【VTI】とS&P500ETF【VOO】はどちらが良いか

VTI、S&P500ETFのVOOとは?

【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFとは?

設定日2001年5月でのバンガード社が組成する信託報酬(手数料)0.04%の米国株ETFで、米国株をまるっと購入できるETFと言えます。

S&P500とは?

S&P500は、「S&P500種株価指数」とも呼ばれ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する、米国証券取引所上場の代表的な500銘柄で構成される株価指数を指します。

これは、ニューヨーク証券取引所とNASDAQに上場する500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均して指数化したもので、1941年から1943年の平均を10として算出されます。

このS&P500に連動するETFとして、同じくバンガード社の【VOO】というETFがありますので、VOOを用いてVTIとS&P500の比較をしてみましょう。

【VTI】と【VOO(S&P500)】を比較

両ETFを以下の点で比較します。

  1. 保有銘柄数(分散度)
  2. 経費率(手数料)
  3. セクター比率(分散度)
  4. 組入れ銘柄(特徴)
  5. 配当利回り
  6. トータルリターン(パフォーマンス実績)

①保有銘柄数

  • VTI :3680銘柄
  • VOO : 509銘柄

VTIとVOOの最も異なる点は、この保有銘柄数の差です。それ以外は後述の通り、大して差はありません。

509銘柄でも十分分散されており、正直申し上げてこれだけを見て「VTIの方が分散されているので良い」というわけではありません。

後述しますが、どちらでも特段の優劣はありません。

②経費率(手数料)

  • VTI:0.04%
  • VOO:0.04%

同じです。どちらも激安の部類と言って良い水準で全く問題ありません。

③セクター比率

VTI
テクノロジー 20.1%
金融 19.1%
ヘルスケア 13.6%
消費者サービス 13.5%
資本財 13.4%
消費財 7.6%
石油・ガス 5.8%
公益 2.8%
素材 2.3%
通信サービス 1.8%
VOO
情報技術 21.0%
ヘルスケア 15.1%
金融 13.3%
一般消費財 10.3%
電気通信 10.0%
資本財 9.7%
生活必需品 6.7%
エネルギー 6.0%
公益 2.8%
不動産 2.7%

概して大きな違いはありませんが、両ETFともに情報技術(テクノロジー)セクター、つまりIT系が一番多く、ともに約2割です。エネルギーや公益の比率も同じ程度。

VTIはVOOより金融セクターが少し多く、VOOは通信がVTIより多めとなっています。

④組入れ上位10銘柄

VTIとVOOの組み入れ上位10銘柄は組入比率が違うだけで、銘柄自体は全て同じです。

銘柄名 保有比率(%)
VTI VOO
Apple Inc. 3.3% 4.2%
Microsoft Corp. 2.9% 3.6%
Amazon.com Inc. 2.8% 3.3%
Alphabet Inc. 2.4% 3.0%
Berkshire Hathaway Inc. 1.4% 1.7%
Facebook Inc. 1.3% 1.6%
JPMorgan Chase & Co. 1.3% 1.5%
Johnson & Johnson 1.2% 1.5%
Exxon Mobil Corp. 1.2% 1.5%
Bank of America Corp. 0.9% 1.1%

AAPL、MSFT、AMZN、GOOG、FBなどハイテク大手が上位に名を連ねます。次いでウォーレン・バフェット率いるバークシャーや、JPモルガン、JNJ、エクソンなどの歴代大手が並んでいますね。

ということで、組入れ上位10銘柄は全く同じになりました。

⑤分配利回り(2019年4月23日時点)

上表はVTIとVOOの分配金/配当金推移を比較したものです。一貫してVOOがVTIを上回っていますが、大した差はありません

最も両者の分配金利回りの差が開いた2016年9月9日と9月26日でさえ、その差は0.19%ですから、有意な差はないと言えます。

※尚、分配金利回りを算出する際、過去の直近4回における分配金実績を元に分配金利回りを算出しています。例えば、2019年4月5日の分配利回りを算出する際は、2018年6・9・12月及び2019年3月の分配金4回合計値を元に算出しています。ゆえに、VOO組成当初は分配金が安定していなかったことから、VOOの左端の最初の時期は低い値となっています。

また、両者の設定来分配金利回りの推移はVTIが1.84%、VOOが1.91%です。過去の平均分配金利回りは買値の目安(過去平均分配金利回りより現在の分配金利回りが高ければ、買い材料の1つにはなる)としても利用できるので、掲載しておきます。

VTI・VOO共に分配金利回りが2%近傍に達するかどうかは1つの目安と言えそうですね。ただし、リーマンショック級の暴落が起こると、2%近傍から更に大きく高まることも当然ながらあり得ますから、その点は留意が必要です。

⑥トータルリターン(年率)

トータルリターンもほとんど差はありません。もはや同じと言っちゃっても良いでしょう。

1年 3年 5年 10年
VTI 17.6% 17.1% 13.4% 12.1%
VOO 17.9% 17.3% 13.9%

*VTIは2001年設定に対し、VOOは2010年に設定されたので、10年リターンはVTIのみとなっています。

VTIとVOOの比較まとめ

VTIとVOOの比較まとめ
  1. 保有銘柄数(分散度)
    ⇒ VOOよりVTIが分散度高い
  2. 経費率(手数料)
    ⇒ 同じ
  3. セクター比率(分散度)
    ⇒ 概して同じも、VTIは金融少々多め、VOOは通信少々多め
  4. 組入れ銘柄(特徴)
    ⇒ 保有比率が異なるだけで上位10銘柄は全く同じ。
  5. 配当利回り
    ⇒ ほぼ同じ。
  6. トータルリターン(パフォーマンス実績)
    ⇒ ほぼ同じ。

ということで、もはやどちらを選ぶのかは好みの範疇です。

米国株式市場の未来を信じるのであれば、VTIでもVOO(S&P500連動)でも全然どちらでもOKです。

VTIやVOOに投資するということは、その国の企業成長に賭ける・BETするということです。

先述の通り、過去(2018年9月30日時点)における過去リターンは以下の通りで、リターンの高さが如実に示されています。

1年 3年 5年 10年
VTI 17.6% 17.1% 13.4% 12.1%
VOO 17.9% 17.3% 13.9%

VTIやVOOを購入することで、以下のことが簡便に行えます。

「資本市場として法整備がなされ、流動性も高い米国株式市場に上場する、規模が大きく・利益率が高く・寡占傾向の企業が多いのが米国多国籍企業の利益成長の果実を享受すべくそれらの企業に投資することができる」

Best wishes to everyone!

資産運用の基本は、長期・積立・分散であり、VTIやVOOで分散は実現可能です。

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