【米国株】高配当な配当貴族ランキング【連続増配25年以上】(2019年5月)

Twitter

【米国株】高配当な配当貴族ランキング(2019年5月)

米国株は今まで長期的に右肩上がりだったし、米国株の成長が今後も続くことに期待/BETし、更に「配当金という不労所得/キャッシュフロー」をKPIとした投資家の方々もおられると思います。

そんなみなさまの米国高配当株の購入銘柄選定に資するべく、「配当貴族」かつ「配当利回り3%以上」の銘柄について地道に以下データを集計してみましたのでご参考に供します。(データソースはMorningstar、Form-10k、Dividend.com等です)

集計データ項目
  1. 連続増配年数
  2. 配当乖離率(直近4年平均と足元の配当利回り乖離具合)
  3. 配当利回り(2019/5/15終値ベース)
  4. 平均配当利回り(直近4年)
  5. 平均増配率(直近5年、年率)
  6. 平均増益率(直近5年EBITDA、年率)
  7. 配当性向(調整後EPSベース)
  8. PER(調整後EPSベース)

配当貴族とは?
連続増配年数が25年以上の銘柄であり、過去安定的な業績を残したからこそ25年以上増配を続けてきた証でもある銘柄群の総称。
(ただし、今後も増配が成される保証は勿論なきこと、念のため申し添えておきます)

高配当な配当貴族ランキング(配当利回り3%以上)

まとめたデータを下表に示します。(配当乖離率順。筆者注目データ・銘柄は太字。SBI証券で購入可能な銘柄に絞っています。)

連続増配年数 配当
乖離率
配当
利回り
平均配当利回り 増配率 EBITDA増加率 配当性向 PER
WBA 43年 63% 3.4% 2.1% 7.3% 9.5% 30% 8.8
BEN 39年 49% 3.2% 2.1% 20.3% -10.5% 41% 13.1
MO 49年 40% 6.1% 4.4% 10.3% 6.1% 77% 12.4
LEG 47年 36% 4.3% 3.2% 4.9% 6.2% 65% 14.9
EV 38年 33% 3.8% 2.8% 15.6% 2.3% 44% 11.8
MMM 61年 28% 3.3% 2.6% 16.5% 2.2% 61% 18.4
ADM 44年 14% 3.4% 3.0% 12.0% -1.6% 42% 12.4
XOM 37年 13% 4.6% 4.0% 5.6% -8.0% 84% 18.6
T 35年 10% 6.7% 6.1% 2.1% 4.2% 57% 8.7
FRT 51年 4% 3.2% 3.0% 6.0% 7.1% 68% 21.5
TGT 51年 -1% 3.6% 3.6% 9.8% -0.5% 44% 12.2
PBCT 27年 -2% 4.3% 4.4% 1.5% 11.0% 52% 12.1
HP 46年 -3% 5.0% 5.2% 16.8% -12.5% 315% 33.1
UBSI 44年 -3% 3.7% 3.8% 1.7% 19.4% 54% 14.6
KO 57年 -3% 3.3% 3.5% 6.8% -3.9% 76% 23.2
KMB 47年 -5% 3.2% 3.4% 5.2% 0.3% 61% 19.0
MDU 28年 -7% 3.2% 3.4% 2.7% -6.1% 54% 16.9
CVX 32年 -11% 4.0% 4.4% 2.8% -3.6% 61% 15.5
ED 45年 -12% 3.4% 3.9% 3.1% 2.7% 68% 19.8
MCY 32年 -12% 4.5% 5.2% 0.4% 10.3% 70% 15.3
ORI 38年 -13% 3.7% 4.2% 2.6% 2.0% 43% 11.6
O 27年 -16% 4.0% 4.7% 3.9% 11.1% 92% 41.1
UHT 33年 -31% 3.2% 4.6% 1.4% 6.4% 216% 67.2

