三菱商事(8058)の株価、いったんの戻り高値をつけているか、来週の節目を確認

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三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認

三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。

  1. テクニカル(日足、週足)
  2. 過去PER・PBRレンジ(おさらい)

日足

5月2日(金)終値時点のチャートです。

陰線が3連続となり、ストキャス・RCIともにデッドクロスとなりました。

商事株は2,700円で一部利確し、トランプショックの底値付近で買えた未売却の銘柄・玉の現引きに充てました。

と先週記していましたが、4月28日の上ヒゲが中期MAと乖離しながらストキャスも100近くでした。

もちろん上ヒゲをつけてもさらに上昇することもあり、あくまで確率論ではありますが高値圏で現れると定石としては注意を払っておきたい現象ではあります。

また、先週「目先の節目は直近高値2,710円」としていました。節目というのは意識されることがあり、今般もその類例として見ることはできそうです。

5月2日(金)は日本株が1%超の上昇を見せるなかで商事は-2%近い下落。短期MAを大きく割り込み、目先は調整となるでしょうか。反転にはまずこのMAを超えてくる必要があります。

ちなみに木曜日は下放れですね。放れたほうに付け、という格言があります。

週足

週足で見ると様相はやや変わります。上ヒゲをつけての陰線ではありますが、前週の大陽線と比べれば小幅な調整の域を出ません。

ストキャス・RCIも日足とは異なり、まだ保っています。

引き続き次なる上方向の節目は直近高値の2,840円付近。逆に下方向は2,441円付近。

大陽線の半分あたりを割ってくると警戒レベルが上がります。

PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度

なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。

今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。

三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る
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まとめ

以下のようにまとめられます。

  • 日足:短期MAを割り込み、ストキャス・RCIもデッドクロスと短期弱含みを意識、来週短期MA超えとなるか
  • 週足:直近高値の2,840円付近。逆に下方向は2,441円付近
  • バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地

日経平均株価は4週連続で下値を切り上げ、反騰を続けており、35,000~38,000円のレンジに一気に戻ってきました。

38,000円以上は一定のハードルが意識されますが、テクニカル的に31,000円は2度の反発でかなり意識される下値水準になったでしょうか。

今後の株価がどちらに転んでもよいように、この反騰局面に乗じて信用ポジションはすべて解消としました。

補足

なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。

いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。

一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。

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