株式で資産運用するには、まず種銭・運用資金を増やすことが決定的に重要

株式投資や米国株に対する期待値を高くしすぎると不味

投資手法・投資対象は多々あります。

米国株に限ったとしても、インデックス、個別株、ETFの中でもハイテク・高配当・増配株、高配当株、連続増配株、無配株、バリュー株、グロース株と多岐にわたります。

みな各々が良いと思う投資スタイルで資産運用を続けていくわけですね。

そこには試行錯誤あり、喜怒哀楽あり、個々人の目標や思いが投資スタイルにも反映されてきます。

そのため、特定の投資手法が礼賛されたり貶されたりすると、人はそれは対してやや過敏に反応することもあるかもしれません。

なぜなら、自分の思いや考えが色濃く投資スタイルにも反映されるからです。自分の思いや考えが反映されたものを否定されると、自分の考えや思いまで否定されたような錯覚を覚えがちです。私はこのように理由・背景を分析します。

このように投資手法や投資スタイルには、思い入れが強くなりがちです。ただし、この「投資」というものとは、適度な距離を取った方が良いと私は思います。

「投資と適度な距離を取る」とはどういうことでしょうか。

それは、「投資にそこまで期待しない」ことです。

株式投資に期待して良いリターンは概して5%程度と見積もるのが現実的かつ保守的な値と考えます。私がシミュレーションに使う期待リターンは概ね5%です。

税引後配当利回り4%のポートフォリオを作れば、年に株価が1%上がれば5%は、あくまで理論的ながら達成可能です。

株式投資や米国株・そして人間関係も共通すると思いますが、期待値を高くする、あるいは多くを求めると、落差が生じると当人に覆いかぶさります。その対象が自分でコントロールできない領域なら尚更です。

個別銘柄やETFでリターンを追求するも良し。ただ、分水嶺となるのは原資や入金力の大きさか

それでは、株式投資の期待リターンを5~6%と想定しておくということは、実際にどういうことが導出可能でしょうか。

例えば、毎月入金投資するケースで、以下2パターンを比較してみましょう。

  1. 23歳から毎月3万円(年間賞与20万円)を積み立てる人、
  2. 23歳から毎月10万円(年間賞与40万円)積み立てる人、

株式投資を仮に年率6%で続けていくと、両者は40歳時点で以下これだけの資産額の違いとなって大きな差異が生じます。

  1. 23歳から毎月3万円(年間賞与20万円)を積み立てる人、
    → 1,675万円
  2. 23歳から毎月10万円(年間賞与40万円)積み立てる人、
    → 4,785万円

そして、仮に①の人が②の人と同じ資産推移を達成するには年率16%以上のリターンが必要になります。

30年間、年率16%以上のリターンを達成できる人はほぼいないと言って良いと思います。

弊方含めた凡夫がそれを目指すことに労力をかけるのはあまり好ましいとは言えません。

  1. 米国株は手数料が日本株より高いとか、
  2. 税金が10%現地で徴収されるため手取りの配当金が少なくなるとか、
  3. トータルリターンがどうとか、

微に入り細に入れば種々あります。しかし私はそれよりも、

「もっともっとインパクトが大きいのは、毎月の資本投下をいかに大きくできるか」

もうこれに尽きると思っています。

確かに「投資に詳しくなって、リターンを1%でも上げようとする」のはそれはそれでもちろん立派なことです。

しかし、よほど才能がある人以外はリターンを劇的に上げることができる可能性は多寡がしれているかもしれませんし、そこに再現性はさほど期待できません。

かなり率直に言いますが、米国株の中でもVTI・VOO・VYM・HDV・SPYD・VIGなどのETFは確かに推せる投資対象です。しかしもはやこれらの中で優劣をつけるのは、、なんて言うんでしょうね(笑)もう「好み」の一言で片付くレベルだと思います。

それぐらい、大きな分水嶺になるほどの有意な差を各ETFに見出すことは期待しない方が良いと思います。統計的に有意なほどの決定的な優劣って、そんな簡単に付かないです。

それよりも、毎月のキャッシュフローをいかに大きくするか、そこに全精力を注力すべきだと私は考えます。

副収入の構築や、支出の最適化という基本的な方法論ですね。

注力する対象は、その対象が「素直に成果を反映するような、自分のコントロール可能な領域」であれば尚更、如実に差が出ます。

投資を始めると、”最適解”を求める旅に出たくなると思います。しかし私は、「投資はベターで十分」という心持ちを勧めます。

投資理論・投資手法・投資スタイルに関して考えを述べ、議論する。これ自体は大いに結構なことだと思います。(ただし、「ユーザーフレンドリーでない悪徳商品」でもない限り、ディスる必要はないと思います笑)

