【ARCC銘柄分析】エイリス・キャピタルを市場暴落時に仕込みたい【高配当米国株】

【ARCC】エイリス・キャピタルとは

満を持してと言ってはなんですが、禁断の高配当株であり、市場低迷期に仕込みたい銘柄でもある、エイリス・キャピタル【ARCC】(Ares Capital Corporation)をご紹介します。

配当利回りは伝統的に破格の9%超えと高いです。反面、値動きは下方向に大きい局面が見られます。リスクを負って高い利回り・リターンを求める投資家には選択肢になってくる銘柄です。

ARCCの特徴は以下の通り。

特徴
配当利回りは過去10年間で平均9%超え、超高配当
S&P500を継続的に上回るトータルリターン
リーマンショック時、下落率84%と脆弱
リーマンショック後、18%減配

各項目につき、以下詳述します。

BDC最大手であるARCC。BDCとは何か。

ARCCは「BDC最大手」です。そもそも「BDCとは何か」について、以下述べます。

BDCのイメージ図

BDCとは
  • Business Development Company(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)の略称
  • 米国で中堅企業や新興企業等の事業を、金融・経営面で投融資する投資会社

BDCの投資対象は、未上場企業も含まれます。つまり投資家は、「BDCを通じて未上場である新興企業へも投資可能」になります。

BDCの特徴

また、大きな特徴として、利益の90%以上を投資家へ配当として分配することで法人所得税の免除あり、REITと似た優遇措置を享受しています。これが高配当である一因です

今では有名な以下企業も創業期にBDCからの支援を受けていたというのは意外な点ですね。

  • グーグル【GOOG】
  • アップル【AAPL】
  • インテル【INTL】
  • フェイスブック【FB】

ARCCって超高配当、大丈夫なのか

BDC最大手のARCCは配当利回りが概ね9%以上あります。

配当利回りが9%とは、聞いただけで「危険なハイリスク商品」というのが率直な感想であり、投資家としてその意識は真っ当と思います。

分散・投資対象クラスの選別は図られている

BDCの運用資産については法律により適切な分散が求められています。

例えば、

  1. 少なくとも資産の70%を法律で定められた適格投資対象(時価総額2.5億ドル未満の未公開企業の株式、ローン、債券など)に投資すること
  2. 1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えること

などが定められています。また、借入に関する制限も設けられてはいます。

投資対象が新興・中堅企業ゆえのリスク

とはいえBDCの業態上、新興・中堅企業向け投融資という性質ゆえ、信用力の高い大企業向け融資とは言い難い面、注意必要と思います。

反面、信用リスクが高い企業向けの融資利率は、一般的に高く設定されます。

ゆえにリスキーな反面、そのリスキーさがリターンを生む源泉にもなり得ます。

ARCCの配当利回り・株価・トータルリターン

そんなARCCの配当利回り・株価・トータルリターンを点検しましょう。

以下側面が見えてきます。

  • トータルリターンは良好
  • 平時は株価横ばい気味ながら金融危機に脆弱

【ARCC】年間配当と配当利回り推移

上図における年間実績配当は直近4回の配当を平均した年間配当を表示しています。年間配当は概ね1.4ドル~1.8ドルの間で推移。

  • 2019年:特別配当含む1.68ドル
  • 2020年:1.60ドル

平時は配当利回り9.5%近傍も、リーマンショック時2009年3月5日には配当利回りが一時、52.3%まで急騰。これがARCCの最高配当利回りです。

対して2011年2月28日に配当利回りは7.85%でした。これがARCCの最低配当利回りです。

ARCCの配当利回り

▶ 最高値:52.3%
(2009年3月5日)

最低値:7.85%
(2011年2月28日)

▶ 設定来平均:11.11
(2020年3月21日時点)

配当月

なお、配当月(支払日ベース)は、1・4・7・10月です。

ARCCの株価と配当利回り推移(2007年~)

「配当利回りが一時、52.3%まで急騰」と述べましたが、それもそのはずで、下図の通りリーマンショックで大きく株価が下落したからです。

2009年3月5日当時の株価は3.21ドルです。2007年2月の高値20.14ドルからの下落率は84%にも達します。金融危機に極めて脆弱だったことがわかります。

コロナショック時

コロナショック当初は信用収縮が見られず、PFFと共に暴落には至りませんでした。しかし、CP(コマーシャルペーパー)市場が収縮し始めるなど短期金融市場も動揺し、信用不安が拡大したあたりから急落しました。

リーマンショック時を含めた上図は株価も配当利回りも軸幅が大きいため、2014年以降の株価と配当利回りを改めて以下見ます。

ARCCの株価と配当利回り推移(2014年~)

リーマンショックを経た2014年以降では平均配当利回りは9.42%です。少なくともこの水準を上回るところで買いたいところではあります。

ARCCのトータルリターン

特筆すべきはARCCの過去リターンです。S&P500・VYMを凌駕しています。

尚、最大ドローダウンはリーマンショック時で、以下の通り。金融危機で弱かったことが改めて見てとれます。

  • ARCC :77%
  • VYM   :52%
  • S&P500:51%

年率リターンは以下の通り、市場平均を上回り、ARCCは10%超えています。

  • ARCC :10.0%
  • VYM   : 6.7%
  • S&P500: 7.0%

【ARCC】高配当BDC銘柄まとめ

ARCCに対する雑感としては、金融危機におけるドローダウンは大きく、弱気相場や金融危機において脆弱であることが予想されます。

一方、平時においてはトータルリターンもS&P500を大きく上回るなど魅惑的です。

個人的なスタンスとしては、ポートフォリオの少なくとも5%以下に留めるなど大勢に影響しない形にすることが必須と思います。

次の弱気相場が来た時に、凝視したい銘柄の1つと言えます。

とはいえ、繰り返しながらこのような銘柄にポートフォリオを偏在させることはおすすめはできず、ポートフォリオの少なくとも5%以下にするなど、あくまで分散することが無難であり定石と考えます。

Best wishes to everyone!

ARCCは別途メリット・デメリットを以下詳述しています。

【ARCC】エイリス・キャピタルのメリット・デメリット、リスク要因
配当利回り9%の超高配当BDC銘柄であるエイリス・キャピタル【ARCC】についての質問を頂きましたので、以下回答申し上げます。 ...

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公開日:2019年4月8日

コメント

  1. ten より:

    ARCCやMAINに注目している人は多そうですね。