では上表から配当乖離率がプラスの銘柄(=平均配当利回りより足下利回りの方が高い銘柄)を抜粋して下表に示します。

高配当な配当貴族ランキング(配当利回り3%以上、配当乖離率がプラス)

連続増配年数 配当
乖離率
配当
利回り
平均配当利回り 増配率 EBITDA増加率 配当性向 PER
WBA 43年 63% 3.4% 2.1% 7.3% 9.5% 30% 8.8
BEN 39年 49% 3.2% 2.1% 20.3% -10.5% 41% 13.1
MO 49年 40% 6.1% 4.4% 10.3% 6.1% 77% 12.4
LEG 47年 36% 4.3% 3.2% 4.9% 6.2% 65% 14.9
EV 38年 33% 3.8% 2.8% 15.6% 2.3% 44% 11.8
MMM 61年 28% 3.3% 2.6% 16.5% 2.2% 61% 18.4
ADM 44年 14% 3.4% 3.0% 12.0% -1.6% 42% 12.4
XOM 37年 13% 4.6% 4.0% 5.6% -8.0% 84% 18.6
T 35年 10% 6.7% 6.1% 2.1% 4.2% 57% 8.7
FRT 51年 4% 3.2% 3.0% 6.0% 7.1% 68% 21.5

三菱サラリーマン的注目銘柄は以下3銘柄

  1. MMM
  2. WBA
  3. T

①MMM

まず配当王スリーエム【MMM】が配当利回り3%以上になっているのは久しぶりの事です。

今まで何度か配当貴族かつ配当利回り3%以上の銘柄を抽出してきましたが、MMMは滅多に入ってきませんから、これは注目に値します。過去5年増配率は16.5%と高水準。

②WBA

また、何と言ってもウォルグリーン・ブーツ・アライアンス【WBA】が際立ちますね。過去4年平均配当利回りが2.1%に対し、足下配当利回りは3.4%と大きく乖離しています。

加えてPERは8.8倍、調整後EPSベースで配当性向30%と増配余力十分、増配率やEBITDA増加率も申し分なく、上図の通り配当安全性も特段問題は見られません。

勿論、これだけ配当利回りが上がっている背景には、株価下落があり、その背景には2019年Q2の四半期EPSが市場予想を0.07ドル下回る1.64ドルとなったことが挙げられます。

過去2年間、常に市場予想を超えるEPSを挙げてきたWBAだけに、直近の市場予想を下回るEPSはネガティブサプライズだったと言えます。

とはいえアナリスト予想の2020年EPSは6.1ドルと前年の5.9ドル台からも堅調を見込んでおり、さすがに貿易戦争による影響のセンチメント悪化も伴って、個人的には売られ過ぎな気がします。

③T

確かにタイムワーナー買収に伴い借入金は増えていますが、キャッシュフローは足元堅調ですし、調整後EPSベースの配当性向は57%程度と特段の問題は見えません。

過去10年間トータルリターンはS&P500に負け続けていますし、投資家からの成長期待も増配率も低いわけですが、とはいえさすがに調整後EPSベースでPER8.7倍は割安に感じますね。

関連記事:【T】AT&T、配当3%~7%台の米国通信大手

高配当な配当貴族ランキングまとめ

ということで、三菱サラリーマン的には上述の3銘柄に加え、ABBV(ABT時代も含めれば配当貴族です)の4銘柄が現在重大な関心を持ってチェックしている銘柄となります。

  1. MMM
  2. WBA
  3. T
  4. ABBV

目先の配当利回りか、今後の成長性にBETするのか、悩ましいところではありますが、引続き楽しみながら銘柄選定を行っていきたいと思います。そして引続き配当金という資産所得・不労所得・キャッシュフローの創出に繋げていきます。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

新刊「#シンFIRE論 経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法」
騒がしすぎる世界で、「主体的」であれ
スポンサーリンク

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

Follow me by FREETONSHA

公開日:2019年5月16日