VTI+SPYDでハイリターンを目指すのも一案【20代の投資戦略】

20代の投資戦略、VTI+SPYDも一案

20代の投資戦略を考える上で、特長の1つは投資期間を長く取れることですね。

「投資期間を長いと、応分に負けにくい」という過去データもあります。

配当金というキャッシュフロー最優先というわけではなく、資産の最大化も目指したいのであれば、【VTI】+【SPYD】でハイテク株・高配当株・リートに分散するのも、1つのスタイルであり、1つの投資戦略になってきます。

以下は頂いたご質問です。

ご質問

件名: 【ご質問】20代新婚夫婦における今後の投資戦略について

メッセージ本文:
三菱サラリーマン様

はじめまして。
当方現在26歳のサラリーマンです。
GWの帰省中に貴ブログを拝見し、夢中になって過去記事含め読ませていただきました。

投資のKPIを「配当金の最大化」とする考え方に非常に感銘を受け、私たちも(規模感は全く異なりますが、、)同様の戦略で今後の家族生活の資金を捻出していきたいと考えております。

お恥ずかしながらこの1年は全く貯蓄ができておりませんでしたので、元号も「令和」に変わった今月から生活の全てを1から見直したいと考えております。

今回お問い合わせさせて頂きましたのはブログを読ませて頂いた上で私たち2人が策定した戦略が基本方針として大きく間違ってはいないか、三菱サラリーマン様のご意見を伺いたくご連絡致しました。

以下内容となります。

【現在のキャッシュフロー】

  • 労働収入 37万 ※その他収入無し、共働き
  • 出費 22万
  • 毎月の運用可能額15万(年間投資可能額は賞与含め約350万)
  • 貯金なし(2019年5月3日現在)

【今後の運用方針について】
年間で運用可能な350万のうち、8割に当たる280万を運用に捻出。

  • 夫婦二人の積み立てNISA口座(昨年開設、未利用)を一般NISAに変更
  • 二人で上限の240万分まで米国高配当株ETFを、毎月20万ずつ分散購入
  • ETF内訳は全額SPYD一本に絞る
  • 残りの運用可能資金40万(280万-240万=40万)については10%インセのある自社株購入、もしくはidecoに当て

SPYD一本にせずVYMやHDVにも分散させた方がいいのかは悩んでおりますが、多少リスクを追ってでも高リターンを目指したいと考えました。

今までダブルインカムにもかかわらずお金が貯まっては消費に使い手元にお金が残っておりませんでしたのでセミリタイアを目指し、一日でも早く「自動利益確定装置」からの定常的な収入で生活ができる段階に到達をしたいと考えております

長文、駄文失礼いたしました。
私のようにこれから運用を始めたいと思っている読者へ向けて忌憚のないご意見をいただけますと幸いです

以上、宜しく御願い致します。

「配当金の最大化を目指しつつも、そもそも高リターンを目指したい」ということですね。その場合、既にお考えのSPYDに加え、VTIやVOOを加えるのも一案と思います。

SPYDは確かに2015年の設定来で、2019年直近においてS&P500を上回るトータルリターンでした。ただし設定来4年程度と限定的な上に、配当課税による税の繰延効果がないことも考慮すると、差し引いて考えた方が無難です。

【SPYD】配当3.4%~5%の米国高配当株ETF、配当愛好家に好適

SPYDは「高配当株・不動産セクター(リート)」に分散されています。カバーされていない主な分野は現在の米国が強みとするハイテク株ですね。

ですから、VTIやVOOなどのハイテク株等の一部成長株もカバーしたETFをSPYDに加えて取り入れることも長期的なリターン寄与になり得ます。

結局「どのセクター・どの投資対象の未来・バリュエーションにBETするのか」という議論にも帰結しますが、あくまでハイリターンを目指す場合、お考えのSPYD1本に加え、私ならSPYD+VTIも有力な案と思います。

「分水嶺となるのは何か」を見極めるということ

いずれにしましても、「SPYDか、HDVなのか、VYMなのか、VTIなのか、VOOなのか」この辺りは、好みの要素が多分に入ってくる内容です。

NISA・自社株・iDeCo等を活用しつつこれらのETFのいずれかをメインに20代から長期投資を考えてらっしゃる時点で、資産形成の土台作りは十分なされていると言っても良いぐらいだと私は思います。

分水嶺となるのは、「VTI・VOO・VYM・HDV・SPYDのどれを選ぶか」というよりは、「それらに投資するか否か」だと思います。

あとはいかに、自分のルール(ご質問者さんの場合は先述の通りNISAを活用して毎月20万円をETFで積み立てるルール)に則って、粛々と弱気相場でも買付できるか、この辺りではないでしょうか。

毎月20万円を20年間つみたて、リターン5%とすると、理論上は20年後に8,000万円を超える計算になります。

コツコツ積み立てるのは根気がいることかもしれませんが、その果実はそれなりのものになる可能性を秘めているということですね。

ご質問者さんの場合は、配当金生活を目指しているようなので、ひたすらSPYDを積み上げるも良し、VTIを積み上げて資産を最大化したのち高配当株に投じるも良しですね。

投資戦略に正解はあるか。資産運用で注力する対象とは。

さて、「投資戦略として間違っていないか」とのことですね。確かに投資を始めるにあたって、心配と思います。僭越ながら申し上げますと、全然間違ってないと私は思います。

というのも、

  1. 米国なり全世界なりの株式へ継続的に積み立てる
    または、
  2. VTI・VOO・VYM・HDV・SPYDのいずれかを選ぶ(厳密には他にもVIG/DVYなどありますが)

これらだけでも大方針・大筋として十分だと思うからです。80点以上期待できます。

また、「これから運用を始めたいと思っている読者へ向けて忌憚のないご意見を」とのことでしたので、大変僭越ながら以下も記しておきます。

投資に熱を上げ、80点を95点まで持っていこうとするのも、1つのスタイルですね。一方で、「手法を研究して時間をかけて努力しても、成績が必ずしも上がるとは限らない」これもまた投資の世界における1つの側面だと思います。だからこそ、面白くもあります

こういった要素は、冷静に見極めておきたいところです。要は「では自分だったらどこに注力するのか」ということですね。

  1. 入金力の最大化に注力、これも1つのスタイルです。
  2. 資産の最大化・運用利回りを上げることに注力、これも1つのスタイルです。
  3. 配当収入の最大化に注力、これも1つのスタイルです。
  4. すべて注力する、これもまた1つのスタイルです。

私は①と③でした。一言でいえばセミリタイア・FIREというスタイル・目的に合致したからです。ただしそれが全員にしっくり来るとは、限らないとも思います。

確実性があるのは①です。しかし、スタイルはその人なりの価値観が反映されるため、どれが良くてどれが悪いわけでもないです。

資産運用において、あまねく全員に最適な解は、ないと思います。目指すゴール・ライフスタイル・価値観によって、好適と思しき投資手法は異なるからです。

ゆえに、投資戦略は「正しいか間違っているか」という観点よりも、大筋が外れていない限りは、「自分の目指すゴールに適したスタイルかどうか」という観点を1つ持っておかれると、良いのではないかと僭越にして申し上げます。

そのスタイルを自分なりに探っていくのも、これまた醍醐味かもしれません。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

課税繰延効果については、以下もご参考に供します。

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公開日:2019年5月10日