コロナショック後の株価の裏。たとえ利益が出ても、、

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コロナショック後の株価の裏にあるもの

コロナショックのときに感じたことです。株式投資はよくもわるくも個人で完結します。だからこそ、ややもすると独善的・個人主義的になりかねない部分もあると思います。

ただし、あくまで私たちは社会の構成員であり、だれかのおかげで生活が成り立っている部分がある以上、自分以外のだれかに目を向けることもたいせつですよね。そういう感覚は、一人ひとりがどこかで持っていることが社会の安定のためにはたいせつだと思います。

以下は、2020年に記したものです。

最近当然ながらやっぱり気になることがあって、ご承知の通り、株価と現在の感染者数は一定の逆相関が見られます。

投資家として、長期の成長に賭ける場合は、株価下落は数字上に限ってはネガティブというよりポジティブな側面があります。株が安く買えるからです。それは次に上昇局面が来るならば、リターンを生むことになります。

しかしその一方で、「株価の下落」の裏に、たとえばなんらかの疫病による感染者数の増加など「人々への悪影響」がある場合、

  • 投資目線では数字上に限ればポジティブ(次のリターンを生む場合)
  • 株価下落の原因を考えれば1人の人間としては、当然ながらネガティブ

こういうことを考え出すとキリがないですし、そこは切り離して考えるというご意見もあると思います。ただ、やっぱり「なんかなぁ」となるのも事実。

利益が出ても、株価が下落している理由によっては、そんなうれしくない

今回の下落で買って利益を生んでいるものもありますが、「やった」という気持ちは全然なくて「なんだかなぁ」という感じです。

既にキャッシュフローで生活費もまかなえ、こういった側面に以前より焦点を当てるようになっているのかもしれません。

以前なら、とにかく1日でも早くセミリタイアすることに懸命で、株を安く買うことや資産の増加にもっと焦点を当てて、そんなことを考える余裕はもしかするとなかったかもしれません。

ある意味これが、FIREして起きた変化の1つと言えそうです。お金に対する興味。

金銭的価値観のシフト

某メディアさんで私の記事が入賞したのですが、賞金は辞退させていただきました。もっと必要な方がいるでしょうし、そうさせていただきました。以前ならしなかったと思いますが、それぐらいお金に対する価値観が変わってきている1つの表れなのかもしれません。

時間コストや正当な対価が必要という概念は別建てとして持ちつつも、お金自体の相対的な優先順位は以前よりさらに低下した気がしますね。大きな足枷が1つ取れた感覚です。意識のベクトルの向かう先が変化した感じです。

とはいえ、私は私であって、セミリタイア・FIREを目指している方は、引続き猛進する形が目標達成の近道と思います。そしてそれは目標達成の過程として、やはり確実に必要なプロセスだと、今振り返っても思います。

Best wishes to everyone.

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公開日:2020年4月14日

コメント

  1. ハニー咲来 より:

    これ、凄くわかります。
    私も親の世話で地方の実家に帰り、空いた時間に庭の草むしりをしたり、
    近所からお裾分けでいただく野菜を調理したり、空に浮かぶ雲の流れを眺めているときに言葉で表現できないような幸福感を感じることが多々あります。

    一般的にリタイアと呼ばれる年齢までもうすぐで、それなりの資産もできましたが、おっしゃるとおり、だから何なの?という思いがよぎります。
    一方で、日本や世界の市場を眺めたり追いかけたりすることに、未だに刺激を感じていることも事実です。

    これから経済界に起こりうることを想像すると胸が締め付けられる思いですが、
    色々揺さぶられながらも、人間としての幸福に軸足を置きながら生きていきたいと考えています。

    これからも記事楽しみにしています。

  2. とれとれセンター より:

    いつもブログを読んで勉強させて頂いております。今回も独自の目線の記事で面白く読ませて頂きました。
    私の体験ですが、東日本大震災の時にFXをやっていて「こんな日本が大変な時に便乗して稼いで楽しいか」と言われたことを思い出しました。気にしない人は気にしないんでしょうが……面と向かって言われるとずしっときました。
    今回のことでも世界中が大変ですからね。お金に執着しすぎないよう気をつけたいです。

  3. がらく より:

    一定の領域に達した方はどの方も同じようなことを言われているように思います。
    お金は副産物であり手段でしかない、と。
    これから先もどんな価値観を示してくださるかを楽しみにしております。