VYM・HDV・SPYDへ定期つみたて。配当金で人生の選択肢を増やす。
題名: 投資方法(銘柄や金額)について
メッセージ本文:
穂高様
はじめまして。〇〇〇〇と申します。
突然のメール、失礼いたします。
長文で申し訳ございません。
今後のライフプランに向けた投資方法についてご助言頂きたく連絡させていただきました。
現在40歳、単身で〇〇に勤めております。
息子(20歳)と二人で暮らしておりましたが、息子の大学中退を機にそれぞれ新たな生活をスタートしております。息子は仕事をしながら友人とルームシェアを開始し、私は保有しているマンションを売却中で賃貸住宅へ引っ越し予定です。
子育ても終わり、マンションも売却後はローン完済できそうな状況になり、ふと身軽になって人生を考えると定年を迎えるまで残り20~25年、このままの仕事を続けることにとてもストレスを感じるようになりました。自己決定権も少なく、毎日7時間パソコンの前に座って不健康です…
間もなく41歳を迎える中で、穂高さんの記事を参考に5年後に退職する!という目標を立てましたので、ご意見をいただけないでしょうか。銘柄や金額など、アドバイスがございましたらお願いしたいです。書いておられるブログから判断できる中身でしら申し訳ございません。
○現在の状況
- 積立ニーサ(楽天全米株式インデックスファンド)(現時点で120万円)
- VYMとSPYDを定期積立をしております。(現時点で8,000ドル程度)
- 企業型確定拠出年金 20,000/月
- 貯蓄 約300万
○これから
- 積立ニーサを継続 年間40万円
- 定期積立 VYM 26,000 SPYD 17,000 更にHDV 50,000
- ボーナスを72万×2回(コロナで減額見込み)
※銘柄は貴ブログを参考にさせて頂きました。個別は苦手でしたので。
5年間で1,500万円を目標に取り組みたいと考えています。
46歳で退職、退職金はおそらく1,000万円程度→以上3つのETF購入。
企業型確定拠出年金はイデコに切り替えて継続。
貯蓄をもって新たにスタート
特にこだわりはなく、自由にいろんな場所でいろんな経験をしてみたいと思っています。
引っ越しを機に持ち物も少なくしていますので、ノマド的に行ってみたい地域で仕事を見つけながら、いろんな経験をしてみたいと思っています。
農業や漁業、林業、飲食やゴルフ場のメンテナンスなど厳しさもあるかと思いますが新しいことを経験し、知りたいです。
そして60歳を迎えた時に年金受給の選択もありますし、状況に応じて自分の人生を再び見つめ直す。(それまでに親や息子の状況で変わることもあるかもしれませんが)
充分とは言えない準備状況かもしれませんが、変化に対して晴れかな気持ちを持っています。
勉強不足で無知な部分も多く、考えが及んでいない事もあろうかと思います。ただ穂高さんのブログと出会った時には、新たな希望をいただきました。会社には定年まで勤めるという固定概念からこのような人生の展開を考えたことはありませんでした。
恐れ入りますがお手すきの際にアドバイスをいただければ幸いです。
ありがとうございます。ブログをやっている甲斐があります。
つみたてNISAは、記載のとおり継続でよいかと思います。個別株は苦手だったということでETFに、というのも穏当と思います。
そして、VYM・HDV・SPYDなど高配当ETFに定期つみたてをされているということですね。資本主義・米国の覇権継続といった前提条件が付されますが、これら投資対象はやはり有力な選択肢と思います。
定期つみたては、購入タイミングによる影響を平準化させて、徐々に分配金を増やしていくことをめざす際に適した方法になります。
1点だけ。SPYDは平時をふくめ特にコロナショック時、ボラティリティ(価格の変動率)がほか2つに比べて高めでした。つまりタイミングによるパフォーマンス差や下落局面での心理的な影響が大きくなりやすいです。
充分とは言えない準備状況かもしれませんが、変化に対して晴れかな気持ちを持っています。
ここはまさに、生き方を選択する上で肝になってくる心構えだと思います。毎日7時間パソコンの前に座るという人生の過ごし方は、私もやはり違和感を抱きました。そのために今までやってきたのだろうかと。
十分な状況を構築するには時間を要しますし、なにをもって十分とするのかはキリがない部分もありますよね。
むしろ十分でないかもしれない状況をたのしむぐらい、鷹揚にいきたいところですよね。
会社には定年まで勤めるという固定概念からこのような人生の展開を考えたことはありませんでした。
時代背景によって一般的な価値観は本当に変化するものだと感じています。今はまさに過渡期であり、その変化を後押しできるITなど技術革新・ツール・証券投資環境の存在も大きいと思います。
先が見えるより先が見えない人生の方が私はおもしろく感じます。不確実性は一般的に不安を生むものかもしれませんが、一方でわくわくする感情こそを生み出すものだと思います。
退職によって時間を得られます。配当はとりあえず計算に入れておくとして、得られた時間によって創出される出会い・チャンス・思索もあるかと思います。自分の能力・長所を生かせる場所にめぐり逢える可能性も高まるかもしれないですね。
農業や漁業・林業などお記しになられています。配当などの資産所得を得れば、経済的な後ろ盾ができます。後ろ盾ができれば、たとえ賃金が低いとされる第一次産業にも取り組みやすくなります。今後重要性が増す産業だとも思います。身体も動かしますから、身体的な充実感も得られやすいです。
会社員時代は「給与という定期的なキャッシュフロー」があるので定期つみたてに向いています。私もそうしていました。一方、退職後は現金比率も多めにしておくと、投資以外の諸事にも心理的に集中しやすいと思います。
Best wishes to everyone.
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購入タイミング・手法によるメリット・デメリットをまとめています。
ほかにもこういった投資対象があります。目的・時間軸・好みにあわせて選択されるとよいと思います。
コメント
穂高さま
貴重なご意見ありがとうございます。またご丁寧に対応いただきまして、大変感謝しております。
これからもブログを楽しみにしております。