最近、周囲や読者の方から「つみたてNISAが良いらしいけど、どの投資商品に投資するのが良いの?」と質問をいただくので、再度あげておきたいと思います。
つみたてNISAを選ぶ際の留意点
まず、つみたてNISAという株式投資をする際の基本として、以下2点に留意したいところです。
→ 米国株(・全世界株式)2)手数料も低いもの
→「楽天VTI」・「eMaxis Slim S&P500」
つみたてNISAの対象商品として、金融庁が161本の投資信託と3本のETFに絞っているわけですが、「楽天VTI」と「eMaxis Slim S&P500」の2つがおすすめです。
世界全体の成長に賭けたい方は、全世界株式でもよいと思います。
では上述2点の観点から、以下述べていきます。
①成長が見込める領域→米国
まず、私が投資を勧める際は、基本的に米国株をメインに勧めます。再現性が比較的高いからです。
米国株は上表の通り「過去リターンも良好」かつ「投資期間を15年以上取ると過去においては損失リスクが消失した」という過去データがあります。
その点、つみたてNISAは20年の長期投資を前提としており、やはり好適です。
そして過去から連なる未来を想像するにあたり、米国の成長を今後も見込む背景には、以下5つが挙げられます。
- イノベーションによる技術革新
- 世界のルール作りにおける影響力
- 整備された資本市場、世界の核となる金融市場
- 株主還元意識の高さ
- 人口動態面での成長
②手数料の低いものにこだわる
投資対象を選ぶ際は、手数料の低さもポイントですね。
金融機関が得をするだけの投資商品(=手数料/信託報酬が高い)を選ばないようにしておきたいところです。昨今はだいぶ減ったのではないでしょうか。
楽天VTI・eMAXIS Slim S&P500の信託報酬(税込)は以下の通りで、この水準であれば問題ありません。
★楽天VTI
0.162%
★eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
0.0968%
「楽天VTI」・「eMaxis Slim S&P500」とは?
1)楽天VTIはVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)という米国株全体に投資するETFを円建てで購入できる商品です。
2)eMaxis Slim S&P500は、S&P500指数をベンチマークとしたものです。
では、各々のベンチマークであるVTIとS&P500指数の過去推移を見てみましょう。
VTI:8.17%
S&P500:7.55%
VTI:14.45%
S&P500:14.15%
2002年から遡ると、ややVTIの方が配当再投資込みでS&P500を上回っているものの、直近過去10年では有意な差は見られません。
差異は趣味の領域であり、どちらでもOKと思います。
つみたてNISAおすすめ商品まとめ
まとめますと、楽天VTI・eMaxis Slim S&P500は、共に信託報酬も安く、過去リターンも良好で、つみたてNISAの商品としておすすめするとすれば、この2つです。
→ 米国株(・全世界株式)2)手数料も低いもの
→「楽天VTI」・「eMaxis Slim S&P500」
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
NISAとつみたてNISAついては、以下もご参考に供します。