先般のコロナショック第1波は、とにかく下落が速かったことが特徴でした。
翻って反発は、経験上ジリジリ緩やかに上がることが多い印象ですが、今回もグラフ上そのような感じですね。
株式市場は反発続くも、気を大きくしないが吉。
S&P500は、はや年初の水準程度まで上昇。
下図、マーケットのセンチメントを表す「Fear and Greed Index」も同様に反発。
60を超え、相当程度の強気に傾く形。豪州なども、コロナ後の消費者心理の回復傾向が続いています。
とはいえ、背景に中央銀行の金融緩和があることは明瞭であり、従来通りながら気を大きくせず、個人的には保守的に構えておきたいところです。
金融緩和が従来通りインフレ・通貨減価となるのか否かの議論にエネルギーは割かないものの、個人的にはつっかえているところではあります。
なんらかの形で歪みが蓄積され、「当初は警鐘ならすも、いずれ懸念しなくなり、忘れ去られた頃に顕在化する」ことが往々にしてあったこと、これもまた歴史が示唆しています。
いずれにしても株高という外部環境にはあくまで浮かれずに、定期積み立てならば定期積み立てを続けるなど、今まで通りに淡々と続けていくことでしょうか。
その一方で、従来の前提や潮目が明らかに変わったニューノーマル(たとえば、国際通貨体制そのものの存続に疑義が生じるなど)が続くと感じるような異常事態があれば、柔軟に考える必要があるのも事実です。
このあたりはやはり、投資対象を盲信せずに、バランスが肝要と思います。
強気に傾く局面は、一呼吸
人間の心理上は、市場が強気に傾き始めた時、同じように傾きがちですが、そこは一呼吸置いてみること、一案と思います。
- 強気一辺倒
- 弱気一辺倒
に自分が傾かないように、
- 特定の投資対象・手法を盲信しすぎる
こともないように、バランス感を保ちつつ、手綱を引きながら、投資ないし資産運用と向き合っていくことが、引続き大切だと思います。
「大やけどを避ける、大きく外さない」ことを第一とする
リスク・リターンの両面を客観的に理解した上で、「今後、対象がどういう軌跡を描き、それにBETするのか」という基本的な投資スタンスを、自分なりに描いていると思います。
具体的には、市場からの退場に繋がる大やけどは避けたいところです。長期でプラスリターンに収れんすること、これも歴史が示唆することですから、欲をかきすぎず、「大きく外さない」ことが肝要と思います。
効率至上主義も1つの考え方ですが、市場と対話する際に心理的なバランスを失ってしまえば、その効率は「絵に描いた餅」になりますから、その点は注意が必要ですね。
あくまで将来は読めませんが、リスクは主体的にコントロールなり分散することは、できます。それは投資対象の分散(≒ETF)であったり、現金比率の確保であったり、ということですね。
Best wishes to everyone!
投資も、受動的ではなく主体的に舵取りできる部分は舵取りすることこそが、結果的に益すると思います。
逆に、主体的にコントロールできない部分には、労力を割かないということですね。