三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
5月9日(金)終値時点のチャートです。
テクニカル的には上昇トレンドが維持されています。
下値支持線を割ることなく、上放れとなりました。「放れたほうに付け」という格言に沿うならば上方向が意識される状況。
短中長期MAすべて上向きで、ストキャスも上。RCIはもう少し上がると若干の過熱感が意識される向きも。
来週の節目は、直近高値2,842円を超えられるか、といったところかと思います。逆に下方向は下値支持線との交点。つまり週明け月曜なら2,735円付近が焦点です。短期MAも同程度のところまで週明け上がってくるでしょう。
週足
こちらも上昇トレンド維持ですね。下値と上値を切り上げ、オシレーター系のストキャスやRCIも上向き。MAも長期以外はすべて上向き。
ストキャス・RCIも日足とは異なり、まだ保っています。
「大陽線の半分あたりを割ってくると警戒レベルが上がります」としていた先週の週足は小幅な陰線にとどまり、今週その流れをしっかり引き継いだかに見えます。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:上昇トレンド維持、上放れ。来週の節目は、直近高値2,842円、下は週明け月曜なら2,735円付近
- 週足:上昇トレンド維持
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
日経平均株価はひたすら連騰といった状況で、一気に38,000円付近まで戻ってきました。
38,000円以上は一定のハードルが意識される水準ではあります。短期MAより上で推移しつづけており、これを割らないかは目先の焦点かと思います。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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