ソフトバンクの高配当IPOは魅力的か

ソフトバンクのIPOは長期投資として魅力的か

ご質問

いつもブログがアップされるのをキングダムをヤングジャンプで読むのと同じぐらい楽しみにしております。失礼でしたらすいません。
最近話題のソフトバンクのIPOについて質問させてください。

公募価格の配当利回りが5%はそれなりに魅力的にみえますが、三菱サラリーマンさんはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

関連して、一般的には当選確率が非常に低いですが、IPOのブックビルディングについてどのように考えているかも知りたいです。

ご回答頂けたら嬉しいです。

キングダムになぞらえて頂き大変恐縮です。キングダム、面白いですよね。

同じ中国歴史系マンガでいくと、横山光輝の以下3シリーズにどはまりし、何度読み直したかわかりません。

  1. 「三国志(全60巻)」
  2. 「項羽と劉邦(全21巻)」
  3. 「水滸伝(全8巻)」

たしか6歳ぐらいの時に母からサンタさんのプレゼントとして段ボール詰めになった上記89冊が枕元に置いてありました。

漢字で苦労しなかったのは、おそらくこの何度も何度もこの三国志60巻などを読み直したことと関係があると思っています。この件においても、母に感謝です。

お子さんのサンタさんプレゼントで悩んでいる方は、一案だと思います。

さて、本題のソフトバンクのIPOについてですが、事業内容から考えると、ファンダメンタルズ的にはそこまで前のめりになるような案件ではないような気が個人的にはしています。

まず本件のIPOについては、「ソフトバンクの国内事業がメインになる」との理解なので、今後日本の人口が減少していくというマクロ状況を考えると、限られたパイを奪い合うことが一般的には想像できます。

ビジョンファンドも含まれるソフトバンクグループ本体の株式であれば、私は魅力的だと思っていますが、国内事業を切り離した部分が対象となる当該IPOは、個人的にはあまり魅力的だと感じていません。

鞘取りや短期トレードとなると話は別ですが、弊方に限っては長期投資をメインにしているので、日本の国内事業がメインであるという1点において、配当利回り5%の魅力は半減するかなと思います。

ソフトバンクのIPOは過去最大規模。他の大規模IPOを長期投資の観点から検証

まず、ソフトバンクのIPOを特徴付ける要素としては、その規模です。

調達金額は2.6兆円で、これがどのぐらいの規模感かと言うと、今まで国内で最大規模だったのがバブル期1987年上場のNTTで2.2兆円、郵政3社のIPOが約1.5兆円だったのでそれを上回る規模となります。

過去の大規模IPOの公開価格と初値は以下の通り。

過去の大規模IPOの公開価格と初値
  • 1987年 NTT 2.2兆円
    公開価格 119.7万円 ⇒ 初値160万円
  • 1998年 NTTドコモ 1.8兆円
    公開価格390万円 ⇒ 初値460万円
  • 2015年
    日本郵政 7000億円
    1,400円 ⇒ 1,631円ゆうちょ銀行 6000億円
    1,450円 ⇒ 1,680円かんぽ生命 1500億円
    2,200円 ⇒ 2,929円

ということで、軒並み初値が公開価格を上回っているので、すぐに利益確定できたということになります。

それでは各々の株価推移を見てみましょう。

NTT ⇒ 2017年にやっとプラ転

2017年2月に、配当込株価がやっとプラス転換したことが日経新聞で報道されていました。ということはそれだけ株価自体はバブル崩壊の結果、長期低迷していたということですね。

NTTドコモ ⇒ OK

株式分割考慮後は1840円が初値なので、現在の株価2559円は約1.4倍です。

NTTドコモのIPOからずっと保有し続けていれば、株価が1.4倍なのに加えて高配当ですから、20年という時間軸の長さを考慮するとちょっと微妙ではありますが一定のリターンを享受できていたでしょう。

日本郵政グループ ⇒ かんぽ生命のみOK

日本郵政グループは3社のうち2社の株価が、初値を下回っていますから、かんぽ生命以外はIPOの旨味は現時点ではなし。

  1. 日本郵政
    1,400円 ⇒ 1,631円 ⇒ 1,312円
  2. ゆうちょ銀行
    1,450円 ⇒ 1,680円 ⇒ 1,257円
  3. かんぽ生命
    2,200円 ⇒ 2,929円 ⇒ 2,677円

まとめ

ということで、NTTドコモとかんぽ生命なら、現時点ではIPOに際して投資した結果、利益は乗っていることになりますが、NTTはバブルも相まって長期低迷、日本郵政やゆうちょ銀行も低迷しています。

短中期の鞘取り目的なら別ですが、長期投資としての国内IPOはその規模に関わらずその銘柄の実力次第です。

私見ですが孫さんはソフトバンクの国内通信事業にはもはやあまり眼中になく、完全にビジョンファンドに軸足を移していると見え、国内通信事業に注力していたステージから完全に次のステージに移っています。

今回のIPOも、国内通信事業も、投資原資としてのお財布としてみなしている面もあるかもしれません。

日本の人口推移というマクロ環境を考えても、あまり前のめりに乗り出す案件ではないかなと個人的には考えます。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

長期投資をするのであれば、基本的にはマクロ環境が良い国に投資したいところですね。

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