三菱商事(8058)の株価、テクニカルと過去PER・PBRから現状を確認
三菱商事(8058)の株価について、以下の視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
- 過去PER・PBRレンジ(おさらい)
日足
4月14日(月)終値時点のチャートです。
4月10日(木)に上値抵抗線を突破。足もとは下値を切り上げ、下値支持線を形成するとともに上値も切り下げて上値抵抗線も形成。
2,480円を超えて引けることができれば、引き続き下値を切り上げたうえでトレンドラインより上での推移を維持できるので目先の焦点となりそうです。
ストキャスは再びゴールデンクロスが視野に入り、RCIは中期線が上向いてきました。
移動平均乖離率は短長期ともに-3程度と引き続き過去半年間で最低水準で足もとかなり売られてきたことを示唆します。
週足
今週の節目となるのは、上値抵抗線との交点になる2,500円程度。ここを上回って引けられるか。ほか中期MA2,540円近辺。
長期MAが垂れてきており、まずは中期MAの反転なるかも注目しています。
PER・PBRレンジの観点:下落めど1,900~2,500円程度
なお、おさらいとして、バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジの観点から見た下落余地は、以下のように整理することは可能です。
今後の変数を除いて過去に依拠した机上の計算で、かつPERレンジがバフェット効果前の上限までの下落にとどまるという前提条件を付した場合、株価の下落めどは2,500円~1,900円程度という結論が導出されました。
三菱商事(8058)の過去PER・PBRレンジから株価下落余地を探る 三菱商事の株価は軟調が続いています。 有名投資家ウォー...
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:トレンドラインを割らずに推移できるか、目先火曜の節目は2,480円
- 週足:今週の節目は2,500円程度、ほか中期MA2,540円近辺を超えて引けられるか
- バフェット効果切れを考慮したPER・PBRレンジから機械的に算出される下値めどは「1,900~2,500円」という値に着地
トランプ関税の話題は尻すぼみ感がやや出てきたでしょうか。
日経平均が先々週木曜にトレンドラインを割って以降、今週木曜にようやく上値抵抗線を超えてきました。引き続き下値を切り上げており、反発に向けた形としては改善が見えます。
他方、短中長期MAがすべて垂れている状態ですから、日本株全体のレンジは以前より下に見ておく必要が意識されます。
いずれにしても、目先は関税動向に振られる展開が続きそうですね。
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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