Jリートの株価は、レンジ上限を突破後に続伸
Jリートは引き続き底打ちの様相が色濃くなっています。
下図は東証REIT指数の日足と月足です。

日足
5月にレンジ上限を突破したあといったん反落するも、再度突破し直近高値を取っています。

月足
2021年から続いた上値抵抗線を突破し、4年間の下落トレンドが反転したと見えることを先に記しましたが、今月に入り続伸。
今までのところはテクニカルの定石通りの動きとなっています。
6月10日に日銀植田総裁が「基調的な物価上昇率は、まだ2%に少し距離がある」と答弁したことも材料視されているかとは思いますが、最近は日本株が下げる日でもJリートは上昇を続けています。
ちなみに
「物価上昇率が基調的に2%に少し距離があるか」と問われれば、「さすがにそんなはずはない」というのが実際に生活する国民の感覚かと思いますが、諸般の事情(政治的、財政的、宗主国の圧力など様々な可能性)によってか、インフレの実状を認めることはなお現実的でないようです。
もっとも、基調的な物価上昇率を「輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁」ではなく「賃金の上昇」と日銀は説明(「物価の基調の捉え方」出所:日本銀行)しており、あくまで足もとのインフレは輸入物価による一時的なものだという主張もできるのでしょうけども、構造的に円安が継続している以上、もはや一時的と言えるのかは疑問符は残ります。
日銀が最後の砦となって世界に流動性を供給している格好であり、このチキンレースとも見える状況がいつまで続くのか、予断を持たず注目しています。
Jリートは昨年から今年にかけて断続的に買い増しを重ね、現在評価額ベースで4,200万円となり、ようやく含み益が増えてきました。
とくに以下銘柄はこの数日で上値抵抗線またはレンジ上限を突破しています。
- GLP投資法人
- 産業ファンド投資法人
- スターツプロシード投資法人
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
GLP投資法人は分配利回りが5%を超えており、物価上昇率を超える賃料改定を継続的に実施しています。
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