本記事は2018年の下落時に記したものです。
長期投資家にとって有力な選択肢となるETFの1つでもあるVTI。
2020年8月現在で172ドルですから、当時より40%上昇していることになりますね。現時点では引続き良好なリターンを示現しています。
【VTI】チャイナショック・Brexit以来の下落幅か
上図の通り、米国株全体に分散されたETF【VTI】が直近高値から約20%下落しています。
弊ブログでもおなじみの、配当金を選好しないのであれば、VTI一本でも十分と言えるぐらいの過去リターンであってきたETFです。
青線は200日移動平均線であり、過去何度もこの水準近傍(赤丸)で反発して上昇相場を形成してきました。
ところが2018年12月21日現在で、200日移動平均線を明確に割り込んでいます。
既に2015年8月のチャイナショックや、2016年6月のBrexitの時より200日移動平均線との乖離幅は大きくなっています。
更に200日移動平均線が徐々に垂れ始めるかというところ。
果たして今後反発するのか、反発したとしても200日移動平均線に頭を抑えられるのか注目です。
ただ、今の水準は2017年10月の値と同水準であり、如何に今まで上昇を続けてきたかが表れていますね。
チャイナショックの時ですらVTIの株価は90ドル程度ですから、まだまだ非常に高い位置とも見えます。
まさに株式の値動きや含み益というのは水物であることをよく表しており、決して値動きが読めないのが株価であります。
株価の動きを読めると思っていたら、一握りの天才か、思い上がりのどちらかでしょう。
配当金を特段選好しない方であれば、この水準であれば打診買いを検討しても良いところかなとも思います。一方、株式でもFXでも焦って行動すると概して好ましからぬ結果を招きます。
【VTI】下落(ピンチ)はチャンス
こういった下落局面でこそ、
- 自身の投資方針が自分に合っているのか
- ポートフォリオのリスク許容度が自分に合っているのか
を検討する良い機会ですから、ぜひやってみてください。
長期・積立・分散を既に徹底した投資方針を据えているのであれば、今後もどのような風雨にさらされようが、淡々と積み立てていくだけです。
長期・積立・分散という投資のキホンの要諦は、下落相場でしっかり淡々と買い増ししてこそ上昇相場で輝くものです。
そこで淡々と買い増しできないようでは、何かが自分に合っていないか、値動きに慣れていない証拠ですから、現金比率を増やすなり、債券比率を増やすなり何かしら手を加えることが必要かもしれません。
私は、相も変わらず給与の8割を投資に回す方針を堅持し、下落したものを淡々と拾ってまいります。
株価下落という1つの事象を見て、「株価が下落した…」と思うのか、「株価が安くなっている」と思うのか、「配当利回りが高まっている」と思うのか、「仕込み時だ」と思うのか、「買いたい銘柄が多すぎて困っちゃうよ…」と思うのか、「ええい、援軍(給料ニンジン)はまだか!」と思うのか、同じ1つの事象であっても、見る人によって各々感じ方は千差万別です。
そこでどう思い、どう行動するのかが、今後の分水嶺になり得ます。
いずれにしても、株式投資で求められる態度というのは、泰然としていることでしょう。ちょっと鈍感でのんびり屋さんなぐらいでちょうど良いかもしれませんね。
Best wishes to everyone!
こういう時に、1度読んでみましょう。
私の推しETFの1つでもある、「VYM」と「HDV」も買いたくなる水準まで落ちてきていますね。
下落局面でこそ、配当金というキャッシュフローは買い増し原資になり得ます。
コメント
このブログを拝見し、三週間位前にアメリカ株を購入しましたが、雲行きが怪しく感じ、一週間前に全て売却しました。
その後案の定、暴落しました。
じっと我慢してホールド出来れば良かったのでしょうが、ダメですね。
底を付けたと思われる所から、様子見ながら仕込めればと思っています。