- 投資にあまり時間を割けない場合、個別株かETF、どちらがよいか
- その際の注意点
本記事では、上記のようなご質問に回答しています。
仕事、交友、子育て、介護――。
忙しい現代。投資に時間を割けない方々は、多くいらっしゃると思います。
投資に割く時間があまりない場合、個別株投資かETF投資どちらが良いか
題名: 投資の方向性を相談させてください。
メッセージ本文:
三菱サラリーマン様
ブログ拝見させていただいております。
投資以外の事柄も為になることが多く、日々、勉強させていただい
20代後半のサラリーマンです。
投資について考えている際に、三菱サラリーマン様のブログを見つ
月10万円を目安に投資しました。数回配当金も受け取り、
私事ではありますが、来年結婚を控えております。共働きであるた
また家庭を持つことになるため、リスクを抑え目にした投資にする
投資の方向性を確定させずに始めた、自分のミスであることは、認
自分の考えとしては、個別銘柄投資からETF投資へのシフトが良
相談させていただきたいのは、以下2点です。
- 個別銘柄投資かETF投資のどちらで進めるのが良いでしょうか
? - ETF投資へシフトすると仮定した際に、
・保有銘柄を売却し、ETFの買付資金に回す。
・保有銘柄はそのままにし、新たにETFを買付する。
どちらの選択が良いでしょうか?
お手隙の際に、回答いただけましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
ご結婚、まことにおめでとうございます。
① 個別株かETF、どちらがよいか
投資に割く時間があまりない場合、ETF(・投資信託)が好適だと思います。

分散された銘柄が1つのパッケージになっている、ETF
私がセミリタイアに至るまで、個別株投資をしていた理由としては、以下でした。
- 投資が趣味化していた
- 自分で銘柄を選びたかった
- 経済的自由(配当金>生活費)を、1日でも早く達成したかった
(=より多くの配当を出す個別株に投資したかった)
逆に言えば、上のような状況でなければ、ETFや投資信託で十分です。ETF・投資信託ならば、銘柄の入れ替えは運用会社がおこないます。決算確認の手間も省け、ポートフォリオはシンプルになり、管理しやすくなります。
② ETFへシフトする際、保有銘柄はどうするか
ETF投資へシフトする際、以下どちらがよいでしょうか
- 保有銘柄を売却し、ETFの買付資金に回す
- 保有銘柄はそのままにし、新たにETFを買う
「今後は投資にかける時間があまりなくなる」というご状況ですから、いま保有されている個別株に特段のこだわりがなければ、ETFへの集約が一案と思いますよ。
家庭を持つことになるため、リスクを抑え目にした投資にする
べきかと悩んでいます。(ご質問文より抜粋)
リスクを抑えめにしたい場合、債券ETFも選択肢です(ただし、一般的に利上げ局面は債券価格が下がります)。AGG・BND・LQDあたりが主要な選択肢です。
また、どのような市況にも対応できるとされるポートフォリオの考え方もあるので、ご参考に供します。
▶レイ・ダリオの全天候型ポートフォリオはリセッションを控えた局面で、有用であった
まとめ
基本的に投資がよほど趣味化していない限り、ETF・投資信託でよいと思います。
ただし、個別株は自分で銘柄をえらぶ主体性があるのに対し、ETFや投信は銘柄入れ替えも任せるので、受動的な運用になります。この点は認識しておくとよいかと思います。
人によって感じ方は様々ながら、個別株投資は面白いです。しかし、時間は相応に割く必要がありますし、個別企業のリスクも負うことになります。
多くの人にとって、資産運用はあくまでそれ自体が目的というより、資産を形成するための手段であると思います。であるならば、時間対効果はある程度は考えたいところです。そして、その時間対効果が高いのは、一般的には個別株よりETFです。
有限の時間を投資以外に割きたい人には、ETF・投資信託が適しています。以下まとめておきますね。
個別株が向いている人
- 運用にこだわりがある
=自分で銘柄を選びたい
=運用成績を自分の力量に賭けたい - 銘柄を選ぶ時間や意欲がある
ETF・投資信託が向いている人
- 運用にこだわりはない
=運用会社に運用をおまかせしたい
=運用成績は指数に準じるかたちでよい - 銘柄を選ぶ時間や意欲はない
以上、ご参考になりましたら幸いです。ありがとうございました。
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楽天VTI・eMAXISといった投資信託は、簡便に取り組みやすい投資対象ですね。
ETF・投資信託も、むろん万能ではありません。市場暴落時にはやはり下落します。
以下はどのような時間軸で投資していくか、というご質問に対する回答です。
コメント
質問させていただいた者です。
丁寧に回答いただき、ありがとうございました。
また、お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。
回答を参考にさせていただくことや、パートナーとも相談し、投資の方針を固めます。
そして、今後も投資を楽しみながら、進めていきます。
重ねてお礼申し上げます。