【BP】減配、スーパーメジャーは減配相次ぐ受難の時
ロイヤルダッチシェルに続き、BPも減配が発表されましたね。
これでコロナショック後における私が保有するスーパーメジャー3社の配当状況が出揃いました。
エクソンモービルは配当維持も、財務レバレッジが相対的に高かった2社が減配という、ある意味で順当な結果となっています。
それでは、当該減配2社の私のポートフォリオに対する影響・占有率を確認しておきましょう。
私のポートフォリオに対する影響を確認
ポートフォリオに占める2社の取得価格ベースの割合は、各々以下の通りです。
- BP
0.8% - RDSB
2.0%
以前は各々1%・2.6%あったと記憶していますが、他社への投資が増えているので相対的に低下した格好。
両社を合わせて、ポートフォリオに占める割合は3%に満たない水準。
これはやはり、セクターの盛衰ならびに個社の盛衰は読み切れないという「あきらめ」に立脚した分散の徹底が背景にあります。
仮に高配当だからといって、ポートフォリオを大きく両社に傾けていれば、影響は応分に大きくなっていたことでしょう。
私は従来より分散を繰り返し説き、おすすめするスタンスであってきましたが、自ら実践することでその重要性を身を以て示す形となりましたね(笑)。
分散をおすすめする理由は、たとえば今回のようなコロナショックによる急激な変化(石油需要の急激な収縮など)を事前に予測するのは困難だからです。
BPはコロナ前は3社の中でキャッシュフローが最も強かったわけですが、高めな財務レバレッジもあり、あっけなく減配となっています。
いくら直近の業績が良化していても、大きなマクロ変化に抗うことは難しかった好例と言えます。
BPはLow carbon strategyを加速化、エクソンはどう出る
BPが低炭素投資を加速化・石油ガス生産を2030年までに40%削減させることをアナウンス。マーケットは好感し、減配にも関わらず、株価は+7.5%の大幅高となっています。
いずれにしても、その会社が社会にどういったインパクトを与えるのかという、SDGs的な観点は、より意識されていくものだろうと結べそうですね。
対するエクソンモービル【XOM】はどうでしょう。従来よりシェルやBPと比べて、低炭素戦略には消極的であり続けてきました。
いくら財務が比較的良好とはいえ、WTIの現行水準が続けばジリ貧を免れるは困難と推察しますが、どうでしょうか。
まとめ
上の記事にも記載してきた通り、スーパーメジャー各社のWTI感応度は依然高位。原油が低迷気味の最中、コロナショックによる需要急減というダブルパンチで各社とも決算は厳しい数字が並んでいます。
やはり意識しておきたいのは、個別株をやる以上は、銘柄・セクターの分散が必要ということですね。当該ポイントが、あらためて示された形と思います。
株式投資では、個社の盛衰・セクターの循環ならびに盛衰を読み切れないというあきらめを前提とした分散をしておくことが、無難です。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
おなじみの、こちらの記事ですね。分散の重要性について記しています。
スマートベータ系のETFであれば、多少は分散しておく方が無難ではあります。
以前、エクソンモービルへの集中投資について、ご質問をいただいたものです。