です。こんな貴重な情報が無料?情弱で怠け者の私はついて行くだけです。

    現場監督を何年やってもプロ職人に意見を聞く方が早いし正確。ただ聞く相手と頼む相手を見極める事だけが技です(相手が機嫌よくやってくれる人間関係も大事ですが)いつも有難うございます。