本記事では、私が「セミリタイア・FIREに至るまでのサラリーマン時代に、どのように株式を購入してきたか」を記しています。一定の法則性があります。
株式を購入する一定のタイミングやルールはあるか(サラリーマン時代)
三菱サラリーマン様
初めまして。いつも色々お勉強させて頂いております。
私は29歳のときに夫と死別し、1歳の娘と残されました。共働きだからと余裕の姿勢で構えていたところで青天の霹靂でした。
生命保険は無く、遺族年金は私の収入が800万超えの専門職と言うことで支給されない判定が下りました。
自分の収入は世の中的には高所得になるのだと思いますが、毎月の保育料が6万以上かかること、急なこどもの病気や自分の病気などのイレギュラーが起きたときにこれから先やっていけるのか不安なこと、また、亡くなった主人が株式と投資信託を少額ですが保有していた事を知り、オカネの勉強を始めたところです。
前置きが長くなってしまいましたが、私も三菱サラリーマンさんのように、毎月収入の一部を投資に回していきたいと考えております。
高配当目的とはいえ、利益を最大化するためには、できるだけ安く買いたいものですよね。
三菱サラリーマンさんは、買い付けるときには、買うタイミングは値下がりしそうなタイミングを狙いますか?
米国株中心とのことですので、注文は指し値かな?と思うのですが、どのような株価だったら買う、といったルールはございますか?
ブログは隅々読ませて頂いたつもりですが、見落としていて既出で
何卒よろしくお願い申し上げます。
簡単なことではないと実体験から思います。心中お察し致します。母子家庭の親御さんから資産運用のご質問にお答えするというのは、他人事とは思えないものがございます。
さて仰る通り、高配当株投資においても利益を最大化すべく、できるだけ安く買いたいところですよね。
購入タイミング → まとまったキャッシュフロー
私がサラリーマン時代に株式を買うタイミングは、「毎月、給与などお金が入ったら、買う」という感じでした。
焦って買うことはほぼないので、のんびりしてタイミングがずれることもありますが、基本的にまとまったキャッシュフロー(主に給与・賞与、ほか配当金・副収入)が入るたびに、高配当株・連続増配株を買い付けていました
購入対象銘柄 → 逆張り気味
購入対象銘柄については規則性のあるルールはありませんが、基本的に株価が下落しているものを買います。つまり逆張り気味です。
強いて言えば、自分の保有銘柄の中で値下がりしていて、買値より株価が安くなっている時に購入を考えていました。
基本的に既に購入している銘柄というのは、「なにか特殊事象がない限りは、持続可能性の高い事業を行うと思しき企業」だと考えていました(もちろん、企業の将来予測は不確実なので、想定通りにいかない企業もいずれ必ず出てくると思います)。
多少なりともスクリーニングをかけているつもりなので、「不景気なので即座に潰れました」というような企業が過半を占めないと期待していました。
なので、そういった保有銘柄の中で値下がりしている(=配当利回りが高まる)ものがあれば、その下落要因と思しきものにもよりますが、買っていました。
ただ、逆張りというのはナンピンして損失が拡大するリスク・反発による利益を得られるメリットの両面がありますから、その点は肝に銘じておく必要があります。メリット・デメリットの両面があります。
こういったリスクを考えると、一般的にお勧めすることができるのは、やはり広く分散されたVYMなどのETFですね。
一方、既存銘柄以外でも「保有銘柄より魅力的でちょっと買ってみたいなと思うような銘柄」があれば購入するという感じです。
特に国別に縛りを設けているわけではありません。保有株の国一覧は以下の通りでした。
- 米国
- 英国
- 中国
- 日本
- 豪州
- カナダ
- ベトナム
投資対象の選定に割く時間が限定的なら・・
お子さんを1人で育てるという環境下では、投資対象の選定に割くことができる時間はあまりないのではと勝手ながら推察します。
であれば、なおさら個別銘柄の購入タイミングを計るよりは、広く分散されたETFを定期的に買い付けていくかたちが一案と思います(長期的に成長する将来に賭けていることを認識の上で)。
あるいは、たとえばVYMであれば過去配当利回りを見て、その平均値を上回る配当利回りが3.5%を超えてくるような水準で多めに買い付けるというのも1つの目安にはなるとは思います。
それにしても、資産運用というのは、このような環境の方にこそ必要というか、少しでも金銭的な不安が和らぐ要素の1つとなれば良いですよね。
そういう意味では、利上げやインフレ時期を避けてAGGなどの債券ETFで虎の子の資金を保守的に運用するのも一案です。ただし為替リスクがあるので、為替リスクを避けたければ個人向け国債(変動10年)が選択肢です。
物価連動型でない債券の価格は利上げ期では下落傾向にあるため、利上げ打ち止め期に購入するのも良案になり得ます。
ご質問ありがとうございました。大変かと存じますが、少しでも参考になりましたら幸いです。細かい部分でご不明点等あれば遠慮なくご連絡ください。
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何か投資方針を設定する際は、メリットやデメリットも踏まえて客観的に策定する必要があります。
株価の暴落はいつなんどき起こるかわかりませんし、いずれ起こることです。狼狽しないように適切にリスク管理し、もし不安になりやすい方は自分の精神状態と冷静に向き合う必要があるでしょう。