【BP銘柄分析】高配当6%超えのスーパーメジャー、配当の二重課税なし

BPは、三菱サラリーマンが約7,000ドル投資している石油メジャー株です。

スーパーメジャー、オイルメジャーとも呼ばれるBPですが、ESG投資の観点から年金基金など機関投資家の投資対象から外されています。

また、Deepwater Horizon漏油事故により減配後、キャッシュフローや業績はエクソンモービル【XOM】やロイヤルダッチシェル【RDSB】に見劣りしていました。

ただ、コスト削減の甲斐もあり、後述の通りキャッシュフローは直近大きく良化していることは注目に値します。

更に、炭素排出量(carbon emission)の削減において、BPやロイヤルダッチシェルはエクソンより積極的に取り組んでいる姿勢が市場でも評価・認識され始めています。(参考となるかは疑問もJPモルガンのレーティングUPは一例)

後述の通り、現時点で三菱サラリーマン的には買い増し目線の銘柄です。

【BP銘柄分析】高配当6%超えのスーパーメジャー、二重課税なしのADR

【BP】基礎データ

BPの基本情報は以下の通り。

社名 BP PLC
ティッカー BP
設立日 1909年4月
本社所在地 英国ロンドン
従業員数 73,000人
セクター エネルギー
連続増配年数 5年
直近配当利回り 6.4%
直近4年平均配当利回り 6.5%
直近3年累計増配率 2.5%
直近5年累計増配率 5.1%
配当月 3, 6, 9, 12
1株配当 $2.46
1株利益 $2.80
配当性向 87.9%
PER 13.7倍
株価 $38.59

(2019/9/19時点)

Deepwater Horizon漏油事故による減配で、連続増配年数は5年です。増配率は高くないものの、配当利回りは伝統的に5%を超える高配当です。

更に英国ADR銘柄のため配当の二重課税がなく、高配当狙いの投資家にとって魅力的な銘柄と言えます。

ADR(米国預託証券)
American Depositry Receiptの略称。
元々は、米国の投資家向けに米国以外の企業に自国通貨(ドル建て)で投資できるように作られたもの。
米国株は通常、受取配当金に外国税として10%源泉徴収されますが、当該BPのADRはこの10%が非課税。

【BP】セグメント別売上高

BPのセグメント

・UPSTREAM(上流部門)セグメントは、従来型石油・ガスやシェールガスの採掘・輸送を指します。

・DOWNSTREAM(下流部門)セグメントは、石油化学製品を指し、具体的には原油・ガソリン・ディーゼル・灯油・航空機用燃料・船舶用重油・潤滑油・オイルサンドの精製などが該当します。

上流部門・下流部門ともに直近3年間は伸びています。後述の通り、背景にはやはり資源価格の上昇があります。

【BP】契約別売上高

ESG投資が声高に叫ばれて以降、LNGや再生可能エネルギーへの投資に積極的です。

原油・石油製品は原油価格の上昇と共に売上高も増大、LNGも同様に伸びています。

【BP】売上高・営業利益・純利益

BPの業績推移(①売上高・②営業利益・③純利益・④営業利益率・⑤営業キャッシュフローマージン)を見てみましょう。

BPの業績推移はかなり激しめに上下しています。先述の漏油事故や原油価格の乱高下に伴い売上高も大きく上下。

株価も後述の通り、原油価格との連動性が極めて高いです。

【BP】株価と配当利回り推移(過去10年)

過去10年間における平均配当利回りは5.8%です。直近の配当利回り6.4%は平均値を上回ります。

2010年は漏油事故により株価暴落、配当利回り急上昇も、のちの減配により配当利回りも急落という乱高下に相成りました。

以降株価はほぼ横ばいながら配当利回りは4%~7%台と高水準で推移、増配も若干あります。

【BP】株価と配当利回り推移(過去5年)

過去5年間の平均配当利回りは6.4%です。2019年9月19日時点と同水準。

2015年の原油価格急落時に株価も安値を付けました。その際は配当利回りは8%に高まり、減配リスクも感じさせる数字でしたが、結局減配はありませんでした。

後述の通り、2016年にはフリーキャッシュフローも60億ドルの大幅な赤字でしたが、それでも減配はありませんでした。

現在はキャッシュフロー堅調ながら、配当利回りは2019年8月末には一時7%に迫る勢いでした。その際、BPとRDSBで迷いましたが、RDSBを大幅に買い増しています。

【BP】配当金と配当利回り推移

Deepwater Horizon漏油事故を受け、2010年から2011年にかけ、1株配当は0.84ドルから0.42ドルに半減となる大減配。

その後2015年以降は小幅の増配に留まっています。

【BP】キャッシュフロー推移

①営業キャッシュフロー・②投資キャッシュフロー・③フリーキャッシュフロー・④営業CFマージンを見てみましょう。

キャッシュフローも業績同様激しめです。特にフリーキャッシュフローは過去10年間で4回も赤字になっています。エクソンモービルとは対照的です。

ただ直近2018年・2019年上半期は堅調に推移しています。

【BP】フリーキャッシュフロー・配当支払額・自社株買い・債務増減・配当性向(FCFベース)

・配当支払額、多い。

・自社株買い、少額。

・2017年からFCFプラス転換。

・2019年上半期のFCF堅調。

・2016年以降、借入続く。

配当性向(FCFベース)は以下通りで、直近は改善傾向。

2016年:-77%

2017年:260%

2018年:109%

2019年:70%(上半期)

【BP】借入金推移・DEレシオ

借入が続くBPの債務推移とDEレシオを見てみましょう。

長短借入金が年々増えているものの、DEレシオは健全とされる100%を依然下回る66%であり、健全な値とされる範囲内です。

【BP】配当政策

Annual Report 2018には、2019-2021年のガイダンスとして「Progressive dividend and a continued share buyback programme」との記載。この場合のProgressiveの意味するところは、Longman英英辞書で言うところの「developing gradually over a period of time」でしょう。

日本語としては、「漸増的な増配」という解釈で大きく外れてはいないと思います。

【BP】銘柄分析まとめ

BPの魅力は以下通りで、最大の魅力はやはり配当二重課税なしの高配当であることでしょう。

BPの魅力

①6%を超える高配当

②配当の二重課税なし(米国株で一般的な10%の源泉徴収税なし)

③直近キャッシュフロー強く、現時点では減配の明確な兆候なし

配当金という「定常的なキャッシュフロー/不労所得」を得たい投資家にとって、勿論一案になり得る銘柄と言えます。

尚、RDSBの大幅買い増しに続き、三菱サラリーマンは次なる買い増し候補としてBPを狙っています。

Best wishes to everyone!

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