VYMとHDV、米国高配当株式ETFはどちらがおすすめか

以下2つの米国高配当株式ETFのうち、どちらが良いか?というご質問を頂きましたので以下回答申し上げます。

  1. 【VYM】バンガード米国高配当株式ETF
  2. 【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETF

米国高配当株式ETF【VYM】と【HDV】、どちらがオススメか

これは結論から申し上げますとどちらでも良いです。そしてどちらもオススメできるETFです。

強いて言うなら、好みで分かれるというだけで、どちらも信託報酬は安く、過去パフォーマンスも良く、配当利回りもそれなりであり、どちらかを選んだから選択ミスということはありません。

一応、以下両者の違いを見ていきましょう。

VYMとHDVを比較

両ETFを以下の点で比較します。

  1. 保有銘柄数(分散度)
  2. 経費率(手数料)
  3. セクター比率(分散度)
  4. 組入れ銘柄(特徴)
  5. 配当利回り
  6. トータルリターン(パフォーマンス実績)

【VYM・HDV】①保有銘柄数

  • VYM:404銘柄
  • HDV: 75銘柄

VYMの方が分散されています。が、75銘柄の銘柄数が分散が十分されていないかと言えばそうではなく、十分でしょう。

【VYM・HDV】②経費率(手数料)

  • VYM:0.06%
  • HDV:0.08%

以前は両者ともに0.08%でしたが、2019年2月にVYMの経費率が0.08%から0.06%に値下げされ、以降はVYMに軍配が上がっています。

とはいえ、どちらも激安の部類と言って良いでしょう。

【VYM・HDV】③セクター比率

VYM
金融 18.8%
消費財 14.2%
ヘルスケア 12.3%
テクノロジー 10.9%
消費者サービス 9.6%
石油・ガス 9.0%
公益 8.5%
工業 8.3%
通信サービス 4.8%
素材 3.6%
HDV

VYMは金融セクターが多いのに対し、HDVはエネルギーセクターが多いのが特徴ですね。

特定のセクターにどちらかのETFが大きく偏っているなら別ですが、このセクター比率における差異が明確なETFの優劣を意味するわけではありません。

よって、セクター比率の観点からも、どちらかのETFが特段優れていることを意味しません。

【VYM・HDV】④組入れ上位10銘柄

VYM
銘柄名 保有比率(%)
JPMorgan Chase & Co. 3.7%
Johnson & Johnson 3.4%
Exxon Mobil Corp. 3.1%
Procter & Gamble Co. 2.9%
AT&T Inc. 2.4%
Cisco Systems Inc. 2.4%
Chevron Corp. 2.3%
Verizon Communications Inc. 2.2%
Intel Corp. 2.2%
Pfizer Inc. 2.1%
HDV
銘柄名 保有比率(%)
EXXON MOBIL CORP 9.4
VERIZON COMMUNICATIONS INC 6.8
JOHNSON & JOHNSON 6.5
CHEVRON CORP 6.1
PROCTER & GAMBLE 5.7
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC 5.4
WELLS FARGO 5.3
COCA-COLA 4.6
PFIZER INC 4.5
MERCK & CO INC 4.2

HDVはエクソンとシェブロンで15%占めるのに対し、VYMは幅広く分散されています。「石油産業に悲観的な方はVYMで」というぐらいでしょうか。

【VYM・HDV】⑤配当利回り(2019年8月26日時点)

VYM:3.12%

HDV:3.38%

直近においてはHDVの方がやや高いですね。

では、過去の配当利回り推移はどうでしょう。伝統的にHDVの方が高いです。

上図の通り、HDVが常にVYMの配当利回りを上回っています。HDVの配当利回りが2.9%~4.1%なのに対し、VYMのそれは2.6%~3.5%です

VYM・HDVの各々の平均配当利回りも算出しましたので掲載しておきます。

設定来平均配当利回り

HDV:3.41%

VYM:2.94%

この平均配当利回りが一定の買い目安の水準になりますね。買い目安の詳細については以下をご覧ください。

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【VYM・HDV】⑥トータルリターン(年率)

トータルリターン比較においては、1年・3年・5年で全てVYMが年率で1.5~2.0%上回っています。

ただ、この5年間は常に上昇相場でした。相場環境が良好な時にリターンが良いものは、下げ相場の時に逆にリターンは劣後することも多々あるので、これだけを見てVYMが優れていると断じることはできません。

設定来も併記してますが、VYMは設定日が2006年なのに対し、HDVは2011年なのでご参考まで。

VYMとHDVの比較まとめ

VYM・HDV比較ポイント
  1. 保有銘柄数(分散度)
    ⇒ HDVよりVYMが分散度高い
  2. 経費率(手数料)
    ⇒ VYM若干安い
  3. セクター比率(分散度)
    ⇒ HDVのエネルギー比率高い、VYMは適度に分散
  4. 組入れ銘柄(特徴)
    ⇒ HDVのエクソン・シェブロン比率高い、VYM適度に分散
  5. 配当利回り推移
    ⇒ HDVの方が平均0.5%高い
  6. トータルリターン(パフォーマンス実績)
    ⇒ 過去5年間はVYMに軍配、ただ下げ相場でどうなるか不透明

ということで、私はVYMとHDVのどちらも候補になり得ると思っています。そして、高配当戦略を採りたい方であれば、VYM・HDVのどちらでも良いと思います。

もはやこの辺は好みの範疇に入ってくると言って良いでしょう。

VYMとHDVのどちらが良いかを細かく突き詰めて考えるのも良いのですが、それよりなにより圧倒的にインパクトが大きいのは、資産運用の元本・原資をいかに築くかです。その点も踏まえた上で、資産運用をお考えになることをおすすめします。

Best wishes to everyone!

VYMの詳細記事です。三菱サラリーマンは高配当株好きなので、VTIよりVYMが好きです。

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公開日:2018年12月18日