暴落相場で、どのように資金を投入していくか。その購入タイミングとは。
題名: 暴落時の購入タイミングについて
メッセージ本文:
こんにちは。
いつも貴殿のブログを参考にして投資の勉強をしており、私のような投資の「と」も知らないような経験の浅いものについては非常にわかりやすく解説頂きありがたく思っております。
おかげ様で少しずつですがうっすらと兆しが見えてきた感があり、私も配当狙いの投資したいなといことで、下記の様にに考えてみました。
▶配当狙い(NISA)
- SPYD
- VYM
- ARCC
※120万円/年、SPYD:VYM:ARCCについては5:3:2又は6:3:1の比率。
※米国が潰れるまでホールド、子供たちへ引き継ぐ
▶妻口座:積立NISA ・SBI S&P500(40万円/年)
※20年間定期購入し、65歳以降、現金比率をみて取崩し実施
▶子供口座:ジュニアNISA ・SBI S&P500(お年玉、子供手当など)
※成人まで定期購入、その後子供たちへ渡す
そこで、高配当投資で現在の相場のような暴落しているときの購入タイミングを考えるにあたっては
- 定期購入
- 貴ブログにあるように配当利回りが平均より利率が高い場合購入
- 指値で購入
私なりに考えてみましたが、リーマンショック時の暴落率などを参考し、投入資金をナンピンで買っていく方法だったら
例)・投入資金 1000万円、リーマンショック時暴落率が50%の場合
- 10%下落・・・200万円
- 20%下落・・・200万円
- 30%下落・・・200万円
- 40%下落・・・200万円
- 50%下落・・・200万円
定期購入とあまりかわらないかな・・お忙しいところ恐縮ですが、このような暴落時の購入タイミングについての考え方をアドバイス頂けませんでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。結論的には、リスクとリターン、そして自分の心理面への備え・キャッシュフローの有無とどう折り合いをつけていくかという話に着地します。
以下の2点について述べます。
- 投資対象
- どのように資金を投入していくか
SPYD・VYM・ARCCという投資対象
奥様とお子様はS&P500連動の商品ということで、バランスの取れた商品だと思います。
一方、ご自身のNISAにおける想定投資対象である「SPYD:VYM:ARCCについては5:3:2又は6:3:1の比率」という点については、以下の通り考えます。
ARCCという個別株を組み込んでいらっしゃるあたり、そこそこリスクを取りにいっているという認識がご自身であるのであれば、こういった形も1つのスタイルになってくるかと思います。特に2020年3月20日時点ではかなり買いやすい水準ですね。
SPYDは最近、VYMやHDVと比べて値動きが荒めです。下げが大きいものは、上げる時も大きいことは一般的にみられることですが、いずれにしても変動が大きいと心理面に対してはネガティブ要素になり得ますから、その点は少なくとも頭に入れておきたいところです。
どのような形で資金を投入していくか
- 定期購入
- 配当利回りが平均より高い局面
- 指値で購入
上記のように3つの案がある場合、心理面に配慮された手法は、「①定期積立」です。ただし、単調でつまらないと感じる人もいらっしゃるかもしれません。(刺激を求める必要はないと言えばないかもしれませんが。笑)
②は、上昇相場の押し目局面で1つ参考になる材料です。今のような局面では有用性は著しく落ちるため、②は現下の状況では軽く参考にする程度で留める形が良いと思います。よって、①か③が有力です。
指値である程度リスクを取りに行く例
③は、指値で買うというご質問文でいくと、以下挙げて頂いていたケースが一例です。
例)投入資金 1,000万円、暴落率が50%時点までの行動
- 10%下落…200万円
- 20%下落…200万円
- 30%下落…200万円
- 40%下落…200万円
- 50%下落…200万円
積極的に行くのであれば上のような形もやはりありだと思います。
指値でそこまで積極的にリスクを取りに行かない例
私ならば、以下のような形でしょうか。
例)投入資金 1,000万円、暴落率が50%時点までの行動
- 10%下落… 50万円
- 20%下落…100万円
- 30%下落…150万円
- 40%下落…200万円
- 50%下落…200万円
これならば半値になっても、まだ300万円が残る計算です。その後の舵取りに余地が生まれます。やはり選択肢を複数以上持っておき、心理面にも配慮する形です。
この辺りは心理面とリターン・リスク面のバランスを取りつつどこまでアグレッシブに行くのか、ということになってきます。
どこまで積極的に行くのか、そしてキャッシュフローの有無・心理面への配慮というポイント
冒頭に述べた通り、結局リスクとリターン、そして心理面にどれだけ配慮するのかという点に着地します。
「リスクを取ってでも短期的に資産を最大化できる可能性にBETしたい」「積極的に行きたい」ということであれば、40%や50%下落した時点までに継続的に注ぎ込むという案も考えられます。
それはつまり、「市場が深堀りしないという可能性にBETし、次の強気相場で最大限リターンを享受することにBETする」ことも意味します。
しかし、「もうそこまでリスクを取ってまで短期的に増やす必要がない」あるいは「買付余力を切らさない形で心理面に最も配慮したい」ということであれば、半値になったことを想定しても、玉を使い切る必要はありません。
近い将来に株式を現金化する必要がないのであれば、むしろ定期積立でのんびり構える形でも良いぐらいですね。
また、給与所得や配当所得、あるいは事業所得・不動産所得など、キャッシュフローの有無によっても資金の投じ方が変わってきます。
定期的にキャッシュフローがある場合、極端に言えば株式100%であっても、理論上は定期積立を続けることは可能だからですね。(理論上は、と記載したのは、心理的に厳しい場合も人によってはあるだろうからです)
まとめ
多分、今回のコロナショックによる暴落で「自分が思っている以上に、リスク許容度が高くなかった」と思った方も一定数おられるのではないかと思います。上昇相場でトータルリターンの話題が増え、下落局面で配当金や債券の話題が増えるのは示唆的かもしれません。
やはり保守的な投資方針、そして今回のような暴落が起きても心理的に大丈夫でいられる投資方針としておく方が、無難だとは思います。
たとえば、現金比率・債券比率・キャッシュフロー(給与所得・配当所得など)を確保しておくということですね。
こういう相場状況では周りに流されず、あくまで自分の描くシナリオを見据えて投資をしていくことが大切だと思います。そのシナリオをどう描くかという点で、情報収集は有用と思います。他方、「他人の投資行動は自分と描くシナリオが違う可能性がある」ことにも同時に注意しておきたいところです。
いずれにしても今の相場はチャンスでしかないと個人的には思います。逆風に感じる必要は全然なくて、この追い風をしっかりつかんでいきたいところですね。お子様に納得いく形で継承されること、祈念しております。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
コロナショックで、ついに「1」を記録しましたね(笑)
ARCCについては、以下ご参考ください。業績悪化具合次第ながら、ここでリスクを取っていくのも面白い局面ではあります。
給与や配当金など買い増し余資が輝く局面が続きそうですね。長期投資家にとって歓迎したい相場状況です。