三菱商事(8058)の株価、トレンドラインを割り、短期移動平均線も割り込む

三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足)
  2. 過去PER・PBRレンジ(おさらい)

日足

6月13日(金)終値時点のチャートです。

前回の記事で「焦点は短期MAを割り込むか否かかと思います」と記していましたが、5月末にトレンドラインを割り、ほどなくして6月2日に短期MAを割り込んだあとはやや調整しています。

短期MAが中期MAを割り込むデッドクロス。中期MAが横ばいになってきました。ストキャス・RCIともに下降気味。

短期MA・中期MAを上抜けてこないと形としては微妙ですね。

週足

前回の記事で以下のように記していました。

ローソク足は十字線であり、様子見姿勢の強さを表し、転換を示唆するかたちです。

折しも足もと日米ともに債券安が続き、円高気味。調整がいったん入っても不可解ではない環境ですが、あとは商事個別の強さが試されるといった塩梅でしょうか。

RCIは3月の高値で付けた95近辺まで上昇。前回はこの水準から反落しています。

2週連続の十字線を示したのち反落してきています。RCIは96を付けたのち反落。

2週にわたって安値を更新しているので、まずは下げ止まれるかが焦点かと思います。

PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度

なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。

今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。

三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る
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まとめ

以下のようにまとめられます。

  • 日足:目先の焦点は短期MA・中期MAを上抜けられるか
  • 週足:十字線が続き、RCIが95付近から反落、安値更新が止まるかどうか
  • バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。

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