しかし、その議論して優劣まで決めようとするパワーがあるならば、そのパワーを基礎の徹底に注力する方が、よほど目に見えて実質的な効果が出ます。

投資手法の優劣を論じるには、最低でも十数年、ましてや数年や数ヶ月で結論を導出するには論拠に欠けます。

投資の優劣を統計的に有意であろう形で徹底的に本気で決めようとするならば、今後半生にわたって検証する必要が生じる、それぐらい簡単に結論づけられないことだと私は思います。

たとえば、トータルリターンの話をしましょう。

グロース株がバリュー株を上回る時期もあれば、バリュー株がグロース株を上回る時期もあります、

連続増配株が市場平均を上回る時期もあれば下回る時期もあります、

高配当株が市場平均を上回る時期もあれば下回る時期もあります、

ハイテク株が市場平均を上回る時期もあれば下回る時期もあります、

つまり、数学的帰納法のように、n=1,2,3…で成り立つからn=自然数の時に成り立ちます!なんてことは言えないわけです。抽出する期間によって異なります。

つまり、投資の優劣を議論することは、不毛とまでは言いませんが、果たして労力を割くに値するのかと言うと、私は消極的な考えです。

これは、資産運用をやってきて一貫してそうです。私が一貫して注力したのは、入金力の最大化と、「大きく間違ってはいないであろう投資手法」の継続です。そして、あくまで自分の納得・投資目的との高い親和性を求めて、個別株の銘柄分析をその時始めました。トータルリターンの追求ではありません。

「大きく間違ってはいないであろう投資手法」で、私は十分だと思います。その考えに至った背景は以下です。

あるブログとの邂逅

私が資産形成を始めた初期に目にしたブログが1つあります。その方は医療関係に従事なさっている方であり、配当収入は税引後で1万ドル以上ありました。

それを見た瞬間に、「これだ」と思いました。

そのたった1つの事実に、資本主義の全てが凝縮されているような気がしました。

結局そうなんですよね。その方のように配当収入が税引後で1万ドル以上あるような状態になったら、むしろお金を減らすことの方が難しいでしょう。

配当収入が税引後で月単位1万ドルあるということは、元本は確実に3億円ぐらいあるでしょう。

「おそらくこの方にとっては、リターンが3%であろうが4%であろうが、さほど気にならないんだろうなぁ」と当時思いました。

確かにトータルリターンを上げることは大事です。1%でも多い方が良いに決まってます。しかし一方で、元本が仮に100万円では1%上げても1万円しか変わらないという事実もまた真なり、であります。

この事象をどう受け止めるかということです。

私はこう受け止めました。

やはり、「原資の多寡が大きな分水嶺になる」ということです。

もう1つは、自分を律せるかという点でしょう。その2つがすべてを決めると言っても過言ではありません。

いくら多額の資金があろうと、自分を律せなければ雲散霧消と相成ります。

以上のような観点も踏まえ、株式投資と向き合ってみてはいかがでしょうか。

Best wishes to everyone!

冒頭で少し触れましたが、家族にFXは勧められません。特に一部高金利通貨はリスク管理ならびに注意が必要です。

【トルコリラ】高金利通貨に投資しても金利よりハイリスクなデメリットが大きい理由【南アフリカランド】
高金利通貨のトルコリラや南アフリカランドが一貫して下落 上図の通り、トルコリラの下落が止まりません。同じ高金利通貨では南アフリカラ...

CFDもレバレッジがかかったものですから、手練れな方が上手く運用すれば大きな果実を得ることは可能です。しかし、「家族や近しい人に勧められるか」という観点で言えばそれは否です。

米国株でCFD取引・信用取引についてどう考えるか
個人的に信用取引を積極的にはおすすめできない 昨今の良好な相場環境に追い風も受け、色々なご意見があるでしょうが、よほど手練れの方で...

確かに配当二重課税はないに越したことはありません。しかし過度に気にする必要がないのは、先に述べた通りです。

米国株の配当二重課税というデメリットはさほど気にせずとも良い
米国株投資って二重課税っていう税制面でのデメリットがあるけど、大丈夫なの?二重課税にならない日本株の方が良いんじゃないの? そんな...
スポンサーリンク
Twitter

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

SNSでシェアする

フォローする

公開日:2018年11月13日