【朗報】日本でもようやく有機食品が一般化する兆しか
日本農業新聞によれば、有機食品がようやく一般化する兆しがみられるようです。
農家に対する小売りの買い叩きなど、食に関して小売りの立場が強すぎる一面もみられるなか、こうした小売り業界の取り組みは非常に社会的意義があると思います。
そもそも論ですが、小売りも商売である以上、結局は消費者の需要に対応して動く原理がはたらくでしょう。実際、上の記事にもあるように有機食品の取り扱いが拡大した背景に「健康志向に応えて」という事象があります。
食の安全を重視する消費者が増え、需要が増えれば供給も呼応して増えやすく、有機食品の市場規模が拡大し、食の安全が担保されやすくなる好循環が期待できます。
結局は消費者の消費性向が鍵になるということです(国の主権が侵されるような外圧等がなければ)。
中国やEUで浸透する有機農業
日本は食の安全の分野で諸外国に遅れていると思います。たとえば中国・上海では2019年の時点でスーパーに多くの有機野菜がならんでいました。
日本のスーパーで有機野菜の陳列面積はせいぜい野菜全体の1割に満たない程度ですが、中国は3~5割を占めていました。
EUでは同じく2019年には、有機農地が直近10年間で70%以上も増加し、その市場規模は343億ユーロ(4兆1160億円)まで達しています(出所:独立行政法人 農畜産業振興機構)。
日本とEUの農業戦略を比較すると、EUは2030年までに有機農業を全体の25%に上げる目標を掲げる一方、日本は2050年の達成をめざしています。目標ベースで20年遅れています(出所:欧州委員会、農林水産省)。
食の安全に対して関心が薄い日本
とくに日本は食の安全に対する関心自体が非常に薄いように感じます。
たとえば本記事に記したような無農薬や有機野菜にかぎらず、食品添加物に対してもそうです。
日本は添加物に対して規制がゆるく、例えばたん白加水分解物やトランス脂肪酸といった発ガン性やアレルギー発症の可能性が指摘されていて諸外国では禁止・制限(EUでは基準値の設定)されているものが日本では制限すらされていません。
食品を買うときに原材料ラベルを見ればわかりますが、たん白加水分解物は加工食品や調味料など本当にいろんな食品に含まれています。私たちの身近には驚くほど多くの食品添加物があるのです。
この手の話は自分で主体的に文献等を読むことでその潜在的な危険性が徐々に明らかになっていきますが、マスコミが報じないかぎり文献を読む時間がない人は知る由もないのかもしれません。
まとめ
人間の身体は食べたもので形作られます。
たとえば家族でも実際にあったことですが、入院して健康管理された病院食を食べていると、高血圧がすっかり自発的に解消されて退院する人はまま見られます。それだけ食と身体は密接に関連しているということですよね。
健康が人生の土台となる以上、健康の土台となる食は人生において最も重要なものの1つと言っても過言ではないと思います。
しかし昨今は化学が発達したこともあり、人工的に食に手を加えることがよくもわるくも可能になりました。
私の人生における経験則の1つは、自然に手を加えると、たいてい自然の摂理と秩序を乱すということです。