三菱商事(8058)の株価、中期移動平均線に5回跳ね返され安値更新

三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足)
  2. 過去PER・PBRレンジ(おさらい)

日足

6月20日(金)終値時点のチャートです。

前回の記事で「目先の焦点は短期MA・中期MAを上抜けられるか」と記していましたが、上図ご覧のように中期MAにタッチすると綺麗に跳ね返される状態が続いています。

このようにトレンドラインや中期MAを割り込むと、短期MAを一時的に超えても、押し戻されることがよくみられます。

短期MAが中期MAを割り込むデッドクロスのままで、横ばいだった中期MAは垂れてきました。ストキャス・RCIともに下降気味のままです。

引き続き短期・中期MAを越えてこないと形としては微妙です。

週足

前回の記事で以下のように記していました。

2週にわたって安値を更新しているので、まずは下げ止まれるかが焦点かと思います。

今週に入り終値で先週実線ベースでの安値を更新し、高値を越えることはできませんでした。また、短期MAに押し戻されています。RCI短期線がそこそこ下がってきましたが、まだRCIの下方余地が残る水準ではあります。

2週続けて十字線のあとに3週続けて陰線となっており、現時点ではテクニカルの示唆に沿った動きといえます。

目先の焦点は、依然として来週安値更新が止まるか、かと思います。

PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度

なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。

今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。

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まとめ

以下のようにまとめられます。

  • 日足:目先の焦点は短期MA・中期MAを上抜けられるか
  • 週足:安値更新が止まるかどうか
  • バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。

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