30代、40代のセミリタイア・FIREを達成する人は、今後どんどん増えていく
まず誤解なきよう断っておきます。
FIREは「自分の望む生き方・環境を醸成する」という意味で、自身の望む生き方の第一歩と思います。ゆえに「FIREこそが正しい生き方だ!」といった排他的・礼賛的な主義はもちろんなく、個々の価値観に沿って望む生き方を各々取捨選択したいですよね、というスタンスです。色々な生き方があってよいのです。
では、本論に入ります。
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以前より今後、先進国でたとえば30代・40代での早期セミリタイア・FIREは増えていくと述べてきましたが、ついに、私の周りでも同年代でのFIRE達成者が出始めています!
上の記事でも書きましたが、自分がセミリタイアして精神的に余裕ができると、他者の成功に対して、より一層、より心の底から、より素直に、おめでとう!という気持ちが湧き出てくるのです。
ついに、身近な人で30代でのセミリタイア達成者!
先日、個人的にも親交のある方(いんべすさん)が、念願の30代でのセミリタイアを達成されました。
私と同様、まさに「本気でFIREをめざしてきた」方でした。職場環境などをバネにし、目標達成に向け熱量を注ぎ続けた結果と推察します。自分のことのようにうれしく思います。
私は株式から得られる配当金というキャッシュフローをベースにFIREのタイミングを図りました。いんべすさんは不動産投資から得られる家賃収入とセミリタイア後の労働収入をベースにセミリタイア・FIREへ踏み出されています。
株式なり不動産なり、資産を買い続ければ、セミリタイア・FIREのハードルは概して下がる
時折、弊ブログでも述べている通り、FIREは高収入でないと達成できないことでもありませんし、超人的な能力が必要なわけでもありません。
(先日、取材で某局の方とお会いした際、「すごくキレキレの方が来るのかと思っていました。笑」との由。そうです、私は極めて論理的に話す人でも何でもなく、結構ほげ〜っとして冗談ばっかり言うてる関西人なのです。笑)
一番の肝は支出の最適化です。これが全てのベースです。それが済まなければどれだけ入金力が高くてもFIREに踏み切ることは難しくなります。必要な金融資産・キャッシュフローが応分に増えるからです。
逆に支出の最適化がなされているのであれば、そこまで多くの金融資産や配当が必要なわけでもありません。これは、実際に私もセミリタイアして感じることです。
(もっといえば、配当で月25万円もいらなかった。資産7,000万円もいらなかった。たとえば自分が興味ある領域で低〜中頻度での労働は、自分を満たし、地域社会の役にも立て、はたを楽にして感謝されるなど、結局色々満たされることもあるのです。)
元々、価値観に沿って支出を最適化しているので、セミリタイアしたからといって支出が急増するわけでもなし、物欲が盛るわけでもなし、退廃的なものに耽るわけでもなし。
結局は、「セミリタイアに必要なキャッシュフローとして保守的に試算していた額ほど必要なかった」という結果に落ち着きました。
セミリタイア・FIREのハードルは、資産額ではなく「生き方」次第
つまり、拙著にも記載していますが、結局は生き方次第なのです。
収入の多寡を理由にFIREをあきらめるなど、自ら可能性を閉ざす大変もったいなきことです。
私は配当というキャッシュフローを軸にセミリタイア・FIREの必要ラインを決めて踏み切りましたが、FIREに至る道はひとつではありません。不動産投資も有用な方法になり得るものであることを、いんべすさんは実際に示したのではないかと思います。
今後セミリタイア・FIREという概念が広まれば広まるほど、特に社会インフラや法制度などから基本的人権が認められる先進国では達成者が増えると思います。
30代・40代でのセミリタイア・FIREには、超人的な能力が必要なわけではない
なぜなら、別に超人的ななにかが必要なわけではなく、配当なり家賃収入なりをコツコツ積み上げ、支出を最適化すれば、支出水準次第では全然FIREは可能だからです。
可能であることは拙著「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」でページを割いて体系的に示しています。
貧乏マインドと決別せよ
結局、なにかと達成する人を間近で見ていて思うのは、当たり前ながらネガティブ思考でもなく批評家気取りでもなく、淡々と粛々と目標に向かって着実に歩を進める方であり、目標達成に向けて常に熱量を持って闘志を燃やしている方です。
結局そういう人にはポジティブな人が集まり、ポジティブな情報が集まってくるのです。好循環とはまさにこのことです。それが思いがけない形で目標達成を容易にしたりするのです。
ですから、目標ある読者の方々におかれましては、今さら弊方が言うまでもありませんが、ぜひ目標に向かって闘志を燃やしつづけるなり、ポジティブなエネルギーでもって歩み続けていただければ幸いです。
ネガティブな思考は、ネガティブな感情で終わらせず、目標達成へのエネルギーに昇華させましょう。バネになります。
私はサラリーマン時代のストレスは、全てFIRE実現に向けてのエネルギーとしてぶつけました。
セミリタイア・FIREのハードルを下げる道筋
端的に具体的な方法論を述べるならば、骨子となるのはやはり以下です。
- 淡々と自分の入金力・支出最適化後の支出水準に応じて、株式や不動産などの資産を買い、キャッシュフローを積み上げる
- あるいは、労働頻度を週2〜4回程度の自分が興味を持てる分野の仕事を探す
これらは確実にセミリタイア・FIREのハードルを下げます。
これら本論の骨子となる部分は、拙著に実体験に基づいて記しています。
本記事で長々と改めて体系的に一から述べられるものではなく、図書館の予約など入手の上、参考にしていただければと思います。
FIREは特別な人にしかできないのでもなく、ましてや収入が高い人にしかできないわけでもありません。
もしそう考えている方は、そう考えている時点で既にいわゆる貧乏マインドに陥ってしまっています。もったいないです。
できない理由を探すのではなく、「どうしたら実現できるのか」を考え続けましょう。
それが、FIREや自分が望む生き方をめざす上での第一歩です。
自分で道を切り開くには、自分で自分を奮い立たせるしかないのです。自分で実現可能性を1%でも上げるしかないのです。
無理無理と言ってたら、ほんまに無理です。精神論と思うでしょうか?いいえ、言霊・好循環は確実にあります。
他力本願、妬み、ネガティブ発言、これらは結局自分の人生に自ら陰りを落とす行為です。もったいないです。なにより時間が無駄です。己を信じて、克己させましょう。
人生はあまりに短い。思い立ったが吉日。
FIREをめざす人は、本気でめざしましょう。
興味あることは、どんどん手を出していきましょう。
Best wishes to everyone!
FIREは自らの望む生き方を始める第一歩と思います。私も、今どんどん手を出しています。すべて未知の領域です。素人です。日々学ぶことだらけです。でも、毎日楽しいのです。
人生は短いのです。ガンガンやってまいりましょう!
日本は「常識」が幅を利かせすぎている感があります。支出の最適化の際にも、一度取っ払いましょう。他人がどう思うかは、関係ないのです。