暴落のたびに欲を知る

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今回の暴落であらためて刻みたいこと

  1. 指数が高いときに買わない
  2. 安心して持てない銘柄は買わない
  3. 株と安全資産のリバランス意識
  4. (後段に追記)

③は「保有株の時価が上がるにつれて少しずつ利確して、債券や預金といった安全資産を少し増やす」という意味

これらは自明ではありますが、やはり下落局面のたびに感じることです。

コロナショックのとき

コロナショックの時もそうでした。

あの時も2017年頃から「米国株はバブルだ」という声が頻繁に聞こえるなか、それでも上昇していったことで、「ほらバブルなんて気にしたってしゃあないやん」といった雰囲気が醸成されていったように思います。

今、米国株がバブルなのかという議論にはあまり興味がない理由

そこから数年もその状態が続けば、市場参加者が陶酔状態におちいるのも無理はないですし、私もご多分に漏れずそうした面があったでしょう。やや早めではありましたが買い向かいました。

日本株の天井付近で記していたこと

今般、7月15日の記事に以下のように記しています。

信用分は従来同様減らしていきたいところですが、つい妙味を感じる銘柄を見つけると買ってしまいがちです。

とはいえ株式市場は一寸先は闇、いつなんどき暴落が生じてもおかしくありませんから、好調期に減らしておきたいと思います。

このように記していたことは、コロナショックの教訓を活かせた証左かと思います。

しかしより完璧を求めるならば、もっと減らしていてもよかったです。

完璧主義には功罪があります。さらに高みをめざす動機になる一方で、自縄自縛になることもあります。

欲が出た

7月22日の記事では以下のように記しています。

日経平均株価は連続陽線後の連続陰線、MACDが売りサイン、海外勢が売り越して国内個人勢が買い越すというチャートと需給状況で気になるところでしたが、先物は反発しているようです。

サイン自体は出てるんですよね。そして自分で認識もできている。

しかし先物が目先反発していたことで、「だまし」である可能性もやはりあるわけで、とはいえ十分に利益が出ていたならばもっと利確してもよかったわけです。

このあたりは「欲が出た」という一言に集約されると思います。

情報につながれた時代

以前、お寺のお坊さんが言っていました。

「人の欲は底知れず」

とある海外の投資家は、いったん信じられる銘柄をよい値段で買ったら、経済情報を遮断するそうです。

情報が遮断され、世間と隔絶された暮らしならば、欲張らないことは至極簡単だと思います。

しかし現代は情報革命という名の「情報につながれた時代」であり、人々の注目を集めることでお金が稼げる時代です。わかりやすく感情に訴える情報があふれ、人々の理性を崩そうと躍起になっています。

そうして人々の感情が増幅されることで、株式市場もひとたび不安定な状況になると値動きが増幅されやすくなったと思います。

暴落はチャンスです。それは単純に株を安く買えるという意味だけでなく、「自分にとって市場との最適な距離の取り方などを再考できるよい機会になる」からですね。

まとめ

以上から、以下のようにまとめます。

  1. 指数が高いときに買わない
  2. 安心して持てない銘柄は買わない
  3. 株と安全資産のリバランス意識
  4. 欲に注意する

局面ごとに自分の行動を振り返り、教訓をまとめる。

そうすることで、実のある経験が蓄積されていくものと思います。

(スーパー無職のスーパーまじめモード風)

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