学生が今後採りたい人生戦略と考え方
経団連が就活スケジュールに口を挟むべきでは無い旨を表明しましたが、「今後学生はどういう戦略で生きていくべきか?」「学生と椅子を奪い合う中年はどうなるのか?」
の見解をネタに、よろしければ記事をあげて頂ければ嬉しいです。
ご質問ありがとうございます。
「学生はどういう戦略で生きていくか」についてですが、僭越ながら私が考えるに、3つあります。
- 旧来の価値観にとらわれず、自由な発想を持って生きる
- 好きなことを追求・追究する
- 資産所得を得る
①旧来の価値観にとらわれず、自由に生きる
まず1つ目です。
やはり旧来の価値観にとらわれず、自由な発想を持って生きていくことが、何より大事と考えます。
その時代その時代によって、生きやすい生き方というのは移り変わっていきます。
ですから、自分の頭で考え、他人と異なる色を出すことが今後、市場価値という意味においては必要とされると思います。
金太郎飴のように、他人と同じでは市場価値はないのです。大企業に入りたいのであれば、他の人と同じようなことをしていて採用されるはずがありません。
就職活動という特殊なイベントで考えていたのは、「いかにして他の人と違う、そして変わっていることをアピールするか」この1点のみに力点を置いたと言っても過言ではありません。
旧来価値観という語で先に触れましたが、例えば経団連という組織自体が旧来価値観の集合体のように思えます。でもこれは仕方がありません。
世代で価値観が異なるのは、別に彼らが悪いとかそういう表層的なことではなく、
- 生まれ育った時代背景、
- その時に是とされていた価値観、
- 世界の中での日本の立ち位置、
- インターネットが存在していなかったこと
などなど、あらゆる要素が絡み合って大衆の価値観が形成されるので、世代によって価値観が異なり得るのは仕方ないと言えば仕方ないですし、当然と言えば当然の帰結です。
加えて、今の若い世代が認識したいのは、他人の言葉に対して、その言葉は何から動機づけられたものなのか、例えば嫉妬心から出た言葉なのか、嫉妬を嫉妬と捉えられるか、金言を金言と捉えられるか否か、ここもポイントではないでしょうか。
例えば好きなことを追求・追究しようとしている真っ只中に、その可能性を潰すようなワードは忌避すべきです。(もちろん違法なことは除く)
長所をとことん伸ばす。完全無欠な人間なんていないので、短所なんてあって当然ですよね。
金言は金言として受け入れ、嫉妬心から出た讒言はさらりと受け流す。
打ち込めるものを持つこと
あとは自分が本当に打ち込めるものを持つことではないでしょうか。
趣味レベルよりも更に深く掘り下げたものがあれば、それは市場価値といういささか表層的な観点だけではなく、人生を豊かにします。
色々な自分を持ったって良いわけです。
「会社での自分」、「趣味の世界での自分」、「書き物を書いてる時の自分」、「友達の前での自分」
各々、多少なりとも違うのではないでしょうか。
色々な自分を持っていれば、会社で何かあったとしても、簡単にバランスが取れます。経済的な意味だけでなく、精神的な意味でも、です。
②好きなことを追求し、追究する
上述内容に共通していること、それは「好きなことをとことん追求、そして追究する」ということ。
「そんなことやって意味あるのか?」というこれまた当人の可能性を限定するブラックワードに遭遇するかもしれませんが、好きなことに意味を求めるのは違いますよね。
ただ単に好きだからやっているのであって、好きである以上、継続することも本人にとっては苦ではないはずです。
他の人にとって苦になり得ることを、苦もなくできるというのは、その事実だけで客観的には価値を生みます。そこに需要が生まれ、サービスが生まれます。
例えば私は定期的に毎日のようにブログを書いているわけですが、これは好きだからです。
大してアフィリエイトを張り巡らせているわけでもないので、1PVあたりの単価も高いとは言えないでしょう。
しかし、私は金融の情報を発信するのが好きですし、自分が良いと思ったものを人様にお勧めするのも好きですし、頂いたご質問に答えるのも好きですし、参考になりそうな考えや情報をお答えするのも苦ではないですし、至極たいそうなことを言わせて頂くと、
「預貯金に多額の家計資産が眠っているという意味で多大な資産所得の機会損失がある日本で、株式の要諦(長期・積立・分散)が普及することで日本全体の資産所得が増え、もっと日本全体が明るく活気のあるマクロ環境に資する一翼を担えたら」とも甚だ僭越ながら思っています。
色々海外の考え方や人々に触れていると、日本人はもう少しあらゆる意味で対価を得ても良いと思うのです。
先日ちょうどある方がコメントを下さり、一部抜粋させて頂きます。
海外を旅して一番感じたのは、日本人は安い賃金で長時間働き、時間的にも、精神的にも余裕がないことです。
なぜ、コンビニやガソリンスタンドが年中無休24時間営業しなければならないのか、スーパー・宅急便などが日曜日まで営業しなければならないのか。もう限界にきているように思われます。
貴方のような既成概念にとらわれない人が増え、社会システムが徐々に変わっていくことに期待します。そのころには私は地獄でもがいていますが。
名古屋の自宅よりeimei
同意です。
加えて、中国留学から帰ってきてまず思ったのは、「東京の電車に乗っている人々の目がいかに死んでいるか、生気・元気がないか」ということでした。これには衝撃を受けました。中国の活気が眩しく映りました。
③資産所得を得る:波及効果が大きい
この現状に対する1つの解になり得るのが、「資産所得の増加」だとも思っています。配当金という不労所得・資産所得があるか否かで精神的な心持ちは180度変わります。
心の余裕に繋がりますし、自分の中に大きな幹を少なくとも1本持つことができます。これは経済的な意味合いに留まらず、精神面の効果もあり、その波及効果は大きいです。
期待を持たせすぎるのは不味ですが、少なくとも人生が好転する要素が複数内在されていると言っても過言ではないでしょう。
資産所得を得るには、「知っているか知らないか」、「行動するかしないか」だけのことなので、特に若い時期に知ることができれば、時間を味方につけた複利効果も得やすいですから、学生には知っておいて損はない金融リテラシーです。
まとめ
ということで、大変僭越ながら学生に人生戦略を説くとすれば、以下3点。
- 旧来の価値観にとらわれず、自由な発想を持って生きる
- 好きなことを追求・追究する
- 資産所得を得る
知ってか知らずか、無意識に上述3点を若年期から実践している身としては、その行動は間違っていなかったと個人的に断言できます。
20代のうちにある程度資産所得を築いておくと、30代以降はグッと選択肢が増えます。選択肢を増やしておくことは人生を豊かにします。
それはつまり、自分がコントロールできる範囲・領域が増えるということです。
「人生は自分でコントロールし、彼方の第三者や共同体のコントロール下に置かないようにする」というのが基本方針でもあります。
学生のうちから、自分の人生においてコントロールできる領域を増やす施策を考えて置き、実践すると、納得感があると推察します。
そのためには、先述の3点は好適な戦略だと思います。
Best wishes to everyone!
こちらはセミリタイアしたい新入社員の方にしたためたものです。
人生において睡眠をコントロールすることも大事です。寝る2時間前からのスマホ断ち、かなり良いですよ。
配当金という資産所得は、間違いなく人生を豊かにします。