株式市場に居座り続けるメリットと難しさ
7月19日の日本の株式市場は全面高でした。日経平均は1%上昇し、全業種が前日比プラスで終えました。
現在日本株には8,000万円ほど資金を割いており、前日比で100万円増えました。
こういう日があると改めて「株式市場に居座り続けるメリットと難しさ」を考えさせられます。
株を保有することは、どういう行為なのか
- メリット
例:運用資金が増えてくると、下落を回避するだけで数百万円~1千万円単位で運用成績が向上します - 難しさ
例:一方で、上昇相場に乗れないだけで同様に数百万円~1千万円単位で運用成績が落ちます
株式を保有し続けることは、暴落でお金が減るリスクを負ってリターンをねらう行為です。運用資金が増えると絶対額としてリターンも大きい一方でリスクも大きくなります。
理論的には株式は保有し続けたほうがよい
しかしそれでも理論上は「株式を保有し続けたほうがよい」という過去の傾向があります。たとえば、以下です。

出所:Impact of being out of market(JPモルガン)
2000~2019年において、株式市場が好調な10日間に株式を保有しなかっただけで、リターンは 60% も低下(6.06% → 2.44%)。
市場の上下を精緻に予測するのは困難であることから、結論としては株式を保有し続けたほうがよいことになります。
ただし一方で2022年の下落局面で私は空売りにたまたま成功しました。こうした成功体験があると、また下落が来そうなときにさっさと株を売ってしまいやすい。しかしそれでもし株式市場が好調な10日間を逃すことになれば、大きな機会損失です。
したがって、私の場合、「理論上は長期保有がよいとわかっていても、上手くやってもっとよいリターンを得られた経験があるだけに欲をかきやすい」とも言えます。これがまさに株式市場に居座り続けるメリットと難しさです。
まとめ
株式市場に居座り続けるメリットと難しさは、以下の通りです。
- メリット
過去の傾向として、市場が好調な時期を逃すとリターンが極端に落ちます。そのため、市場に居座り続けて好調な時期を逃さないことが理論的には重要です。 - 難しさ
一方で、上手く下落局面を避けられればリターンはもっとよくなります。そうして欲をかいたり、上手く下落を避けた成功体験があると、長期保有する動機は薄れやすくなります。
この両者の塩梅をうまく差配していくことが精神的に求められます。最もカンタンなのは買って放置ですね。
両者を経験した結果、私も最終的にそれが最もよいと思っています。
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