三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
4月14日(木)終値時点のチャートです。
再び上値抵抗線を超えてきました。
徐々に中期MAも下がってきて、このまま堅調に推移すれば短中長期MAの1点収束が見えてきます。
RCIは長期戦の上向きが視野に入り、短中長期すべて上向きなるかというところ。
関税報道に振られる展開はまだ続きそうですが、テクニカル的には形はよくなってきつつあります。
加えて出来高の推移を見ると当面の底をつけた際に突出している「セリングクライマックス」の状態となっており、底打ちを意識させる要素ではあります。
週足
下値を切り上げさほど悪くはない形。売り方の勢いが強かったものの買い方の抵抗も強かった下影陰線となっており、金曜を終えてトンボで終わることができれば上出来といったところでしょうか。
ただし長期MAが垂れてきており、上値の重さも意識させます。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:再び上値抵抗線を突破、テクニカルは改善が見える、出来高的にはセリクラで底打ち意識させる要素
- 週足:金曜トンボで終えられるか、MAは上値の重たさも意識させる
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
日経平均株価は順調に下値を切り上げ、4月10日(木)の戻り高値34,639円を超えていければ上値も切り上げて短期的な上昇トレンドを意識させる展開です。
目先は関税動向や米債券市場(長期金利)に振られる展開が続きそうですが、日経平均もテクニカル的には形はよくなってきてはいます。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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