三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
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- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
5月16日(金)終値時点のチャートです。

今週は3回も上放れが起きています。騰勢が強い傍証です。
先週節目としていた直近高値2,842円も超えてきました。加えて、今週は一貫して短期MAの上で推移しています。短期MAの上で推移している間は安心して見ていられるというものです。逆に節目は短期MAを割り込んだ時です。
先週以下のように記していました。
下値支持線を割ることなく、上放れとなりました。「放れたほうに付け」という格言に沿うならば上方向が意識される状況。
格言通りの結果となったと言えそうです。
RCIが上に貼り付いていますが、騰勢が強い時はこのような状態になります。
次なる上方向の節目はどこでしょうか。週足に引き延ばして見てみましょう。
週足

長期MAにいったん頭をおさえられている格好ですので、まずここを超えられるかというところですね。下値と上値を切り上げて綺麗な上昇トレンドを維持しています。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:上昇トレンド維持、上放れ3回、短期MAを割らずに推移できるか
- 週足:上昇トレンド維持、来週節目は長期MA
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
日経平均株価は5週連騰。「38,000円以上は一定のハードルが意識される水準ではあります」と記していたように、過去出来高の多いこの価格帯はやれやれ売りが出やすいと思しき水準で一定の達成感も感じられ、さすがに足踏みしています。
日経平均は基本的にドル円レートと連動性が高く、加えて円高になれば膨大な円キャリートレードの巻き戻しが増えるでしょうから、ドル円レートが重要です。そしてやはり米債務問題。
これらマグマのように底流にあり続けるリスクがいつ顕在化するのかは定かではなく、あくまでポジションを取りすぎないように兜の緒を締めることが肝要と心得ます。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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