配当金が不労所得を可視化し、長期投資を可能にする
配当金の何が良いって、受取配当金の予想がしやすいので計算しやすいっていう部分もあるんですけど、やはり「未実現利益ではなく実現利益であること」もその特長の1つです。
例えば無配株って、利益確定のタイミングは非常に悩ましく、天井での利益確定は至難の業であり、毎度それを実現することは不可能です。(もちろん無配株への投資を否定するものではありません
米国株の場合、特になにもせずとも、相応の額が四半期配当金という形で四半期ごとに配当を吐き出すことで自動的に「株主資本から個人のお財布へ移動」、いわば利益を確定してくれる側面があります。
この配当金というものを、企業が存続し、利益剰余金が枯渇しない限り、永続的に享受していく算段で、株式投資を行っています。
この心地よさというのは、一旦感じると、なんとも言えないものがあると言えると思います。それほど定期的に発生するキャッシュフローというのは心地よいものです。
これは、
- 「知っているか、知らないか」
- 「やるか、やらないか」
という話で、一旦株式を購入しさえすれば、配当金は払い込まれます。
配当金という「定常的なキャッシュフロー」が可視化された不労所得を示し、経済的自由度の達成具合も可視化される
企業が永続し、配当政策が継続する限り、四半期ごとに個人の口座に振り込まれます。この定期的なキャッシュフローが持つ意味は非常に大きい。
不労所得を可視化できるからです。
例えば月の生活費が20万円の人がいたとして、無配株に投資していると今自分が「不労所得>生活費」なのか、「不労所得<生活費」なのかすらパっと可視化することはできません。
しかし配当金に着目して、配当金をKPIとして株式投資を行っていれば、
- 「不労所得がいくらなのか」
- 「不労所得は毎月の生活費の何%に達しているか」
というのが一目瞭然になります。
これは可視化によりモチベーションを維持するという意味で、極めて有用な手法になり得ます。
以下のようにセミリタイア時期を測る指標としても好適です。
私が意識してきた「セミリタイア時期を測る1つの指標」として「給与以外で保守的に見積もった月々のキャッシュフローが、生活費を超えた時」が挙げられます。この状態なら「月々の余資で株式購入⇨月例配当金増加⇨月々の余資が更に増加⇨(略」の好循環が生まれ、ジリ貧になる可能性が下がります。
— 三菱サラリーマン|穂高 唯希 (@FREETONSHA) June 20, 2019
株式投資や配当金を重視した投資で大事なことは、継続することです。資本の成長という果実を得るためには、市場に長く居座り続ける必要があります。
長期投資を可能にするには、継続しなければなりません。途中で降りてしまっては、長期的な果実の成長を取りこぼすことになります。
ですから、如何にして継続するか。この継続のための仕組みづくりをしっかり行っておく必要があります。
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その仕組み作りとして好適なのは、受取配当金をKPIとして、定期的に入金することで配当金収入を成長させていく手法であり、まさに私が継続して行っている手法です。
この手法は再現性も高く、給与という定期的なキャッシュフローさえあれば、毎月株式を購入することで、非常に高い確率で以下のような右肩上がりのグラフを実際に描くことができます。
配当金をKPIとする投資手法まとめ
以上私見を加えてまとめますと、配当金をKPIとして株式投資を行うことで、以下5つのメリットがあります。
- 配当を吐き出すことで自動定期的に利益が確定される
- 再現性が比較的高い
- 不労所得の可視化が可能となり、経済的自由達成具合が明瞭
- 右肩上がりのグラフを描き、モチベーションの維持になる
- そのモチベーション維持が市場に長く居座り続けるという長期投資を可能にさせる
これこそまさに私が、高配当株・連続増配株投資による配当金をKPIとする投資手法を確立することにした所以です。
よって、私は給与から入金することで株式の買付に回し、配当金という可視化された不労所得、そして売却さえしなければ企業が永続する限り支払われる配当金という有用な仕組み・資本の果実を受け取ることが、人生の選択肢を増やす1つの要素になると感じています。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 三菱サラリーマン|穂高 唯希 (@FREETONSHA) May 24, 2017
そして配当金・株式投資のメリットを享受するためには、一部の知識層が得られる権利というわけではなく、証券口座を開設し、定期的に株式を買い付けることで、誰でも可能です。
それをするかしないか、知っているか知らないか、これが10年後・20年後の資産形成の一助になるか否かの、分水嶺になり得ることになります。
年金や増税について不平を述べる余力があれば、自助努力の策を講じる方が、やはり建設的ではないでしょうか。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
高配当株に投資をすることは、個人の嗜好や目的にもよりますが、課税繰延効果がないこと等も考慮した上でも、個人的にはしっくり来ています。
株価暴落の際に輝きだすのが、配当金というキャッシュフローでもあります。
配当金というキャッシュフロー且つ可視化された不労所得を増やす上で、絶対的にインパクトが大きいのは投資元本です。この原資を如何にして作り出すか、それが多くを決すると言っても過言ではありません。