【BTI銘柄分析】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、EPS・配当が右肩上がりの英タバコ会社

ブリティッシュ・アメリカン・タバコは世界首位、電子タバコにも参入

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(Britishi American Tobacco Plc)は、イギリスのロンドンに本社を置く世界最大のタバコ製造・販売会社です。

ダンヒルやケント、ラッキーストライクなどが代表的な銘柄です。日本でもよく見かけるブランドのタバコですね。

起源は1902年に遡り、英国インペリアル・タバコと米国アメリカン・タバコ・カンパニーの合弁事業として設立されました。2017年1月に米2位のレイノルズ【RAI】を約5兆6,000億円で買収発表し、世界首位のフィリップモリス【PM】を抜いて世界最大のたばこメーカーとなっています。

利益面でも2017年度で世界首位の米アップルに迫る世界2位で純利益は前年比7.7倍の483億ドルとなっています。ただ、これは一時的に米レイノルズとの経営統合や米税制改革などで一時的にかさ上げされた数字ではあります。

最近すっかり日本でも定着してきた電子タバコに同社も参入しています。街でもよく見かけますし、会社の同僚も電子タバコへ移行しているようです。

同社は火を使わない加熱式タバコであるグロー(glo)を2017年10月から日本全国で販売しています。

glo(グロー)シルバー スターター・キット 本体

タバコ、そしてニコチンの依存性

周囲の同僚でも「タバコをやめる」と宣言したものの、結局吸い続けている方が幾人もいます。強い意志力がないと、なかなかやめられない嗜好品である表れでしょうか。

日本循環器学会によれば、「中枢神経系のうちドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質の分泌がニコチン摂取で増加。定期的にニコチン摂取を繰り返すと、ニコチン摂取により、ようやく以前と同レベルの活動を維持するようになる」とされています。

ニコチン摂取していく中で、幸せ物質・快感物質に依存するようになり、更にはニコチンがないと以前と同程度の活動を維持できなくなるという、客観的に見ればいささか過激な表現となっています。

たばこは、販売量の減少を値上げで対応することで増収を期するような構図ですが、そういった戦略を取れること自体が、他業界から見れば凄いことです。

【BTI】財務状況・基礎データ

【BTI】基礎データ

BTIの基本情報は以下の通り。(2019年7月22日時点)

社名(和文) ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
社名 British American Tobacco Plc
ティッカー BTI
設立日 1928年9月
本社所在地 英国ロンドン
従業員数 95,239人
セクター 一般消費財
連続増配年数 7年
配当利回り 6.7%
直近4年平均配当利回り 4.8%
直近3年平均増配率(年率) 3.8%
直近5年平均増配率(年率) 3.3%
配当月 2, 5, 8, 11
1株配当 $2.59
1株調整後利益 $4.03
配当性向(調整後EPSベース) 64.3%
PER(調整後EPSベース) 9.5倍
株価(2019/7/9時点) $38.42

直近4年間平均配当利回り4.8%を大きく上回る直近配当利回り6.7%です。7%に再度乗せる局面があれば、ポートフォリオの10%までを目処に、更に買い付けても良いと思っています。

配当性向64%はまずまず、PERも今のたばこ株の不人気さを考えると納得の数字でしょう。

【BTI】株価と配当利回り推移

2018年からのタバコ株に対する将来懸念に起因する下落がなかなか止まっていません。

配当利回りは7%という超高配当となっています。これを投資の絶好の機会とみるか、今後も下げ続けるとみるかで、将来リターンは大きく変わってきそうですね。私はやや楽観的です。

【BTI】配当と配当利回り推移

ポンド建て基準の英国企業ですが、上表の配当は米ドル建てなので、やや凹凸のある推移となっています。

【BTI】業績推移

2017年に会計上の利益である純利益が一時的に急伸している要因は、過半がレイノルズとの経営統合、そして残りの大部分が米税制改革の影響によるものです。

【BTI】キャッシュフロー推移

装置産業のように多額の設備投資を要しないタバコ産業らしい投資CFが少ないキャッシュフローです。フリーキャッシュフローマージンは概ね20~30%と高水準。

【BTI】トータルリターン比較 vs S&P500(年率)

下図はBTIとS&P500指数の配当再投資込みトータルリターン比較です。(1999年~2019年4月)

過去2年間では大きく下落してきたBTIですが、過去20年間の長期で見ると、S&P500を大きく上回るリターンを残してきたことがわかります。

20年で38倍ということで、直近の振るわない株価を補ってあまりあるリターンを長期では見せていますね。

トータルリターン比較(年率)
年率
BTI 12.7%(20年で38倍)
S&P500 10.3%(20年で19倍)

【BTI】銘柄分析まとめ

たばこ株に悲観的な見方が大勢を占める現在の株式市場ですが、さすがにこれ以上さらに一辺倒に下落することは現時点では考えにくいと思いますが、どうでしょうか。

先進国はまだしも、今後人口の増える新興国において、人々のたばこに対する意識が一変するには、まだ時間を要すると思います。

設備投資が僅少であってきた業態を考えますと、今の株価水準はさすがに一定の投資妙味があるように感じます。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

以下は保有している英豪の高配当銘柄です。いずれも高配当ですね。ただし、トータルリターンは限定的です。

【WBK銘柄分析】ウエストパック銀行は配当6%の高配当豪州銀行
【WBK】ウエストパック銀行とは? WBKは三菱サラリーマンが2万ドル弱を投資している、日本でいうメガバンクのような位置づけのオースト...
【NGG】ナショナル・グリッドは業績安定・高配当の英国電力会社
【NGG】ナショナルグリッドは業績安定・高配当・配当成長株 まず、ナショナルグリッドの特徴を簡潔にまとめると以下の通りです。 ...
【GSK】グラクソスミスクラインのEPS・配当・株価の推移 & 配当金を受け取りました。
GSKから四半期配当を受け取りました 1株あたりの配当 :0.571154ドル 所有株数    :30株 直近配当利回り ...

公開日:2017年11月11日