セミリタイア・アーリーリタイアを見据えた就職活動【給与重視 or 業務/社風重視】

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セミリタイア・アーリーリタイア志望の場合、①高給の大手企業か、②楽しく長く働けそうな企業、就活でどちらを取るか

ご質問

こんにちは。就活生です。

三菱サラリーマン様のお勤めの企業と同水準の給与体系の大手企業(但し業務内容や社内風土に疑問あり)から特例で内々定が出ました。

アーリーリタイヤを望んでおり、その観点でいい選択肢だとは思っています。

一方で、ここで就活を終わらせるか、事業内容も企業風土も合っている気がして、楽しく長く働けそう(但し給与水準は一段階落ち、特に資産形成に重要な二十代の賃金カーブが芳しくない)と判断している企業の内定を待つか決断を迫られており迷っています。

転職市場での個人としての市場価値はどちらでも同じようにつくとした時、三菱サラリーマン様ならどうお考えになるでしょうか。

ご質問ありがとうございます。そして内々定おめでとうございます。就職活動において、以下A or Bのどちらにするか、ということですね。

就活における二択

A. 給与水準の高いが、業務内容や社風に疑問ある大手企業にするか

B. 給与水準は落ちるが、事業内容も社風も合っていそうで楽しく働けそうな企業にするか

これはなかなか難しい選択ですよね。では本論における私が考えるポイントは以下です。

本論のポイント
  1. どの会社にも意見や主義の合わない人はいる
  2. アーリーリタイアを熱望するなら20代の収入多寡は重要
  3. とはいえ、仕事のモチベーション・やりがいもまた、重要
  4. 金銭的な要素を外せるか否か、が本質的に重要か

これら要素を天秤にかけて、どうするか選ぶという作業が必要になってくると思います。

①どの会社にも合わない人はいる

社風の違いはあれど、どの企業にも一定数は、自分とは合わない人もおられると思います。ゆえに、社風に重きを置きすぎると「こんなはずじゃなかった…」という後悔に繋がる可能性もありますから、頭の片隅に入れておきたいところです。(企業や社風によって合わない人の割合は異なってくるかもしれませんが)

同じ企業でも部署によって雰囲気が全く違うこともあり得ます。また、例えばOB訪問や会社セミナーに参加して感じ取った雰囲気や社風・事業内容というのは、あくまでその会社のごく一部ですね。

採用部門には人当りの柔らかい、雰囲気の良い人が配置され、企業イメージを高めるという意図は自然ではあります。

ですから、企業の社風はなかなか就活中にその全容をつかむことは難しい部分もあると思います。

「事業内容も風土も合っている気がする」と記載いただいています。もちろんその直感を大切にする一方で、あくまで上述前提に立って、考えることが無難とは思います。

②アーリーリタイアを熱望するなら20代の収入多寡は重要

弊ブログでも述べている通り、若年期に如何に資本を蓄積し、いかに多くの資金を株式市場に投下するのかが、アーリーリタイアや若年期でのセミリタイアを実現する際に、決定的に重要です。

【お金を増やす方法】株式投資を若年期から始めるのがおすすめ

資産形成するには、愚直に毎月出来るだけ多くの額の運用資金を捻出することが決定的に重要であり、それをひたすら続けてきました。そうすることで私も資産を形成してきました

社風や事業内容、及び気に入った部門に希望通り配置されるのかどうかは、入社してみないとわからないことが多いです。

一方で、給与水準というのは、全社員概ね等しいことが多いですね。なので不透明感という意味では、実際に配属されるか否か、企業風土の実情がどうなのかが不透明になりがちな社風や事業内容よりは、給与の方が明瞭確実ではあります。

ただし、後述の通り、業務内容や社風もこれまたモチベーションに直結するため、非常に重要です。

③とはいえ、仕事のモチベーション・やりがいもまた、重要

就活をする際に、入る企業の収入の高低は確かに大事です。収入が多ければ人生の選択肢は増えますし、収入が多ければ多少の嫌なことも受け入れられるという人もおられるでしょう。

一方で、仕事のやりがい・事業内容・仕事に対するモチベーションを維持できるのか、これらもまた決定的に大事です。企業の正規社員として働いている以上、1日の多くの時間を会社で費やすことになりますよね。

大好きな仕事であれば、残業など苦ではありませんし、好きなことであれば没頭できます。それが他人が没頭できないことであれば、価値が生じます。

そのような状態であれば、人に頼られることで自己肯定感も高まりますし、往々にしてやりがいを感じます。

やりがいというのは結局、「“自分にしか出来ないこと” や “自分の能力を活かす” ことで、それが “人の役に立つ” ことで感じることが出来る」ものである、という側面があると私は思います。

ですから、自分の好きなことや自分の能力を活かせる場所・フィールドの有無は、仕事のモチベーションという観点からは重要です。それだけで他人とは異なる独自の付加価値を生みます。そして他人に感謝されるとモチベーションに直結します。

まとめ

ということで、以下①~③の要素、及び上述したような背景を考慮の上、天秤に量っていくのが1つの必要な作業になり得ます。(④は後述します)

本論のポイント
  1. どの会社にも意見や主義の合わない人はいる
  2. アーリーリタイアを熱望するなら20代の収入多寡は重要
  3. とはいえ、仕事のモチベーション・やりがいもまた、重要
  4. 金銭的な要素を外せるか否か、が本質的に重要か

いずれにしても、若年期の収入の多寡はその後の人生の自由度を左右すると言っても過言ではありません。

とはいえ、収入やお金が全てを解決するわけでもありませんし、仕事のやりがいやモチベーションもこれまたそれ以上に重要です。

「会社で色々な人と協力して、1つのゴールに向かって邁進し、達成感を感じる」というのも素敵なことですし、「1人ではできないような規模の大きなことを仲間とし、苦楽も共にし、悦びを分かち合う」というのもそれはそれは素敵なことだと思います。

この辺りの天秤をかけた際の結果は、個人の価値観に多分に左右されます。どの程度アーリーリタイアに興味があるのかも大きな要素です。

例えば私の場合、どれだけやりがいがあって、モチベーションがあって、社風や事業内容が合っていたとしても、1つの企業で人生を終えるということはしたいとは思いません。

世界は広い。そして、コミュニティもまた多様に存在する中、単一のコミュニティに、一度きりの人生をすべて割く必要は必ずしもないと私は思っています。

まずはセミリタイアをして、自分がどう感じるのか、これをまずは体験するという意図も大いにありました。

金銭的な要素を外す

セミリタイア以降、真の就職活動をやっている気がします。経済的自由を達成すれば、職業選びに金銭的な要素が本質的に消失します。すると、自然と自分に合う場所に行き着くのです。

理想としては、就活の際に金銭的な要素を外して考えてみることも一案だと私は思います。「アーリーリタイアをはなからめざしているのに、金銭的な要素を外すんかい」と思われるかもしれません。でも、金銭的な要素を外せば、アーリーリタイアしたいと思わなくなる就活となる可能性も出てくると思います。

とはいえ、収入が高い方が納得感が生まれやすいのも事実。また、私と同じように実際に経済的自由を達成してから、金銭的な要素を外して就活できれば、それこそが完全に金銭的な要素を外した就活になります。そのため、そこをめざすのもひとつだと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

就活については、選択肢がある一方、悩みどころですね。給与か働きやすさか、というのもその1つかもしれません。

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公開日:2019年5月5日