株式投資する人・しない人。格差の拡大が予想される。
私の周りでも、機を見るに敏な方は「まずはやってみる」形で、株式投資を始めるようになりました。
それにより資産形成が加速されれば私個人としてもうれしいです。自分だけお金を持っても仕方ないですね。前にも書きましたが、ひとりでお金を持つよりも、周囲と共に持った方が幸福度は増すでしょう。
自分のためだけに生きるのは、往々にして自身の幸福度を下げます。これは経験上断言してもよいです。
結局人のために何かをすることは、回りまわって ”結果的に” 自分の幸福度にも寄与する可能性が高いです。但し、最初から自分の幸福度を上げるために他人のために何かしようというのは、著しく意義が薄れます。逆説的(≠逆接的)ながらそういうものです。
株式投資を勧めても、すぐに始める人・ずっと始めない人に明確に分かれます。もちろん個人の考え方なので、どちらが良い悪いでは決してありません。
しかし言えるのは、現行近代資本主義(新自由主義からの過度な揺り戻し等なき前提)の継続を前提とすると、今後株式投資をする人・しない人で格差が拡大していく公算はやはり高くなると思います。
今後格差が拡大していき、ある程度のレベルに達してしまうと、社会に不協和音が生じやすくなると考えられます。格差社会に併発するは、富裕層に対する嫉妬や二極化による社会の分断です。
そこで投資家・ブロガー・富裕層は、発信・寄付・啓蒙など形は何であれ社会に還元することが、結局は回りまわって自分のためにもなることが予想されます。
格差が拡大する中で、何らかの形で社会に還元する意義とは
全労連による以下のようなツイートがあります。
大企業の利益や株に資配当は大幅に伸びたのに、賃金だけは横ばいのまま、この流れを変えるためにも労働組合に入って声をあげよう! #MayDay #MayDay2019 #メーデー pic.twitter.com/GRRJSHavW1
— 全労連 ZENROREN (@zenroren) April 4, 2019
無論、労働者に適切に利益を還元することが大事です。しかし日本の政府・財界が近年志向するベクトルは、賃上げある一方で、日本版スチュワードシップコードに代表されるように株主還元も一方で重視しています(本来的には労働者により還元すべきとは個人的に思います)。
上述全労連のツイートが示す通り、今後株主への配当の伸びを賃上げ率が上回る公算は大きくないでしょう。
我々庶民が出来ることは、労働組合に入って声をあげるより、自分でネット証券に口座を開いて株式を購入し、株主となり配当が支払われる側になることです。
>【お金を増やす方法】株式投資を若年期から始めるのがおすすめ
これが現状、最も遅滞なく迅速に豊かになる方策の1つです。そしてこれこそが、日本の行き場を失って預貯金に不効率に滞留している家計金融資産1800兆円あまりの増大に繋がり、社会の総和的安定にも資すると考えられます。日本が強いのはフローではなく、この過去好調時に蓄積されたストックという考え方もできるでしょう。
そして、日本の家計金融資産が全体的に底上げされることは、回りまわって、ひいては資本家・投資家層の自己防衛にもなり得ます。なぜなら、格差社会の拡大による二極化は、社会に分断をもたらし、「貧困層」vs「富裕層」といった対立に発展、社会不安の拡大要因になり得るからです。
投資家や資本家・富裕層は、己のことを考えるのみならず、社会や労働再分配の域にまで思いを巡らす責務を感じ、そしてなんらかの形で社会に還元することで、結局回りまわって自分のためにもなると考えます。
それを実践しているのが、一部の著名人であり、寄付などを通じて積極的に社会貢献活動に精を出すこともひとつですね。
人を動かすのは簡単なことではありません。元々株式投資がギャンブルだという固定観念がある種根付いている日本においては尚のことです。
しかし、株式投資の可能性を示し続ければ、それは草の根からであっても日本の家計金融資産の流れを大きくうねらせ、預貯金に滞留する現状を変える一翼は担えるかもしれません。
私のブログがこれだけPV数が伸びたことは何を示唆するかと言えば、日本人は概して表立ってお金や投資・別の生き方の話はしないものの、潜在的に興味があり、ネットという秘匿性のあるユーザーとして検索自体はしていることも示唆するでしょう。
会社で表立って「経済的自由達成したい!」とは言わずとも、潜在的にそう思っている人がやはり一定数おられるということです。
これがネットというプラットフォームで情報を発信するという1つの有用性です。それらの層に情報を届けるには、こういった形で情報を届ける方が、少なくとも日本には好適な方法の1つなのかもしれません。
まとめ
つみたてNISAやiDeCoなどの政府施策もあり、確実に投資が一般的なものになりつつあります。
そこで投資に一歩踏み出すか否か、適切な金融リテラシーがあるか否かで、今後同じサラリーマンでも資産形成スピードの格差は開いていくことが予想されます。丁半博打のようなギャンブルに走らない限り。
そしてそうなった際に、格差社会に突入していく中で肝になり得るのが、富を得た人たちがどれだけ何らかの形で社会に還元できるか、ここもポイントになると思います。
そして先述の通り、それが回りまわって自分のためにもなる方策だと考えます。私は色々な国に行きましたが、やはり自分が生まれた日本が好きであり、日本人は世界で見ても特異なほどに概しては親切な国民性だと思います。
やはり日本人として、国は豊かであって欲しいですし、日本という社会が安定していて欲しいと一個人として思います。その社会に資するようなことが出来て、それが自分の得意分野で、それが自分の好きなことであるならば、やはり今後も続けたいですね。そしてその1つが情報発信や、地域社会での貢献・参画と言えるかもしれません。
Best wishes to everyone.
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格差については、以下も記しています。
中国の格差拡大は著しいですね。政策的な副作用も包含します。
コメント
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