【VZ銘柄分析】ベライゾン、配当利回り4%~5%台の高配当米国大手通信会社

米通信最大手ベライゾン・コミュニケーションズ【VZ】は、三菱サラリーマンが約2万ドル投じているAT&Tと並ぶ準主力銘柄です。

ベライゾンは、AT&Tと同じくリーマンショックでも業績堅調・増配を続けた実績が最大の特長と言えるでしょう。

【VZ銘柄分析】AT&Tと共に米2強の高配当通信事業会社の一角

【VZ】ベライゾン 基礎データ

VZの基本情報は以下の通りです。

社名(和文)ベライゾン・コミュニケーションズ
社名Verizon Communications Inc
ティッカーVZ
設立日1983年10月
本社所在地米国・ニューヨーク
従業員数144,500人
セクターIT・通信
連続増配年数13年
直近配当利回り4.1%
直近4年平均配当利回り5.0%
直近3年累計増配率6.7%
直近5年累計増配率13.8%
配当支払月2, 5, 8, 11
1株配当$2.46
1株調整後利益$4.78
配当性向(調整後EPSベース)50.4%
PER(調整後EPSベース)12.1倍
株価$58.16

(2019年9月3日時点)

伝統的に4~5%の高配当ながら、配当性向はかなり余裕があります。直近業績が伴った形での増配が近年続いており、株価にも表れており、ポートフォリオの中で含み益も大きい銘柄です。

そのため、直近4年間の配当利回りが5.0%に対し、足元は4.1%とやや物足りない水準。買い増しは特段行う予定はありません。

【VZ】業績推移・事業別売上高

ベライゾンは売上高は約13兆円、純利益は1兆円を超える世界最大級の通信事業会社です。伝統的に高配当であり、配当利回りは4~5%。出来れば5%台の水準での株価で購入したい企業です。

リーマンショックでも売上高・営業利益・純利益が伸長していることが特長でしょう。

携帯電話の普及は米国内では頭打ちと言われ、今後の成長はシェア次第ながら米国の人口増加率に比例して緩やかに増えていくことが予想されます。

ただ、Tモバイルとスプリントの合併観測が当時あったように、携帯電話などのワイヤレス事業は競争激化が予想されていました。この辺りが2017年の株価低迷にも表れていましたが、結果的に買い場でしたね。

ベライゾンは既に通信インフラ部分を握ってはいますが、豊富なコンテンツを有すれば課金による収益の安定化などが期待されます。

そういったコンテンツ強化・事業多角化の一環として、2017年6月に米ヤフーを44.8億ドルで買収しました。ワイヤレス事業からの依存脱却を期して事業構造の転換を図っていた当時、その行方が注目され、株価も低迷していました。

ところが、結局ワイヤレス事業は2018年に入りむしろ伸びています。

更に、Yahoo買収によるメディア事業効果は「Corporate and other」セグメントに属し、同セグメント売上の93億ドルから109億ドルへの増加に寄与しています。

以下米国の5Gタイムラインが示す通り、ベライゾンが最も先行しています。

AT&Tが5G世界初と謳っていますが、ベライゾンが実質的な世界初です。5Gの有料化もベライゾンが先行しています。LTE向けの無制限プランに追加課金する形です。一方、AT&Tは5Gのサービスが限定的なため、有料化までこぎ着けていません。

【VZ】ベライゾン 株価と配当利回り推移(過去10年)

高配当ながら株価は順調に伸びています。

過去10年間における平均配当利回りは5.0%です。リーマンショック後の株価低迷期により配当利回りが高まっていた時期を含むため、高く出ています。

【VZ】ベライゾン 株価と配当利回り推移(過去5年)

過去5年間における平均配当利回りは4.6%です。

ですから、押し目買い前提としては、少なくとも4.6%を上回る時点で買いたいところです。出来れば5%を上回る局面で買いたいところです。

【VZ】ベライゾン 配当と配当利回り推移

増配率はほぼ一定、AT&Tと同じくリーマンショックの際も減配せずに増配を続けています。

増配ペース以上に株価の上昇が続いているため、配当利回りは下落傾向にあります。

【VZ】ベライゾン キャッシュフロー推移

会計上の利益同様、キャッシュフローにおいても、リーマンショック後も営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローが増加していることが特徴的ですね。

この点が通信業界は一定のディフェンシブ性があると言われる所以でしょう。

【VZ】ベライゾン 配当支払額・自社株買い・フリーCF・借入金状況

2018年から2019年第二四半期にかけて差し引き147億ドルの借入金を返済しています。

フリーキャッシュフローは増加傾向。フリーキャッシュフローベースの配当性向も以下通り堅調です。

2016年:200%

2017年:134%

2018年:55%

2019年:65%(第二四半期時点累計)

配当支払の継続性に疑義は感じられません。

【VZ】ベライゾン 配当落ち日・配当基準日・配当支払い日

配当支払日は2・5・8・11月の月初です。2・5・8・11月の配当支払タイミングの私の保有銘柄としては他に【BTI】や【T】・【ABBV】などがあります。

配当発表日配当落ち日配当基準日配当支払日配当
9/5/201910/9/201910/10/201911/1/2019$0.615
6/6/20197/9/20197/10/20198/1/2019$0.6025
3/8/20194/9/20194/10/20195/1/2019$0.6025
12/6/20181/9/20191/10/20192/1/2019$0.6025
9/6/201810/9/201810/10/201811/1/2018$0.6025
6/7/20187/9/20187/10/20188/1/2018$0.59
3/6/20184/9/20184/10/20185/1/2018$0.59
12/7/20171/9/20181/10/20182/1/2018$0.59
9/7/201710/6/201710/10/201711/1/2017$0.59
6/2/20177/6/20177/10/20178/1/2017$0.5775
3/3/20174/6/20174/10/20175/1/2017$0.5775
12/1/20161/6/20171/10/20172/1/2017$0.5775
9/1/201610/5/201610/7/201611/1/2016$0.5775
6/2/20167/6/20167/8/20168/1/2016$0.565
3/4/20164/6/20164/8/20165/2/2016$0.565
12/3/20151/6/20161/8/20162/1/2016$0.565
9/3/201510/7/201510/9/201511/2/2015$0.565
6/4/20157/8/20157/10/20158/3/2015$0.55
3/6/20154/8/20154/10/20155/1/2015$0.55
12/4/20141/7/20151/9/20152/2/2015$0.55

【VZ】ベライゾン 発行済み株式数の推移

2013年までは一定ですが、2014年に発行済み株式数が増えています。

これは、2014年2月に英ボーダフォン(VOD)の所有するベライゾン・ワイヤレスの45%の株式を1,300億ドルで買い取るにあたって、うち602億ドルを株式による支払で手当した影響です。

【VZ】ベライゾン銘柄分析まとめ

以上分析してきましたが、まとめると以下の通りです。

  1. リーマンショックでもキャッシュフロー堅調
  2. 直近キャッシュフローも堅調
  3. 配当安全性は今のところ特段の疑義見られず
  4. 高配当魅力

高配当株で緩やかな成長を期待できる株式を保有したい投資家にとっては、好適と言える企業であってきた銘柄です。

押し目買い前提としては、配当利回りが5%近傍に達する局面かなと個人的には思います。

Best wishes to everyone!

AT&Tも保有しています。こちらもベライゾンと似通った銘柄で、キャッシュフローもベライゾン同様堅調です。

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公開日:2017年5月20日