【個別株リスク顕在化】たばこ株のフィリップモリス(PM)が大暴落で不安。どうすれば良いか
三菱サラリーマン様
突然のご連絡失礼いたします。いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
田舎ですので、投資に対し否定的な方が多く相談できない中大変参考にしています。もしよろしければ、ご助言頂きたく宜しくお願いいたします。
【現在の状況と投資の目的】
東北地方のサラリーマン27歳 年収550万程貯蓄は現金で500万円 米国株を中心に600万程(PMやKOなどです)
ここ数年は200万/年程の貯蓄はできております。
港区の田町と、田園調布にワンルームマンションを持っております
投資の目的として、月10万程度の収入を目指しており、5000
【現在考えているプラン】
三菱サラリーマン様の様に、高配当の株を長期的に持ち続けたいと
大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします
田舎で投資に否定的な見解を持っている人がいる中、参考にして頂き有難いことです。
ブログという1つのプラットフォームで繋がれるのは有り難いことです。
周囲が投資に対して否定的な見解なのは大変ですね。しかしその考えを変えるのは難しいので、自分の納得する方向へ進みましょう。
さて結論から申し上げますと、やはり分散させることが大事であり、多少鈍感なぐらいで丁度良いです。
詳述していきます。
たばこ株が軒並み暴落中、個別株リスク露呈
上図は世界のチャートからですが、フィリップモリス【PM】などたばこ株は軒並み暴落しています。確かに不安になるのも大いに理解申し上げます。
電子たばこ米国市場シェア
JUULという新興勢力が既存大手たばこ会社を押しのけて米国市場でシェア72%と1社で無双状態で脅威になってきたと言えます。MOが同社へ出資をするとされています。
たばこ株に代表される個別株リスクに際して必要な太い幹とは
以上たばこ株においても勢力図が変わり得るということで、個別株への長期投資というのは、ある意味何か大きな太い幹になる拠り所がないと、途中で暴落局面があるとポキっと折れてしまうリスクが高まります。
大きな太い幹とは何かと言えば、
- コアはあくまでETF
- 個別株であっても分散度が高い
- バックに太い入金力
- ある意味で根拠のない考えというか鈍感さ
ひとつひとつ詳述します。
①コアはあくまでETF
コアがあくまで長期では成長が見込めるETFであれば、個別株によるリスクは相当減じることができます。
ポートフォリオ全体としてはコアのETFによって十分に分散がなされているわけで、かつ個別株の比率が少ないので1銘柄が暴落しようがかすり傷です。
ただ市場全体が下落すれば勿論その限りではないのですが、本件は特定銘柄の暴落で不安ということなので、そこは割愛します。
②個別株投資であっても分散度が高い
特定銘柄の暴落は分散がなされていれば軽減できます。例えば20銘柄に分散していれば、1銘柄が20%暴落したとて、1%の変動にしかなりません。
変動の大きさに耐えられないのであれば、この変動の大きさを少なくすれば良いです。ETFでも良いですし、自分の個別株自体を分散させても良いです。
③太い入金力・キャッシュフロー
入金力が太ければ、暴落がその銘柄の永久死を意味しない限り、バーゲンとばかりに太い入金力を背景に注ぎ込めます。
兵士が死んでも死んでも、「ええい、援軍はまだか!」とばかりに、毎月増援部隊が派遣され、貴方のポートフォリオという軍隊が増強されます。
死にゆく企業でない限りは、安値で買うことができます。(しかしそれが安値だったか高値だったかは後々にしかわからないというキケンなゲームでもあります)
なので、比較的に安定した長期投資を志向するのであれば少数の銘柄に惚れ込みすぎる愚を犯してはなりません。
④根拠のない考えというか鈍感さ・泰然さ
こういう人もいます。これはある意味天賦の才能であり、弱点にもなり得る諸刃の剣です。
この鈍感や泰然さは、株式投資においては重要です。のんびりドーンと構えておけば良いだけです。
調整を挟まずに一本調子で20年も上がり続ける相場は存在しませんし、暴落しない相場もまたないのです。
上がるも必定、下がるも必定。精神一到何事か成らざらん。
ポートフォリオの含み損の拡大なんてそっちのけで、美味しそうな水準の株が並んでおるわ。。とヨダレをダラダラ流してワクワクするぐらいの風変わりなぐらいであれば尚よし。
たばこ株などに代表される個別株リスクのまとめ・対策
もし仮に貴方が上述4項目に当てはまっている上で、更に不安なのであれば、それは個別株に向いておらず、オールETFの方が向いているかもしれません。
別に個別株に向いていなくとも、それは悪いことなのでは全くなく、その方が往々にしてリターンも良かったりします。
上述4項目に当てはまらずに不安な方は、リスク許容度を超えているか、集中投資のしすぎとも考えられます。
リスク許容度を超えているなら、現金比率を上げましょう。
集中投資に偏っているなら、ETFを買うなど分散させましょう。
あとですね、長期投資したいという考えがおありで気絶しておきたい、且つ株価の暴落を見ていると不安で仕方がないという方であれば、もはやあまり株価を見ないのも一案です。
とはいえ、そもそも下がっていく株を見ていて非常にストレスを感じるのであれば、いっそのこと値動きが比較的まったりした豪州リートETFや債券ETFの比率を徐々に上げていくのも有力な一手です。
いくら株式のリターンが良いからといって、不安で不安でストレスを抱え、結局狼狽売りしてしまったということであれば、元も子もありません。
であれば自分の中で折り合いをつけて、長期リターンの一部を捨て、穏やかな値動きを選ぶというのも、一案になり得ます。
不安な方は、株式投資があまり自己目的化しすぎないように、適切な距離感を保ちながらお付き合いしていきましょう。
共に市場に鎮座しましょう。
Best wishes to everyone!
暴落した時の心構えというか留意しておいた方が良い点です。
配当金というキャッシュフローは、長期投資の背中を押してくれる大きな要素の1つなのです。
上昇相場でも下落相場でも、200日移動平均線は注目しておいても良い指標でしょう。